企画記事
渋谷の街で都市型ゲームフェス! 「SHIBUYA GAMES WEEK」はどんな思いをもって始動したのか。プロジェクト主要メンバーに聞く
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渋谷PARCOや渋谷サクラステージ,渋谷ストリームホールなどをはじめ,28の拠点で展示や試遊,トークイベント,ライブといった多彩な企画が行われる。初回から10日間にわたって開催されるという発表は,2026年1月21日の正式発表時にも大きな驚きをもって迎えられた。
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今回4Gamerでは,主要メンバーであるPARCO GAMESの岡田和也氏,Skeleton Crew Studio代表の村上雅彦氏,東急不動産の伊藤篤志氏,NHKエンタープライズの吉田拓史氏に404 Not Foundへ集まっていただき,都市型ゲームフェス誕生の経緯と,渋谷でゲームイベントを展開する思いについて話を聞いた。
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渋谷一帯が会場となる都市型ゲームフェス「SHIBUYA GAMES WEEK 2026」,2月6日から15日まで開催。ゲーム愛にあふれる10日間
PARCO GAMESは本日,東京・渋谷エリア一帯を会場とした都市型ゲームフェス「SHIBUYA GAMES WEEK 2026」を,2月6日から15日まで開催すると発表した。本イベントは,ゲームの魅力と可能性を体験・共有することを目的としたもので,渋谷の街を歩きながらゲームと出会える10日間となる。
渋谷という街で交差していた,それぞれの取り組み
4Gamer:
本日は発表直後のお忙しいなか※,お集まりいただきありがとうございます。
都市型ゲームフェス「SHIBUYA GAMES WEEK 2026」のお話をうかがう前に,自己紹介を兼ねて皆さんのゲームとの関わりについてお聞きしたいと思います。
※本取材の実施は発表のあった2026年1月21日当日の夕方
PARCO GAMES 岡田氏:
私はパルコのゲーム事業開発部で,ゲーム関連のイベントや催事をメインに担当しています。
部署としては2024年9月に立ち上がったばかりで,昨年PARCO GAMESとして本格的なゲームパブリッシングを始めたことで,ゲームファンの皆さんにも少しずつ知っていただけているかなと思います。
その中で私のチームは,PARCOという場所を使ったイベントや企画の制作を担当しているのですが,それをさらに広げていこうとしています。SHIBUYA GAMES WEEKがまさにそのひとつですね。
[インタビュー]パルコは,ゲームのために,何ができるか。PARCO GAMESのキーパーソンたちに聞く,ゲーム部門立ち上げの思いとは
パルコは2025年8月19日,インディーゲームのパブリッシングを行う新事業「PARCO GAMES」の立ち上げを発表した。今回4Gamerは,新事業の立ち上げに際して,ゲーム事業開発部のキーパーソンにインタビューを実施。今ゲーム事業に参入する狙いや思い,理念などを聞いた。
404 Not Found 村上氏:
私たち「Skeleton Crew Studio」は,ゲーム開発やパブリッシング,インディーゲームイベント「BitSummit」の運営など,さまざまな形でクリエイター支援をしているインディーのクリエイティブスタジオです。
ずっと昔から,ものづくりをする側の視点で「クリエイターのための場所作り」をしてきました。
渋谷では東急不動産さんと一緒に「渋谷サクラステージ」の「404 Not Found」を起点にそれを行っていて,「渋谷あそびば制作委員会」というプロジェクトも進めながら,渋谷の街からインディークリエイターに向けた発信をしています。
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東急不動産 伊藤氏:
「渋谷サクラステージ」を開業するにあたり,村上さんと一緒に「404 Not Found」をクリエイターのインキュベーション施設としてやっていこう,と始めたのが私たちのゲーム事業の本格的なスタートです。
渋谷の街づくりにおいて,ゲームは重要なコンテンツのひとつというのが,東急不動産としての考え方です。ゲーム開発支援もそうですし,今回のSHIBUYA GAMES WEEKのように,いろいろな企業さんと一緒にゲームを発信するイベントを打つのも,その方法のひとつだと思っています。
NHKエンタープライズ 吉田氏:
私はNHKグループによる新世代ゲームクリエイター発見プロジェクト「神ゲー創造主エボリューション」を担当しています。ゲームに関わる仕事はそれがスタートですね。
さまざまなクリエイターのみなさんが楽しくゲーム作りを学べる環境を提供し,応援する。そこから誰も見たことのない新しいゲームが生まれるとうれしいなと,そういう思いでゲームに取り組んでいます。
その流れで皆さんと出会い,今こうしてSHIBUYA GAMES WEEKに関わることになりました。
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発表後に感じた「届いている」実感
4Gamer:
そんな皆さんがどういう経緯でSHIBUYA GAMES WEEKを立ち上げたのか……の前に,発表当日の取材ということで,まず反響などはいかがだったでしょうか。
PARCO GAMES 岡田氏:
最初に思ったのは,「やっとローンチできてよかったな」という安心感と達成感ですね。
どんな反応になるんだろうと思っていましたが,SNSでもかなり反応が大きくて,幅広いジャンルの媒体から「取材したい」と言っていただけています。
「自分たちが面白いと思ったことがちゃんと届いているな」と感じられる,うれしい反応が多かったです。
その期待に応えられるよう,しっかりクオリティをあげていかなければならないなと,あらためて気持ちが引き締まりました。
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4Gamer:
理事を務めるBitSummitなど,これまでも大きなゲームイベントに関わってきた村上さんはどうでしたか?
404 Not Found 村上氏:
もちろん遊びにきてくれるお客さんは大事なんですが,クリエイターの皆さんにどう届くかは気になっていました。
「クリエイターにとってどれだけ面白い場が作れるか」「この時間や場所を,どんな機会として生かしてもらえるか」をすごく意識して取り組んできましたから。SNSなども好意的な反応が多く,自分たちの感覚は間違ってなかったのかなと感じています。
あと,これはどんなイベントでも思うことなんですけど,「もうあとには引き返せないぞ」と。目指したものをしっかり作り上げようという気合いが入りましたね。
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NHKエンタープライズ 吉田氏:
私も村上さんと同じく,クリエイターの皆さんにどう届いているかは気になっていました。
渋谷という街に興味を持ち,交流が始まって,クリエイターの輪がもっと大きくなればと考えていたので,いろいろな方たちが賛同して参加してくれたこと,発表に興味を持っていただけたことがうれしいです。
東急不動産 伊藤氏:
これだけ大きな取り組みなので,どのような反応があるか想像できなかったんですが,とても興味を持っていただけていてホッとしました。
SNSでは「いいね」の数もどんどん伸びていて,うれしい部分と,期待の大きさにドキドキする部分があります(笑)。
皆さんのリアクションからは「こういうところを楽しみにしてくださっているんだな」というのも見えてありがたく思いますし,しっかり成功させたいという気持ちがより強くなっています。
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それぞれの考えが合流して形になった“ゲームウィーク”構想
4Gamer:
ではあらためて本題ということで,SHIBUYA GAMES WEEK実施の経緯について教えてください。
渋谷で何か面白い集まりがある,それもゲームで何かが進んでいるらしい,という話はけっこう前から耳にしていたんですが,この規模で来るとは正直びっくりしました。
そもそもこのプロジェクトはどこから始まったのでしょう。
404 Not Found 村上氏:
どこがスタート地点かという話は難しいんですよね。
それぞれが考えていたことがあって,それぞれの関わりが合流して今の形になった,という感じなので。
なので,これから“それぞれの話”を聞いていくと,それがつながって答え合わせになるんじゃないかと思います。
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PARCO GAMES 岡田氏:
SHIBUYA GAMES WEEKのような“ゲームフェス”の起点として大きかったのは,池袋PARCOで2024年に開催した「EX.〜BRUTUS×PARCO GAME CULTURE FES〜」や,昨年(2025年)札幌PARCOの開業50周年記念で開催した「SAPPORO GAME CULTURE FES by PARCO GAMES」ですね。
「ゲーム×カルチャー」をテーマに,ゲームの多様な楽しみ方を提案するフェスを開催したところ,思っていた以上の反響がありました。
これをもっと拡大したい。大きいイベントをするとすれば,カルチャー発信の場として渋谷PARCOがある渋谷の街だと。このようにゲームフェスを構想していました。
404 Not Found 村上氏:
そんなころに私は私で,渋谷の街で,404 Not Foundを起点としたクリエイター支援やゲームの発信をさらにどう発展させていくかを考えていました。
常設店舗である404 Not Foundは,渋谷サクラステージという場所で1年中いろいろな企画をやっています。
それは期間が限られたイベントとは違う形の熱気が作れる場所なのですが,ただ「商業施設の一部で行われているイベント」として,限られた場所の一時的な熱で終わってしまいがちという課題もまたありました。
ゲーム感覚で音を集め,学び,奏でて遊ぶ。音楽がテーマの体験型イベント「DigiWave POP UP 2025」,渋谷の404 Not Foundで開催中
東京・渋谷のShibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDEの4階「404 Not Found」で開催中の,音楽×デジタルアート体験イベント「DigiWave POP UP 2025」に参加してきた。音を集めながら学び,鳴らして遊ぶ同イベントの開催期間は2025年10月4日から16日まで。
東急不動産 伊藤氏:
東急不動産としても村上さんとそういう話をしていて,404 Not Foundを起点に渋谷サクラステージ全体へ,そして渋谷の街に広げていきたいという思いがありました。
4Gamer:
どちらも「渋谷の街で」という意識がそれぞれにあったわけですね。
PARCO GAMES 岡田氏:
そうですね。それで私は,吉田さんと会う機会に「渋谷の街で行うゲームフェスができないか」という話をしたんです。
NHKエンタープライズ 吉田氏:
そのお話を聞いて,ゲームカルチャーを広めるイベントとしてクリエイターを応援するイベントにもなるので面白いなと感じました。
私たちも拠点が渋谷にあるわけですし,一緒に何かできるといいなと思いましたね。
そこから「とりあえず打ち合わせしましょう」とさらに岡田さんと話をしたのですが,そこで「神エボでもいろいろ連携させていたいただいている村上さんも巻き込もう」という話になりました。
404 Not Found 村上氏:
神エボさんとはこれまでも一緒に404 Not Foundでイベントをやったり,子ども向けの開発体験企画をやったりしていて,「イベントや企画を一緒にやりましょう,広げていきましょう」みたいな話をしていました。
NHKエンタープライズ 吉田氏:
そんなつながりもあって村上さんに相談したところ,「イベントをやるならゲーム“ウィーク”ですよ」というお話になったんですよね。
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404 Not Found 村上氏:
2025年の春ぐらいですね。私がロンドンの都市型ゲームイベント「London Games Festival」から帰ってきてすぐ,「日本でなんでこういうことやってないんだろうな」って思っていたタイミングでした。
そこで皆さんと話をしたら「ゲームフェスをやりたい」と。「渋谷でやるなら,長く街を巻き込んだイベントをやりたいよね」というのも共通していて,それなら“ウィーク”がいい。では可能性を探って,一緒にやっていこうという流れになりました。
4Gamer:
びっくりしたのがその“ウィーク”という話で。渋谷のような大きくて日々いろいろなイベントが行われる街だと,2〜3日開催しただけでは流れていってしまうだろうなとは思いました。
定着させるにはそれなりの日数はいるのではないかと思ったのですが,それでも初回でいきなり10日間というのは大胆というかすごいインパクトで。
PARCO GAMES 岡田氏:
実は「初回だから」と,様子見で2〜3日の開催にする案も検討はしたんですよ。
でもおっしゃる通りで,数日やっただけでは覚えてもらえないだろう,流れてしまうだろうというのがあって。
東急不動産 伊藤氏:
どれだけの規模でできるのか。東京のゲームイベントとしては前例のないものでしたが,やはりそれを形にするには,それなりの開催期間が必要だというのも共通の認識でした。
パルコさんが「渋谷という街場を巻き込む」という話をしていて,それがSHIBUYA GAMES WEEKのアイデンティティになると思い私たちも賛同しました。
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404 Not Found 村上氏:
私はロンドンやメルボルンのゲームウィークに何度も参加しているので,この形なら日本でもできるし,定着させられるという感覚がありました。
それが渋谷のように大きく,そしてカルチャーが生まれてきた街ならなおさらだなと。
4Gamer:
もうひとつ聞きたいのが,やはり「なぜ今,渋谷でゲームを」というところです。
私は音楽やアート,ストリートカルチャーなどが好きで,やはり渋谷は特別だと思っていて。いろんなカルチャーが生まれてきた街なので,そういう文脈にあるんだろうなと感じてはいるのですが,実際のところどうなのだろうと。
PARCO GAMES 岡田氏:
もちろん,集まった人たちの会社のロケーションが渋谷にあるというのは大前提にありましたが,おっしゃるとおり“文脈”みたいなのもやはり大きいです。
渋谷以上にカルチャーを発信していける街って,国内どころか世界を見てもそうそうないですよね。……と言いつつ,実は街の選定もしてはいたんです。
4Gamer:
えっ。意外にも。
PARCO GAMES 岡田氏:
渋谷の良さは分かっているけど,この企画って本当に渋谷にハマるのかな? みたいな議論はありました。
渋谷のなかにいるからこそ,客観的に見ることも大事だと。でも最終的には渋谷に戻ってきましたね。
文化が育っていくとか,コミュニティができるといったところでも“特異”な街なので,「ゲームを文化として国内外に発信していくなら,渋谷でやらなくちゃいけない」という思いがやはり強かったです。
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404 Not Found 村上氏:
私は選択肢がないというか,渋谷に選ばれてここに来た感じがあるんですよね。
