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「Battlefield 3」のオープンβ版に最適化された「GeForce Driver 285.38 Beta」が登場。AMDからもリリースの気配
対応GPUは下記のとおりで,Release 285世代初のリリースとなった「285.27 Beta」からの変化はない。
- デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
- ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVS(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
- GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット
すぐに入手したい人は,下のリンクを利用してほしい。ちなみに統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.2.24.0,9.11.06.21で,これもRelease 285.27 Betaと同じ。デスクトップPC向けにはWindows XP用もなぜか公開されているが,そもそもBattlefield 3自体がWindows XP非対応なので,この点はご注意を。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 285.38 Beta(147MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 285.38 Beta(187MB)
→Windows XP用GeForce Driver 285.38 Beta(187MB)
→32bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 285.38 Beta(150MB)
→64bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 285.38 Beta(190MB)
リリースハイライトと英文リリースノート,そしてNVIDIA公式blogのポスト内容は本稿の最後に箇条書きで和訳ともどもまとめたが,最大のトピックは,Release 285.27 Betaと比べて,Battlefield 3を前にしたときの性能が最大で38%向上したとされていること。また,Battlefield 3に向けた安定性や画質の改善も進められているという。
日本から今回のオープンβテストへ参加できるのかどうか不透明な状況だけに,今回のドライバが役に立つかどうかは何とも言えないところなのだが,Battlefied 3のβテストに向け,できることはしておきたいということであれば,自己責任で導入するのも悪くないだろう。
なお,ここまであえて触れてこなかったが,実はAMDも,Battlefield 3に向けた最適化版ドライバとして「Catalyst 11.10 Preview」を用意している。
ただ,日本時間9月27日12:00時点で,当該ドライバはうまくダウンロードできず。最近のHotfix&Preview版ドライバだと容量100MB超えが当たり前なのに対して,落ちてきたファイルが20数MBしかないことや,海外でも同様の問題がレポートされていることからするに,おそらく,AMDのサポートサイトに置かれているファイルが壊れているのではないかと思われる。
ダウンロード先は下記のとおりなので,興味のある人は,少し時間を置いて――時差を考えるに,修正が入るのは日本時間の深夜以降と思われる――アクセスしてみるといいかもしれない。
リンク先に書かれているアップデート内容は,GeForce Driver 285.38 Betaのそれに続けて和訳を試みているので,そちらも合わせて確認してもらえれば幸いだ。
→32/64bit版Windows 7&Vista用Catalyst 11.10 Preview
※13:05追記
AMDのRadeon部門公式Twitterアカウント「@AMDRadeon」が,「Catalyst 11.10 Previewをダウンロードできない問題は認識しており,調査中」というコメントを出した。対応すべく,動いているようだ。
9月28日11:00追記
リンク先からダウンロードでき,セットアップ可能になっていることを確認した。
●Release 285.38 Betaの新要素
・Battlefield 3に向けた最適化(Windows 7&Vista)
- 「Battlefield 3」に向けた安定性および画質の改善
・SLIの拡張(Windows 7・Vista&XP)
- 「Battlefield 3」「Dead Island」「Diablo III」「Dragon Age 2」「Need for Speed The Run」「Saints Row: The Third」に向けたSLIプロファイルの追加(※SLIプロファイルはOSを問わないため,Battlefield 3もリストに入っているのだと思われる)
●Release 285.38 Betaにおけるパフォーマンス向上(Windows 7&Vista)
- 「Battlefield 3」に置いて最大38%(※比較対象はGeForce Driver 285.27。テストに用いたGPUはGeForce GTX 570で,解像度2560×1600ドット,DirectX 11モードにおける結果とされる)
●Release 285.38 Betaで解決した問題(32bit版Windows 7&Vista)
- GeForce 500シリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンビエントオクルージョンを有効化すると,「Company of Heroes: Tales of Valor」「Half-Life 2: Episode Two」「Need for Speed: SHIFT」「Team Fortress 2」「Unreal Tournament 3」でオブジェクトの影がちらつく問題
- Release 285.27 Beta導入済みの環境で「Crysis 2」のDirectX 9モードを実行すると,パフォーマンスが低下する問題(※英語版リリースハイライトにのみ記載のある項目で,リリースノートには記載がない。原文は「Fixed a performance regression in 285.27 beta running Crysis 2 (DirectX 9).」)
●Release 285.38 Betaで解決した問題(64bit版Windows 7&Vista)
- GeForce 500シリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンビエントオクルージョンを有効化すると,「Company of Heroes: Tales of Valor」「Half-Life 2: Episode Two」「Need for Speed: SHIFT」「Team Fortress 2」「Unreal Tournament 3」でオブジェクトの影がちらつく問題
- Release 285.27 Beta導入済みの環境で「Crysis 2」のDirectX 9モードを実行すると,パフォーマンスが低下する問題(※英語版リリースハイライトにのみ記載のある項目で,リリースノートには記載がない。原文は「Fixed a performance regression in 285.27 beta running Crysis 2 (DirectX 9).」)
- GeForce GTX 590を用いたQuad SLI構成時,アイドル時のGPUクロックが低くなる問題(※アイドル時にクロック自体が低くなること自体は正常動作なので,極端に低くなるということではないかと思われるが詳細は不明。原文は「GeForce 500 series: With SLI disabled, the GPUs run at low clocks speed while idling.」)
- GeForce 500シリーズのSLI構成時,「Crysis 2」のDirectX 11モードで,ベンチマーク中,オブジェクト表面のテクスチャが時折消える問題
- GeForce 500シリーズのSLI構成時,「World of Warcraft: Cataclysm」を実行し,「Shadow Quality」を「High」,「Triple Buffering」を有効,アンチエイリアシングを「1x」に設定し,そのほかの設定をすべて低く指定すると,ゲーム画面がちらつく問題
- GeForce 400シリーズのSLI構成時,「Crysis 2」のDirectX 9モードで,光源に向かって進んだ後,ゲームを一時停止してメニューを開くと,メニューがちらつく問題
●Release 285.38 Betaで解決した問題(Windows XP)
- Release 285.27 Beta導入済みの環境で「Crysis 2」のDirectX 9モードを実行すると,パフォーマンスが低下する問題(※英語版リリースハイライトにのみ記載のある項目で,リリースノートには記載がない。原文は「Fixed a performance regression in 285.27 beta running Crysis 2 (DirectX 9).」)
●Verde Driver 285.38 Betaに関する注意事項
- ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
- Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
- ソニー製ノートPCは,GeForce GT 425M,GeForce GT 335MおよびGeForce 310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される。なお,「GeForce GT 335M」は「GeForce GT 330M」の誤りではないかと思われ,その点はNVIDIAに確認中だが,今のところ回答は得られていない)
- 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
- Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
参考:Catalyst 11.10 Previewのアップデート内容
●Catalyst 11.10 Previewの新要素
・Eyefinityの拡張
- Radeon HD 6000&5000シリーズでEyefinity 5x1が可能に。ディスプレイは横置き,縦置きどちらにも対応
・Vision Engine Control Centerの拡張
- CrossFireX,GPU OverDrive,Information Centerのユーザインタフェースを改良
●Catalyst 11.10 Previewにおけるパフォーマンス向上
- 「Battlefield 3」のオープンβ版テストにおいて,Radeon HD 6000&5000シリーズ向けの最適化を実施。アンチエイリアシング設定の有無,シングル/CrossFireX構成に関わらず恩恵を受けられる(※具体的な数値は明らかになっていない)
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
バトルフィールド 3
- 関連タイトル:
AMD Software
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