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グリーとBilibiliの業務提携に関する発表会をレポート。三木一馬氏と安藤武博氏がゲーム開発に携わる
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印刷2018/10/31 19:34

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グリーとBilibiliの業務提携に関する発表会をレポート。三木一馬氏と安藤武博氏がゲーム開発に携わる

 グリーとBilibiliは2018年10月30日,両社の業務提携に関する発表会を都内で開催した。発表によると,スマートフォンゲームを開発/運営するbGゲームスを共同設立し,スマホアプリとバーチャルYouTuberの協業も行うとのこと。以下,発表会の内容を詳しくお届けしよう。

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●登壇者
・グリー
代表取締役会長兼社長 田中良和氏
取締役 上級執行役員 前田悠太氏

・Bilibili
董事長兼CEO 陳睿氏
副総裁 張峰氏

・ストレートエッジ
代表取締役 三木一馬氏

・シシララ
代表取締役社長 安藤武博氏

写真左から,グリー APAC Publishing事業部 部長 西詰英敏氏,取締役上級執行役員 前田悠太氏,代表取締役会長兼社長 田中良和氏,Bilibili董事長兼CEO 陳睿氏,副総裁 張峰氏,資部責任者 張 聖 晏氏
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写真左から,ストレートエッジ代表取締役 三木一馬氏,シシララ代表取締役社長 安藤武博氏
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 Bilibiliは,中国の動画サイト「bilibili動画(ビリビリ動画)」を運営することで広く知られる会社だ。bilibili動画では,日本のアニメやドラマの放映権を正規に獲得しており,最新のコンテンツを視聴できる。また,日本アニメを海外で放映するさいのライセンスを取り扱うほか,中国における「Fate/Grand Order」iOS / Android:以下,FGO)や「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」iOS / Android)といったスマートフォンゲームのパブリッシャでもある。2018年には,日本にアニメ制作スタジオを設立するなど,アニメやゲームにも深く関わっている。

 発表会では,グリーとBilibiliが共同設立した「bGゲームス」と,バーチャルYouTuberの協業について説明が行われた。

 bGゲームスは,日本および中国向けのスマートフォン向けゲームの開発を行うことになる。資本金は非開示で,マジョリティはBilibiliとのこと。タイトル第1弾のリリース日は未定となっており,「開発はまだ始まったばかり。2020年中くらいに出せればいいと希望している」と前田氏がコメントしていた。

 なお,スマートフォン向けゲームの配信は,bGゲームスが開発したタイトルに限らず,既存のゲームも対象になる。「配信日はできるだけ早い時期にしたい」と前田氏は補足した。

 中国でも人気が伸びているというバーチャルYouTuberの事業については,日中双方での動画配信や,グッズ化とローカライズのサポートを行っていくという。また,グリーの子会社であるWright Flyer Live Entertainmentが提供するライブ配信アプリ「REALITY Avater」の中国展開や,bilibili発のバーチャルYouTuberの番組を,日本で配信することも考えているとのこと。

 これまでは他国でコンテンツを展開するさいには,現地の文化に合わせたカルチャライズが必要になったが,田中氏によれば「日本で人気のあるコンテンツを,そのままの形で欲しいという人が増えている」ことが業務提携の追い風になったという。

 なお,今回の業務提携にはbilibili動画の日本版といった展開は含まれていないとのこと。

 田中氏は「bilibiliは約1億人のアクティブユーザーを擁しており,その大半がアニメやゲームと言った二次元コンテンツ好き。中国には外資の参入規制が存在しており,現地企業とのパートナーシップが必要となる中,日本文化を良く知るbilibiliさんと協業することで,今までにない良質なコンテンツが作れる」と協業のメリットを強調した。また,陳氏は「中国はアニメとゲームの業界にとって,もっとも新しく重要な成長市場。ゲームの開発や配信といった共同事業に加え,今後中国で人気が伸びると思われるバーチャルYouTuberの配信事業でも協力していきたい」と期待感を表した。

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 続いては前田氏が中国市場の概要を解説した。中国のスマートフォンゲーム市場は日本と異なっており,iOS向けのApp Storeと,Android向けのGoogle Playに加え,bilibiliを含む多数のプラットフォームがゲームを配信している。中でもbilibiliは日本的な二次元コンテンツ好きにターゲティングできるため,グリーにとっては魅力的なチャンネルだという。前田氏は「二次元コンテンツ好きは中国の国内だけでも2億5000万人いて,まだまだ伸びうるマーケット。ここをリードするのがbilibiliさんで,積極的な展開を進めていきたい」と語った。

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 発表会では,bGゲームスでプロデューサーを務める三木一馬氏安藤武博氏も登壇した。三木氏「ソードアート・オンライン」「とある魔術の禁書目録」といったライトノベルの編集者として,安藤氏はスマートフォンゲームの黎明期から制作に携わり「ケイオスリングス」シリーズ「拡散性ミリオンアーサー」などの作品を送り出しているクリエイターとして,それぞれ知られる人物である。

 「Bilibiliさんとグリーさん,日中最強のプラットフォーマーからご指名いただいた。ストレートエッジで契約している優秀なクリエイターといろんなプランを練っているので,楽しみにしてほしい」(三木氏)。

 「ゲームの中身については日中の垣根は無くなっている。今までどおり日本の人に楽しんでもらえる座組みで制作に臨むが,最初から中国のスタッフがいることが大きい」(安藤氏)。

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 発表会の内容は以上となる。bGゲームスの新作や,中国のバーチャルYouTuberの日本進出など,日本のユーザーにとっても面白そうな展開が待ち受けている業務提携だけに,続報を期待したい。

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 グリーは本日(2018年10月30日),Bilibiliとスマホ向けゲーム事業およびVTuber事業について業務提携契約を締結したことを発表した。12月には両社が共同出資するbGゲームスが設立される予定で,第1弾事業は三木一馬氏と安藤武博氏をプロデューサーに迎えた,日本・中国向けのスマホ向けゲームアプリになるという。

[2018/10/30 16:48]
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