404 Not Foundでやってることも,渋谷発のゲームを作って,渋谷に人が集まって,そこから世界に届けるという思いでやっているので,渋谷で何かをするのは必然でした。
4Gamer:
BitSummitの京都とはまた違った形ですよね。
404 Not Found 村上氏:
そうですね。ゲームっていろいろな関わり方があるじゃないですか。ゲームはやらないけどキャラクターは知っているとか,音楽やファッションで接点があるとか。そういうところから広がってほしいと思ったときに,渋谷が最適だと思いました。
そこにたまたま,渋谷に拠点のある人たちがそれぞれ「渋谷でなにかをしたい」と考えていた。偶然噛み合って起こったようで,でも今思うとそれは偶然であり必然だったなと。この場所じゃないと広がらなかっただろうなって思います。
4Gamer:
渋谷ってワードが強いですよね。海外の人の印象もそうだし,音楽やファッション,アート,ポップカルチャーにサブカルと,そういうのが好きな人なら「渋谷で何かあるらしい」ってだけで反応するだろうと。
東急不動産 伊藤氏:
実際,出展や協力してくれた方も,そういうふうに興味を持っていただけたという実感があります。
PARCO GAMES 岡田氏:
ウィークにするかどうかは判断の分かれ目だったと思うんですけど,結果的にそれがよかったです。
「渋谷で“10日間”やります」と言ったときの反応がやっぱり大きかったので。
404 Not Found 村上氏:
正直,初回で乗ってくる人はそう多くはないと思っていました。様子を見る人も絶対いるだろうなと。
でもそこはありがたいところで,岡田さんが言ったとおり規模の大きさで「そういうことなら一緒にやってみたい」と思ってもらえたのがありますね。
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街歩きの途中でゲームに出会う。気軽さが生む都市型フェスの価値
4Gamer:
実際に動き出して,どのようなところが大変でしたか?
NHKエンタープライズ 吉田氏:
大変なのは最近というか,これからだと思います。
立ち上げのときはワクワクが勝っていたんですけど,開催まで2週間に迫り,追い込みに入ってきているなと感じています(笑)。
PARCO GAMES 岡田氏:
これからの詰めがやっぱり大事なので,これから大忙しという感じですね。
404 Not Found 村上氏:
私は企画が立ち上がって,皆さんがどんどんやりたいことを広げていくのを「ちょっとそれはやめといたほうがいいです」って抑えるのが大変でした。
(一同笑)
404 Not Found 村上氏:
ただそれも難しいところで,大きくしたい気持ちを抑えすぎてしまうとダメなんですよね。風呂敷を広げすぎになってはいけないのですが,熱量の高さは可能な限り守らないといけない。
結果は今みたいに,それぞれが持っている場所を最大限生かす形になりました。その熱量があったからこそ,「面白いことをしっかり作ろうとしているから参加したい」と思ってくれる人が増えたんだと思います。
あと,大変なのは終わってからだと思います。1度やってみて,また一緒にやりたいと思ってもらえるか。今回は見ていた側の人たちに「自分たちも加わりたい」と思ってもらえるかどうか。次につなげられるかが勝負です。
4Gamer:
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そのときに「ゲームの興味あるなし問わず,ふらっと参加できるような街のゲームイベントが増えると面白いね」という話になって。そういう意味でも期待しています。
2025年のインディーゲーム,どうだった? ――4Gamerのインディー好きライター/取材陣に聞く,印象に残ったゲームと現場の話
大手メーカーの大作に並ぶ大ヒットやメディアミックス展開で大きなムーブメントを起こしたゲームが登場し,2025年もインディーゲームは話題作が途切れない1年だった。4Gamerのインディー好きライター/取材陣は,どのようなゲームをプレイし,どんな出来事が印象的だったのか――今年どうだった? と聞いてみた。
PARCO GAMES 岡田氏:
それがまさに理想ですね。街歩きの中でゲームを見つけて,「なんだろうこれ。ちょっとやってみようかな」って思ってもらえるような。どこかしらでなにかやっていて,なんとなく触れられる。都市型フェスをやるうえで“気軽さ”は重要ですね。
4Gamer:
渋谷って街自体がいつもイベント,お祭りみたいな雰囲気がありますよね。なので,普通にマップを眺めていても楽しそうで。
SHIBUYA GAMES WEEK当日も,参加店舗など関係なく,途中のなんか“それっぽい”お店にも「ゲームウィーク関連かな?」と思ってふらっと寄っちゃうみたいなこともありそうです(笑)。
