HyperX Cloud
メーカー:Kingston Technology
問い合わせ先:00531-88-0018(平日9:00〜19:00)
実勢価格:1万円前後(※2015年3月25日現在)
 |
発売からずいぶんと時間が経ってしまったが,メモリモジュールなどで知られる米Kingston Technology(キングストンテクノロジー,以下 Kingston)とスウェーデンのゲーマー向け周辺機器メーカーであるQPADとの共同開発によって誕生したというアナログ接続型ヘッドセット「
HyperX Cloud」の短評をお届けしたいと思う。
まずは外観からだが,エンクロージャ部は縦に長い楕円形で,割と大きめ。その中には,筆者の知る限りヘッドセット用としては最大級となる53mm径のスピーカードライバーが搭載されている。
イヤーパッドは,ソフトな手触りの合皮製イヤーパッドが標準で取り付けられており,製品ボックスに別途付属する起毛素材のイヤーパッドとの間で,好みに合わせて付け替えが可能だ。ただ,このイヤーパッドの交換はことのほかやりづらいので,気軽に取り替えるというわけにはいかないだろう。
HyperX Cloudは,黒+赤モデルと白+黒モデルがあるが,今回入手したのは前者で,マットな黒地に,HyperXロゴが深紅で入るデザインとなっている。全体的にしっかりした作りで,遊びやぐらつきが少ないのは好印象だ。右はイヤーパッドを外し,スピーカードライバー部を覗き込んだところ
 |
 |
 左右エンクロージャ間は,金属製アームと,それを差し込むようなデザインのヘッドバンドでつながっている。アームとヘッドバンドはいずれも大きく,丈夫なことこのうえない。なお,長さ調整機構は,一応6段なのだが,非常に軽く,スムーズに調整できる。ただその分,かちっと調整できる感じはない |
 ヘッドバンドは合皮で覆われている。おそらく素材は標準のイヤーパッドと同じだが,クッションはより硬め。厚みが実測約20mmと十分にあることもあって,頭頂部への“当たり”はきつくない。付け加えると側圧もきつくないのだが,意外にも,頭を振ってもズレにくいので,長時間のゲームプレイに向いている印象だ |
ブームマイクは着脱が可能。接続インタフェースはごくごく一般的な3.5mmミニピンで,ロック機構などはないため,経年劣化で外れやすくなる可能性はあるのだが,それほど過敏に心配する必要はないのではないかとも,実機の作りを見た感じでは思う。
ブームは全長実測110mmで,狙ったところにぱしっと固定できる仕様。長さも十分で,文句はない。ただ,ブローノイズ(※息を吐いたときに生じるノイズの一種。ブレスノイズともいう)を低減するために先端へ取り付けられているスポンジが不必要に長く,視界に入って邪魔になることが多いのは玉に瑕だ。
ケーブル類はメッシュで覆われており,柔らかく,軽く,扱いやすい。接続インタフェースはもちろん3極3.5mmミニピン×2だ。本体から伸びるケーブルは実測約2mで,そこに付属のリモコン付きケーブル(全長実測約1.23m)のケーブルや,延長ケーブル(同2.07m),スマートフォンやタブレット,あるいはPlayStation 4の4極3.5mm端子と接続するための変換ケーブル(同0.7m)を接続できるようになっている。旅客機用の接続アダプターも付属していた
 |
リモコンは実測サイズ30(W)×63(D)×11(D)mmと,存外大きめで,固定用のクリップもないため,取り扱いはけっこう面倒。操作系は,HyperXロゴの上側面にマイクミュートのオン/オフ切り替えボタン,下側面に出力音量調整用ノブ,そして裏側に多機能ボタンという構成だ。多機能ボタンは,通常は音楽再生の一時停止/再生切り替えスイッチだが,スマートフォンとの接続時は受話/終話スイッチとして機能する
 |
 |
総じて,細かい部分にツッコミどころはあるのだが,ハードウェアとしての完成度自体は高いといっていいだろう。このあたりは長年の経験を持つQPADと共同開発した甲斐があったという印象を受けた。
※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
- HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください