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「東京ゲームショウ2021」開催発表会レポート。オンライン施策とプレス・インフルエンサー限定のオフライン会場を設置。体験版の配信も予定
本記事では,オンラインとオフライン,2つの会場で催されるさまざまな取り組みが発表されたイベントの模様をお届けする。
「東京ゲームショウ2021 オンライン」公式サイト
TGS 2021の開催テーマは,「それでも,僕らにはゲームがある」。このテーマには,2020年はゲームの持つ可能性に世界中が注目した年であったこと,また2021年でTGSが25周年を迎えることから,次の25年に向けてもう一度TGSを作り直すという思いが込められているとのこと。
TGS 2021の注力ポイントは6つ。1つめは「プレス・インフルエンサー向け試遊・展示で出展社の情報をより広く」。これは,TGS 2020の出展社から寄せられたオンラインとリアルでのハイブリッド開催を要望する声によって実現したという。
こちらの取り組みでは,オフライン会場が設けられ,新たなイベントを展開されるとのことだが,対象者はプレスとインフルエンサーに絞られている。現在の新型コロナウイルスの影響が9月までに収束する見通しが立たないため,基本的には昨年と同じくオンライン施策でゲームファンに対し,情報が届けられるようだ。
なお,用意されるオフライン会場は幕張メッセ2ホールを使用する予定で,1つの空間に公式番組の配信スタジオと試遊/展示エリアを隣接させ,メディアやインフルエンサーが効率的に取材できるようにするとのこと。積極的に情報を求めるコアゲーマーだけでなく,報道やSNSなどを通じてライトなゲームファンにも情報が届けられることに期待しているそうだ。
2つめの注力ポイントは,「公式番組をグローバルに発信」。TGS 2020の公式番組において,英語を筆頭にさまざまな国の言語でコメントが投稿されたことを受け,今回は日本語だけでなく,英語同時通訳版を並行して配信するという。また今回は,4日間で50本以上の公式番組が用意されており,さまざまな動画プラットフォームから世界各国に配信される予定とのことだ。
3つめの注力ポイントは,「Amazonとの連携でワクワクする購入体験を」。TGS 2020同様,Amazon.com上にAmazon特設会場を設置し,TGS 2021ポータルとリンクすることにより,物販が行われる。さらに今回は,新たなメニュー展開により,出展社が出展しやすくなるそうだ。
4つめの注力ポイントは,「体験版の試遊で新たなファンを獲得」。TGS 2020にて要望が多く寄せられたPC,コンシューマゲーム機,スマートフォンに向けた新作タイトルの体験版を遊べる企画が準備されているとのこと。これらの体験版は,各プラットフォームのオンラインストアから配信することが検討されているそうだ。
5つめの注力ポイントは,「商談・セミナーでビジネスチャンス創出」。TGS 2020で好評だったビジネスマッチングシステムによるオンライン商談を今回も実施し,さらに登録者だけが視聴可能なBtoBセミナーを充実させるという。また,主催者セミナーだけでなく,出展社による協賛セミナーも予定しているとのことだ。
最後の注力ポイントは,「オンライン体験ツアーでゲームファンと会場の臨場感を共有」。今回はプレス・インフルエンサー向けのオフライン会場を,ツアーガイドとともに回れるオンライン体験ツアーを実施するという。ゲームファンと開発者が双方向でやり取りできるような企画が予定しているそうだ。また,旅行業者のエイチ・アイ・エス(HIS)の協力のもと,多言語での展開も検討されているとのこと。
そのほかにも,TGS 2021ではさまざまな企画が準備中とのことで,詳細が決まり次第,順次アナウンスそうだ。今後の情報発信にも注目しておこう。
「東京ゲームショウ2021 オンライン」公式サイト
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