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404 Not Found 村上氏:
街の人たちにも,ぜひいろいろ乗っかってほしいですね。たとえばアパレルのお店だったら,ちょっとゲームに関連したアイテムを見やすいところに置くみたいな。
PARCO GAMES 岡田氏:
それこそバイブスみたいなところでつながりができると思うんです。それで雰囲気的にも街全体がひとつのイベントみたいになればいいなと思っています。
4Gamer:
時期は少し違うんですが,ちょうど今日,「作っちゃうやつら展」という個人開発者の展示イベントが原宿で開催されるという発表(関連記事)があって。
インディーゲームは表現やアートとしても進んでいて,個人的にはこういったアートギャラリーでの“ゲームの個展”みたいなものも増えるんじゃないかと考えているんです。
次回以降の話は早いかなとは思いますが,今後SHIBUYA GAMES WEEK会期に,渋谷やその周囲でそういう大小のゲームイベントが開かれるようになると面白いなと思いました。
404 Not Found 村上氏:
それも期待しているところで,それこそオーストラリア・メルボルンの「Melbourne International Games Week」だと,大きいイベントでいえば「PAX Australia」が同時期に開催されるんですね。
なのでSHIBUYA GAMES WEEKも,会期の前後だったり,周囲の地域だったりゲームに関するイベントが行われていると,より街全体のイベントとして盛り上がるのではないかと思います。
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各拠点で何が起きる? 点が線となってつながる各社の取り組み
4Gamer:
ここからはSHIBUYA GAMES WEEKで行う各社の取り組みについてうかがえればと思います。
PARCO GAMES 岡田氏:
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ゲームのプレイスペースがあって,ゲームの周辺にあるカルチャーとか遊び方みたいなところをギュッと凝縮した,“新しい解釈のゲームセンター”を提案したいと思っています。
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4Gamer:
遊べるだけじゃなく,いろいろな見方があるぞと。
PARCO GAMES 岡田氏:
そうですね。パルコではゲームを「プレイするもの」だけではなく,その周りのカルチャーや都市,人の営みまで含めて“ひとつのゲーム”として捉える,といったコンセプトでいろいろやっています。
いろいろな企業さんやメーカーさんに集まっていただき,ファッションや音楽などさまざまな形からゲームに触れてもらえるような企画になっています。
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4Gamer:
404 Not Foundも「404 ゲームセンター」という,これまたゲームセンターの名が付くものがありますよね。
404 Not Found 村上氏:
はい。SHIBUYA GAMES WEEK会期中の2月6日から2月15日まで開催します。
同じゲームセンターといってもパルコさんとはまた違った切り口で,ゲーム×アート×工芸×テクノロジーみたいな,インディーゲーム文化をつくるための思考と実験の場を設けています。
イベントはいくつか予定していて,まずひとつは「BitSummit the 13th Award Selection」です。昨年のBitSummitのアワードタイトルを楽しめるコーナーですね。
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4Gamer:
大賞にあたる朱色賞を受賞した「ラタタン」やゲームデザイン最優秀賞の「Tournamentris」など,7タイトルがラインナップされていますね。
「BitSummit the 13th」アワードの大賞は「ラタタン」に決定! 4Gamer賞は,コマンド1つがフィールドの自然環境に多様な変化を生むSRPG「Never's End」[BitSummit]
日本最大のインディーゲームの祭典「BitSummit the 13th: Summer of Yokai」。2日目の7月19日には「BitSummitアワード」の授賞式が行われ,大賞にそのインディー精神が人の心を掴んだ「ラタタン(RATATAN)」が選ばれた。メディアパートナーの4Gamer.net賞受賞作は「Never's End」だ。
