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「Myst」への最適化を行った「Radeon Software Adrenalin 21.8.2」がリリース
2021年8月2回めのリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,8月26日発売予定のリメイク版「Myst」への最適化を行ったドライバだ。
AMDによると,16GB版のRadeon RX 6800 XTを搭載したPCで「Myst」をグラフィックス品質「Medium」,4K解像度でプレイしたとき,1つ前のバージョンにあたるRadeon Software Adrenalin 21.8.1に比べ6%の性能向上が得られるそうだ。
また,サバイバルシューター「Aliens: Fireteam Elite」や,ホラーテイストのアクションアドベンチャー「リトルナイトメア2」の4K対応アップデート版となる「Enhanced Edition」に対応しているという。これらについて,AMDは,とくに性能向上を謳っていないので,同社が動作を確認したという理解でいいだろう。
このほかにも,いくつかの不具合が修正されている一方で,Open Broadcaster Software(以下,OBS)において,アプリケーションを終了したあともバックグラウンドで録画が続く場合があるという影響範囲が広いトラブルが見つかっているので注意が必要だ。
AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば,Ad
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 21.8.2の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 21.8.2の対応APU
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Gra
phi cs, Athlon PRO Mobile Processors with Ra de on Vega Gra phi cs
Adrenalin 21.8.2が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.8.1)
- Display Driver Version:21.20.25.01-210824a-371001E-RadeonSoftware(←21.20.23.01-210806a-370422E-RadeonSoftware)
- Radeon Settings:2021.0824.1855.34051(←2021.0806.0156.3477)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01505
- OpenGL:29.20.11000.14742
- OpenCL:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.20
- Vulkan Driver:2.0.193
- Vulkan API:1.2.182
●Adrenalin 21.8.2おける最適化
- 「Myst」への最適化
●Adrenalin 21.8.2における新要素
- 「Aliens: Fireteam Elite」「リトルナイトメア2 Enhanced Edition」に対応
●Adrenalin 21.8.2で解決した問題
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製GPUでH.265/HEVCコーデックを録画に使用すると,OBSなどで録画が終了できなくなることのあった問題
- 「F1 2021」をスプリットスクリーンモードでプレイすると,プレーヤー側の画面描画が破綻することのあった問題
- Radeonユーザーの一部で,アプリの起動を試みるとRadeon Softwareが応答しなくなることのあった問題
- Radeon RX 6600 XTなどAMD製の一部のGPUで「Control」のDirectX 12モードをプレイすると,光線の描画が破綻することのあった問題
- Radeon Softwareを最新のバージョンにアップデートすると,Ryzen Masterの自動アップデートが停止することのあった問題
●Adrenalin 21.8.2における既知の問題
- OBSで録画を終了し,アプリケーションを終了させてもバックグラウンドで録画し続けることがある
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製GPUで「PAYDAY 2」をプレイすると,視覚的なゴミ(アーティファクト)が表示されることがある
- Radeon RX 6800 XTを搭載するPCで「Myst」または「Kingshunt」をプレイ中,黒い画面が表示される問題をAMDは調査している。この問題は「Performance Metric Overlay」,または「Image Sharpening」を無効化することで一時的に回避できる
- Radeon RX 500シリーズなど一部のAMD製グラフィックス製品で,ゲームとストリーミングの動画再生を同時に実行しているときにドライバのタイムアウトが発生することがある
- 複数のディスプレイを拡張モードで接続して,「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」などのDirectX 11タイトルをプレイすると,Radeon Softwareがクラッシュしたり応答がなくなることがある
- Radeon RX 6700 XTなど一部のAMD製GPUで「Horizon Zero Dawn」を長時間プレイすると,処理に時間がかかったりゲームのクラッシュが発生したりすることがある
- 一部のゲームやPCで「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon RX Vegaシリーズに解像度やリフレッシュレートが大きく異なる2台のディスプレイを接続すると,チラツキが発生することがある
- Radeon SoftwareのPerformance Metricやログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
- 「AMD Link」のストリーミングにおいて,インターネットを介して接続したときにHEVCコーデックを使用すると,断続的に映像フレームが壊れることがある。この問題はAVCコーデックを用いることで回避できる
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AMD Software
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