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東京ゲームショウ 2011は9月15日〜18日の合計4日間で開催。2011年の開催テーマは「心が躍れば、それはGAMEです。」
「東京ゲームショウ」公式サイト
1980年代に入って,安価な家庭向けのゲーム機が登場したことにより,一気にユーザー数が増加。さらに和田氏は,DVD再生機としても利用できるPlayStation 2や,あるいは携帯電話の登場を例に挙げ,2000年以降,別の目的で購入したデバイスでもゲームが遊べる状況となり,ユーザーの裾野が大きく広がったと述べた。
また和田氏は,ハイスペックPCの低価格化が進んだことで“PC用ハイエンドゲーム”がより身近になったことや,現在はブラウザゲームやソーシャルゲームなどロースペックPCでも遊べるゲームがあることに触れ,PCゲームに関しても同様のユーザー拡大が起きていると続けた。
和田氏は,こうした時代の移り変わりは,地層のように積み重なっており,時代ごとに主役となるハードやゲームのジャンルなどは変わっていくが,市場自体は継続していると述べる。
そうしたゲームの多様化と,それに伴い拡大するユーザー層に対して提案していくことが東京ゲームショウの役割であると続け,その層に対してどう訴えていくか,あらためて定義付けたいとまとめた。
長田氏は,かつて7万円ほどで購入したNECのPC-6001に,機械語を打ち込んでゲームを楽しんでいたという自身の経験を振り返りつつ,昨今のタブレットPCのような新しいデバイス,あるいはソーシャルサービスやクラウドサービスを利用したゲームの登場で,“ゲーム”の境界は広がっていると述べた。
長田氏は,東京ゲームショウにさらなるアジア各国の参加を促したいと述べ,アジア最大,世界最大級のゲームショーという地位を維持したいとして,挨拶を締め括った。
TGS 2010は,中期ビジョンに「アジアNo.1の情報網羅性」と「世界最大規模のイベント」を掲げ,来場者数が20万7647人と,歴代1位かつ初の20万人越えを記録。また出展社数が194社,出展タイトル数が712タイトルと,いずれも歴代3位の記録となったことなどが報告された。
また海外関連では,アジア方面に注力した結果,アジア各国のメディアや来場者が大幅に増加したとのこと。
TGS 2011の開催テーマは「心が躍れば、それはGAMEです。」。中期ビジョンとしては,ビジネスデイには「国際ビジネス交流をさらに促進」,一般公開日には「アジアのゲームユーザーへの訴求拡大」「国内ライトユーザーへの訴求拡大」といった方向性で取り組むとのことだ。
そのほかTGS 2011では「モバイル&ソーシャルゲームコーナー」「ゲームPC&ネットワークゲームコーナー」「ゲームデバイスコーナー」と,「クラウド/データセンターパビリオン」(B to B向けコーナー)が新設される。いずれも,これまで出展各社が各自のブースで展開してきたものだが,今回,あらためてカテゴリーとしてまとめられたというわけだ。
この変更により,CEDECはさらに活動の範囲を広げていくとのこと。なお,CEDEC 2011は,TGS 2011に先駆けた2011年9月6〜8日の3日間,パシフィコ横浜にて開催される。
■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
2011年9月15日〜16日(ビジネスデー)
2011年9月17日〜18日(一般公開日)
各日とも10:00〜17:00
【会場】
幕張メッセ
【入場料】
一般(中学生以上)1200円(税込)/前売1000円(税込)
※小学生以下は無料
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