404 Not Found 村上氏:
ええ。それと,2月11日から2月14日まで「これはゲームなのか?展」の第3弾も行います。
国内外で活躍するゲーム作家や研究者,謎解きクリエイターの方たちに実験的な作品を出していただき,常識を揺さぶるというか,ゲームの広さや発展性を体験してもらう企画です。
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4Gamer:
お客さんとしても面白い体験でしょうし,開発している人には新しい発想につながりそうですよね。
404 Not Found 村上氏:
ほかにもさまざまなゲストを招いたトークイベントを,開幕日の2月6日と閉幕日の2月15日に行います。
インディーゲームやゲーム開発技術,「街とゲーム」といったテーマで,吉田修平さんやイシイジロウさんなど,いろいろな分野の最前線で活動する方たちが登壇します。
クリエイター支援基金「ars bitプロジェクト」の作品展示もあるので,こちらもぜひ見てください。
NHKエンタープライズ 吉田氏:
私たちのメインは,2月10日と11日に渋谷ストリームホールで開催する「神ゲー創造主エボリューション」と「ゲームクリエイター甲子園」の合同発表展示会です。
若いクリエイター,次世代のゲームクリエイターを主役にした発表と交流の場で,ゲームの実況イベントなどいろいろな形で楽しめる場所にしたいと思います。
10日には,東急株式会社さんとも一緒に行っている「FORTNITE SHIBUYAで,なにして遊ぶ?」の発表や,ガジェクリさんのゲーム実況者さんたちによる「神エボ・アラカルト」などのイベントも行います。
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東急不動産 伊藤氏:
渋谷サクラステージでは,渋谷駅と直結した3階イベントスペース・BLOOM GATEで2つの企画を前後半で実施します。
前半の2月6日〜8日は「エキマエゲームパーク」です。404 Not Foundや周辺店舗とも連携して,注目のインディーゲーム試遊を中心に展示や販売を行います。ステージイベントも予定しています。
4Gamer:
東急不動産とSkeleton Crew Studioのインディー支援プロジェクト「GAME CREATOR FINDING」のほか,アソビズムや架け橋ゲームズといったインディーレーベルも複数参加するんですね。
東急不動産 伊藤氏:
はい。またここでは,大型サイネージを使った出展作品の紹介映像も流します。
これは渋谷駅に降りた人に「ゲームの祭りをやってるぞ」とアピールするという,SHIBUYA GAMES WEEKのなかでも重要な役割を担っていると思っています。
後半は「勝利の女神:NIKKE」のコラボイベントです。物販がメインになりますが,施設全体でフードコラボなども予定しています。大きなIPである「NIKKE」に参加いただいているので,その世界観や熱量を多くの方に知っていただけるような企画にしたいですね。
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街を回遊して楽しむ10日間。SHIBUYA GAMES WEEKの見どころ
4Gamer:
最後にまとめとして,それぞれお一人ずつ,SHIBUYA GAMES WEEK全体で注目してほしい点,楽しんでほしいところをうかがえればと思います。
PARCO GAMES 岡田氏:
伝えたいことは……まず「PARCOには絶対来てください」ですかね(笑)。
4Gamer:
(笑)。それは「渋谷PARCOでイベントやお買い物を楽しんで!」という。
PARCO GAMES 岡田氏:
もちろんそれもあるのですが,PARCOに向かうまでの街の中で「SHIBUYA GAMES WEEKってこういうイベントなんだ」「ゲームってこういう捉え方があるんだな」みたいな発見をしてほしいというのが大きいですね。
なにかの用事やショッピングのついででちらっと見るでもいいですし,楽しみの一環としてスタンプラリーもあるので,それでがっつり回っていただいてもいい。渋谷に来た人たちがそれぞれの形で参加し,自分の中のゲームのイメージや楽しみ方が少しでも広がったらいいなと。それが今回のSHIBUYA GAMES WEEKで期待していることです。
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404 Not Found 村上氏:
404 Not Foundの考えとしては,クリエイターのチャンスになるような場所を作ることがまず前提にあります。なので,SHIBUYA GAMES WEEK開催によって,渋谷がゲームクリエイターにとって特別な場所になってほしいですね。
