2023年5月18日,ソニー・インタラクティブエンタテインメントは,同日の
Global Accessibility Awareness Dayを記念して,開発中のPlayStation 5用ゲームコントローラキット「
Access Controller for PS5 console」(以下,Accessコントローラー)の製品本体やユーザーインタフェースの画像を公開した。
なお,発売時期や価格は明らかになっていない。
Accessコントローラーは,身心の障害によって一般的なゲームパッドでのプレイが困難な人でも,ゲームを楽しめるようにと開発された製品である。2023年1月に,「
Project Leonardo」という開発コードネームで発表となり,製品化に向けて開発を進めている状況だ。
AccessコントローラーとDualSenseを並べた画像。サイズ感がイメージできる
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Accessコントローラーは,黒い円盤の周囲を大きな白いボタンが取り囲んだような筐体で,横に黒いスティックが突き出た形をしている。ボタン部分やスティック頂部の球体は着脱可能で,異なる形状のものに交換できる。
交換用のボタンキャップやスティックキャップを並べた画像
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スティック部分は伸縮して位置を調整できる
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任意の向きに回転させて設置したり,三脚やAMPSホールパターン互換のラムマウントに取り付けて使うことも可能であるそうだ。
底面には三脚やマウントを取り付けるための孔がある
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Accessコントローラーの設定は,PS5本体のシステムソフトウェア上から行える。Accessコントローラーの向きやボタンへの機能割り当て,ボタン長押し操作の設定などを,プロファイルとして保存しておき,ゲームやゲームのジャンルに応じて異なるプロファイルを使い分けられるそうだ。
プロファイルの設定画面。ここからボタンの機能割り当てやAccessコントローラーの向き,スティックの感度などを調整する画面に進む
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Accessコントローラーのボタンに機能を割り当てている様子
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ボタン割り当てを確認している様子
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2台のAccessコントローラーと1台のDualSenseを,1台のゲームパッドとして使うこともできるという。さらに,Accessコントローラーにほかの入力機器を取り付けて,ゲームの操作に使うことも可能だ。
側面には3.5mmミニピンのAUX端子が並んでおり,Accessコントローラーにほかの入力機器を接続して使うことも可能だ
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Microsoftは,Accessコントローラーと同様のコンセプトに基づいたPCおよびXbox用入力機器「
Xbox Adaptive Controller」を製品化している。Accessコントローラーのような製品が登場すれば,何らかの理由で一般的なゲームパッドは使いにくいという人でも,ゲームを楽しむ機会が増えるわけで,大いに歓迎したいところだ。