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MediaTek,5Gスマートフォン向けSoC「Dimensity」シリーズを国内市場向けに投入
フラグシップ製品であるDimensity 1000+は,CPUコアにArm製のCPU IPコアである「Cortex-A77」と「Cortex-A55」を4基ずつbig.LITTLE構成で採用しており,動作クロックはCortex-A77が最大2.6GHz,Cortex-A55が最大2GHzとなる。GPUは9基のシェーダコアを備えるARM製の「Mali-G77 MC9」を統合し,解像度が2520×1080ドットで最大リフレッシュレート144Hz表示のディスプレイに対応するとのことだ。
そのほかにもアメリカの非営利団体であるAlliance for Open Mediaが開発する動画圧縮コーデック「AOMedia Video 1」への対応も特徴となっている。
ミドルクラス市場向けのDimensity 820は,CPUコアに最大2.6GHz駆動の「Cortex-A76」と,最大2GHz駆動Cortex-A55を4基ずつ搭載する。GPUは,5基のシェーダコアを備える「Mali-G57 MC5」を統合しており,最大リフレッシュレート120Hz表示のディスプレイをサポートするという。
同じくミドルクラス市場向けDimensity 800も,CPUにCortex-A76とCortex-A55を4基ずつ搭載しているが,動作クロックがどちらも最大2GHzとなる点と,GPUにシェーダコアが4基の「Mali-G57 MC4」を統合するのが目につく違いとなる。
各製品のスペックは以下のとおり。
Dimensity 1000+ | Dimensity 820 | Dimensity 800 | |
---|---|---|---|
製造プロセス | 7nm | 7nm | 7nm |
CPUコア | Cortex-A77×4(最大2.6GHz) |
Cortex-A76×4(最大2.6GHz) |
Cortex-A76×4(最大2GHz) |
GPUコア | Mali-G77 MC9 | Mali-G57 MC5 | Mali-G57 MC4 |
カメラ | 3200万画素+1600万画素(デュアル) |
3200万画素+1600万画素(デュアル) |
3200万画素+1600万画素(デュアル) |
API | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
メモリコントローラ | LPDDR4x | LPDDR4x | LPDDR4x |
統合型モデム | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
MediaTekのDimensity 1000+製品情報ページ(英語)
MediaTekのDimensity 820製品情報ページ(英語)
MediaTekのDimensity 800製品情報ページ(英語)
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