決まった施設での短いイベントは終わると空気が消えやすいですが,街は“残り香”みたいなものが残ります。イベントが終わったあとも,渋谷に行ったら面白いゲームやクリエイターに会える。ゲームという同じ趣味の仲間に会えるという空気が街に残ってほしいと考えています。
あとは,渋谷という世界的に有名な街なので,「日本はまだまだ面白いことできるよ」というのが海外にも伝わればと思います。
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東急不動産 伊藤氏:
渋谷サクラステージや404 Not Foundを始め,SHIBUYA GAMES WEEKでは日々違うことが行われているので,1日だけではなく何度も渋谷に来てほしいです。用事のついでにちょっと覗くような形でも,何か新しいゲームの触れ方ができるのではないかと思います。
NHKエンタープライズ 吉田氏:
私もこのイベントで,皆さんなりの“ゲームとの出会い”を見つけてほしいと考えています。
街のあちこちでなにかが行われているからこそ気軽に触れられて,そこから新しい発見が得られると思います。例えば神エボのイベントを目的に来た人が,その流れで渋谷PARCOや渋谷サクラステージに遊びに行き,それぞれの見せ方によるゲームの形に出会う。
都市型イベントの大事なところはそういうつながりだと思っているので,渋谷の街でそれを辿っていただけたらうれしいです。
ゲームにはあらゆる可能性があると思っています。
自分が知っているゲームの外にも,たくさんの可能性がある。この10日間での出会いから,新しい価値が生まれていくことを期待しています。見に行くだけではなくて,生み出す一員になるような感覚で楽しんでいただきたいですね。
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4Gamer:
ありがとうございました。
最後の最後に……皆さん言いにくいかもしれないんですが,フェスといったら物販だと思うんですよ。
音楽フェス行ったらTシャツを買って ビールや飲みもの,フェス飯買うよね? 「Tシャツ? 色違いは持ってるか? もう一枚買っちゃえよ」みたいな。
PARCO GAMES 岡田氏:
それでいうとパルコは,PARCO GAME CENTERのオリジナルグッズや今回限定で初ローンチするアイテムを相当気合入れて作ってます。なので……よろしくお願いします(笑)。
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404 Not Found 村上氏:
今回は難しかったんですけど,SHIBUYA GAMES WEEKのオリジナルグッズも作りたいという話はあったんですよ。
PARCO GAMES 岡田氏:
ピンバッジは作りたかったですね。
4Gamer:
ピンバッジですか?
PARCO GAMES 岡田氏:
メルボルンのゲームウィークでピンバッジが売ってるんです。それが参加の証みたいになっていて,交流が生まれるんですよ。
4Gamer:
音楽フェスのリストバンドみたいな感じですね。
404 Not Found 村上氏:
年によってデザインが違うだけではなく,特定の日だけの限定デザインや個数限定のものもあるんです。
そういう貴重なピンバッジを持っていると,見る人が見たら反応する。ちょっと羨ましがられるなんていうのもあって。
ロンドンやメルボルンと並ぶ規模で継続できたら,そういうゲームウィーク間のピンバッジ交換みたいな交流ができるといいなと思いますね。
4Gamer:
“世界○大都市型ゲームフェス”という形でSHIBUYA GAMES WEEKがそこに並び,そういったイベント間の楽しみが生まれると面白いですね。
まずは第1回の成功を祈りつつ,一ゲームファンとしても楽しみたいと思います。本日はありがとうございました。
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SHIBUYA GAMES WEEK 2026
(シブヤゲームズウィーク 2026)
■開催期間 :2026年2月6日(金)〜2月15日(日)
■開催エリア:渋谷エリア
■入場料 :無料 ※一部イベントは有料
■特設サイト:https://shibuya-games-week.com
■公式SNS :(X)@sgw_shibuya (Instagram)@sgw_shibuya
■主催 :SHIBUYA GAMES WEEK Project
■後援・協賛:文化庁(後援),株式会社大丸松坂屋百貨店(協賛),株式会社Luup(協賛)
- 関連タイトル:
アトラクション/参加型イベント - この記事のURL:

















































