ニュース
「Radeon RX 480」を新規にサポートした「Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix」公開
すぐに入手したい人は,下に示したリンクからどうぞ。
なお,AMDはCrimson 16.6.2 HotfixがWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル) を通過しているか否かについて,少なくとも公式には何も言及していない。ファイル名を見ると,最近の非WHQL版に付記される「non-WHQL」がないので,WHQL版か,WHQL通過待ち状態なのではないかと思われるが,現時点では非WHQL版として扱うので,この点はご注意を。AMDから回答が得られれば,記事をアップデートしたいと考えている。
※2016年7月1日12:30頃追記
AMDから,「Crimson 16.6.2 HotfixはWHQL通過版である」との回答が得られました。これを受け,4Gamerの最新ドライバリンクページは更新済みです。
→Crimson 16.6.2 Hotfix英文リリースノート(※Windows 10・8.1・7用ドライバへのリンクあり
→64bit版Windows 10用Crimson 16.6.2 Hotfix
→32bit版Windows 10用Crimson 16.6.2 Hotfix(※Radeon Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 8.1用Crimson 16.6.2 Hotfix
→32bit版Windows 8.1用Crimson 16.6.2 Hotfix(※Radeon Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 7用Crimson 16.6.2 Hotfix
→32bit版Windows 7用Crimson 16.6.2 Hotfix(※Radeon Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson 16.6.2
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson 16.6.2 Hotfix(※Radeon Pro Duo・R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1用Crimson 16.6.2 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1用Crimson 16.6.2 Hotfix(※Radeon Pro Duo・R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson 16.5 2.1 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson 16.6.2 Hotfix(※Radeon Pro Duo・R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
Display Driverのバージョンは「16.20.1035-160621a-303809C」で,AMDからRadeon RX 480評価用として全世界のレビュワーへ配布された16.6.2ドライバの「16.20.1035-160617a-303613E」と比べると(関連記事),若干新しい。
公開版とレビュワー向けの両16.6.2ドライバで何が違うのかは分からないが,いずれにせよ基本的には,Display Driverのバージョンが「16.20.1025-160602a-303160E」だった「Radeon Software Crimson Edition 16.6.1 Hotfix」の系列にある正統進化版という理解でよさそうである。
バグ修正はCrossFire構成向けが中心ながら,日本でもユーザーの増えてきているNetflix向けの項目は,対象となる4Gamer読者がいるかもしれないといったところ。Radeon RX 480への新規対応だけでなく,全体として相応に見どころのあるリリースになっているとまとめられそうだ。
対象GPUを使っていて気になる項目があるのなら,自己責任で導入してみる価値はあると言えるだろう。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfixの対応GPU
- Radeon RX 480
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
- AMD FX APU with Radeon R7 Graphics
- AMD A-Series APU with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics
- Athlon/Sempron APU with Radeon R3 Graphics
- AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics
●Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfixが統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.6.1 Hotfix)
- Display Driver:16.20.1035-160621a-303809C(←16.20.1025-160602a-303160E)
- Radeon Settings:2016.0621.1741.29990(←2016.0602.1651.28487)
- 2D Driver:8.1.1.1558
- Direct3D:9.14.10.1197
- OpenGL:6.14.10.13440
- OpenCL:2.0.6.0
- Mantle: 9.1.10.123(※Mantle API:98309)
- Audio Driver:7.12.0.7723
- Vulkan:1.0.13.0(←1.0.11.0)
●Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfixにおける最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.6.1 Hotfix)
- リリースノートに記載なし
●Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfixにおける新要素
・対応GPUの拡張
- Radeon RX 480新規対応
・CrossFireの拡張
- 「World of Tanks」用CrossFireプロファイルの追加
・Radeon Settingsの拡張
- OverDriveに代わる新しいGPU設定ユーティリティ(≒オーバークロックツール)として「WattMan」を採用。現時点ではRadeon RX 480のみが対象GPUとなる(関連記事)
- 「Gaming」(ゲーム)−「Global Settins」(グローバルグラフィック)タブ以下に,CrossFire動作の有効/無効を一括で切り換えるための「CrossFire Toggle」を追加
- 「Display」(ディスプレイ)タブ以下に,HDMI接続時の画面拡大縮小設定を行うための「HDMI Scaling」を追加
- 「Display」(ディスプレイ)タブ以下に,ディスプレイの色温度設定を行うための「Display Color Temperature」(色温度)を追加。ユーザーは,プリセットから選ぶか,スライダーを使ったマニュアル設定で色温度を調整できる
- 「Display」(ディスプレイ)タブ以下に[Desktop Color]ボタンを追加。Windows側の「色の管理」ページをRadeon Settings側から開けるようにした
- 「System」(システム)−「Software」(ソフトウェア)タブ以下に「Vulkan Version」を追加。システムにインストールされているVulkanのバージョンを確認できるようにした(※16.6.1 Hotfix以前でも表示はされていたので,この項目が意味するところはよく分からない)
●Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfixで解決した問題
- CrossFireを有効にしていると,「HITMAN」の一部ミッションで画面がちらつくことのある問題
- CrossFireを有効にしていると,「Heroes of the Storm」で画面がちらつくことのある問題
- Netflixの利用中,ユーザーインタフェースやアイコンを画面上に表示させると,画面が断続的にもしくは若干,白く瞬くことのある問題
- CrossFireを有効にしていると,「Elite Dangerous」で若干のスタッター(カク付き)が発生することのある問題
- CrossFireを有効にしていると,「The Witcher 3: Wild Hunt」でインベントリやキャラクターページを見ているときに画面がちらつくことのある問題
- CrossFireを有効にしていると,「Star Wars Battlefront」で戦闘もしくはチュートリアルの読み出し画面がちらつくことのある問題
- 関連タイトル:
AMD Software
- この記事のURL:
(C)2019 Advanced Micro Devices Inc.