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[韓国ゲーム事情#609]GNGWC2006で日本選手が優勝を果たす
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印刷2006/10/10 20:30

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[韓国ゲーム事情#609]GNGWC2006で日本選手が優勝を果たす

Shot Onlineのトーナメントで優勝した「もーぐ」選手
Kimの韓国最新PCゲーム事情#609

GNGWC2006開催,「Shot Online」で日本の「もーぐ」選手が優勝(2006/10/10)

Text by Kim Dong Wook特派員

 以前お伝えしたとおり,韓国ソフトウェア振興院(KIPA:Korea IT Industry Promotion Agency)主催のオンラインゲーム大会GNGWC2006(Game & Game World Championship 2006)の決勝大会が,韓国のSuwon(水原)市で9月23日に開催された。

 これは,Suwon市で毎年開かれているゲーム関連イベント「Game Olympiad 2006」の行事の一つとして実施された大会。韓国,日本,アメリカ,ヨーロッパ,東南アジアの5ブロックで行われた,予選と本戦を経て勝ち残った14の国と地域の代表選手,計63人による熱戦が繰り広げられた。

 e-Sportsの大会では,「StarCraft」「Counter-Strike 1.6」などの人気タイトルを採用するのが一般的だが,GNGWC2006の競技種目は,MMORPG「SiLKROAD ONLINE」,オンラインゴルフゲーム「Shot Online」(邦題 ショットオンライン2006 -プロフェッショナル-),対戦型ライトストラテジー「ガンバウンド」(国内未サービス)で,“世界規模”の大会としては知名度がやや不足しており,盛り上がりに欠けるのではないかと予想する人は少なくなかった。

 しかし,いざ蓋を開けてみると,会場はかなりの熱気に包まれていた。確かに,e-Sportsの定番ゲームと比べて知名度は高くないかもしれないが,出場した選手や会場に訪れた観客の大部分は,それぞれのゲームをこよなく愛している人達なのだ。だからこそ,あれだけの盛り上がりを見せたのだろう。



 さて,日本のゲームファンにとって,今大会最大のトピックの一つは,日本代表としてShot Onlineのトーナメントに出場した「もーぐ」選手が優勝を飾ったことだ。

 もーぐ選手は,アメリカやヨーロッパの代表を破って決勝に進出。決勝戦では,優勝候補の一人に数えられていたFin-flash選手(ヨーロッパ代表)を破った,韓国代表のMoon, Chun Yong選手を相手に緊迫した“日韓戦”を演じ,観客達を魅了した。
 もーぐ選手にとってアウェイといえるSuwonの大会会場では,ほとんどの観客がMoon選手に声援を送っていた。だが,そのような状況の中で冷静さを失うことなく,もーぐ選手が4打差で勝利を収め,賞金として5000ドル(約59万円)を獲得した。



 試合が終わった後,短い時間ではあったが,もーぐ選手に話を聞く機会を得た。

4Gamer:
 優勝することを予想していましたか?

もーぐ選手:
 決勝に進出できただけでも光栄です。優勝できたことは,本当に嬉しく思っています。私は運が良かったのかもしれませんね(笑)。
 大会前にいろいろと調べてみたところ,韓国やフィリピンの選手達がとても強そうでしたから,自信はありませんでした。それに普段,日本代表選手の一人「ゆっきーP」選手とよく試合をしていますが,ほとんど勝てませんので,韓国の選手と対戦したら勝つのは難しいのではないかと思っていました。そういう意味で,決勝まで勝ち残れたのは運が良かったと思います。

4Gamer:
 1日にどのくらい練習しましたか?

もーぐ選手:
 1日に平均4〜5時間ほど練習しましたが,決勝戦のカデイガーコースはとても難しく,自信がありませんでした。いずれの試合にも平常心を持って臨めたことが,勝利につながったと思います。

4Gamer:
 決勝戦の相手は韓国の選手でしたし,プレッシャーを感じたのではありませんか?

もーぐ選手:
 決勝戦で対戦したMoon選手は,ベスト8を決める試合でゆっきーP選手を破りました。決勝戦の直前,ゆっきーP選手が私のところに来て肩を叩きながら「私の代わりにリベンジを果たしてほしい」と言ったことが,良い意味でのプレッシャーになりました(笑)。
 Moon選手はとても強かったです。観客席は彼を応援する人達で埋め尽くされていたので,勝利が決まった後,どこを向いてガッツポーズをとるか,ためらってしまいました(笑)。

4Gamer:
 それは確かに,やりづらそうですね(笑)。
 ところで日本では,ショットオンライン2006よりも「スカッとゴルフ パンヤ」のほうが人気がありますが,パンヤをプレイすることもありますか?

もーぐ選手:
 私はゴルフゲーム自体が好きなので,パンヤのオープンβテストに参加したことはありますが,あまり興味を感じませんでした。リアル志向のゲームが好きなので,ショットオンライン2006にはすんなりと入り込めました。

4Gamer:
 賞金として5000ドルを獲得しましたが,何に使いますか?

もーぐ選手:
 日本に帰ったら,今まで私を応援してくれた友人を呼んで,もてなしたいです。できれば,今回の大会に一緒に出場した日本代表選手達も呼びたいと思います。



■MMORPGのe-Sports種目としての可能性

 SiLKROAD ONLINEの大会では,MMORPGのe-Sports種目としての可能性が感じられた。

 試合のルールは,ユニークモンスターを攻撃し,与えたダメージによって勝敗を競うもので,もちろん,ユニークモンスターだけでなく,他国のプレイヤーを攻撃して邪魔することも有効だ。
 七つの国と地域での予選を勝ち抜いた7チーム(2人一組)で予選を行い,上位3チームが決勝戦に進出。優勝候補と目されていた韓国と,ドイツ,シンガポール,そして日本の4チームが予選で敗退した。
 続く決勝では,二人のプレイヤーの役割を,ユニークモンスターへの攻撃とPKに分けるという効果的な戦略を立てたアメリカチームが優勝を果たした。2位は中国,3位は台湾だった。

 なお,3人一組のチーム対抗戦で行われたガンバウンドの決勝トーナメントはベトナムが優勝,2位がシンガポール,3位がインドネシアとなり,東南アジア勢が上位を占めた。

 KIPAは,初めてのGNGWCが予想以上の成果を収めたことから,韓国産オンラインゲームのプロモーションを世界規模で行うことを目的に,この大会を定期的に開催していくことを決めた。
 KIPAの関係者は,「韓国産オンラインゲームだけを扱う世界規模のゲーム大会が成功裏に終わったことを嬉しく思う。この成功を基盤に,“ゲーム韓流ブーム”を起こし,韓国産ゲームを世界に広めるためのGSP(Global Service Platform)事業を推進したい」とコメントしてくれた。

  • 関連タイトル:

    ShotOnline

  • 関連タイトル:

    SiLKROAD Revolution

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