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ASUS製スマホ「ZenFone 5」ファーストインプレッション。SIMロックフリーで低価格なLTE対応スマホの実力は?
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印刷2014/10/28 15:00

テストレポート

ASUS製スマホ「ZenFone 5」ファーストインプレッション。SIMロックフリーで低価格なLTE対応スマホの実力は?

ZenFone 5。内蔵ストレージ容量16GBモデルの税込価格は約3万円,32GBモデルは約3万2000円前後となる
Android端末本体
 2014年10月26日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,Androidスマートフォン「ZenFone 5」を11月8日に国内販売すると発表した。LTEに対応するSIMロックフリー端末であることと,内蔵ストレージ容量16GBモデルのメーカー想定売価が2万6800円(税別),単純計算した税込価格でも2万8944円程度という価格が特徴だ。
 手の届きやすい価格のわりにモノとしての質感は高く,ソフトウェア面でも使い勝手を考慮した工夫が凝らされている。そんなZenFone 5のファーストインプレッションをレポートしたい。

Android端末本体
同日に都内で行われた製品発表会には,ASUS会長のJonney Shih(ジョニー・シー)氏が登壇(左)。にこやかな笑みでZenFone 5を披露した。同日には,ASUS初のスマートウォッチ「ASUS ZenWatch WI500Q」(右)を11月下旬に発売することも発表された。ZenWatchの税込予想価格は3万2000円前後


5インチ液晶搭載のボディはやや大きめだが,ラウンドフォルムで持ちやすい


 まずは外観から見ていく。ZenFone 5のデザインは,実にオーソドックスなもので,ことさら薄さやベゼルの狭さを強調したものではない。ベゼルはそこそこ厚いし,背面が丸くなったラウンドフォルムも,最近のスマートフォンの定番を踏襲している。見た目のインパクトには欠けるが安っぽくはない。

本体前面(左):ベゼルがやや広めなのを除けば,今時(いまどき)のスマートフォンそのものな外見。なお,インカメラは約200万画素で,120万画素程度が多いなかでは高画素なほうだ
本体背面(右):約800万画素のアウトカメラとLEDライト,本体下側に装備されたスピーカーがある。なお,最近のスマートフォンでは定番のリアマイクは搭載していない
Android端末本体 Android端末本体

72.8mmと幅は広いが,背面のカーブが長いので意外にも持ちやすい
Android端末本体
 5インチサイズの液晶パネルを搭載する本体のサイズは,幅72.8×奥行き148.2×高さ10.34mm。5インチサイズの製品としてはやや幅があるほうだ。そのため,片手持ちでの操作にやや難があるのは仕方ないが,背面の丸みによって手に馴染みやすい形状となっている。
 重量は約145gと軽くはないものの,重心は中央からやや下に位置しており,重いとは感じにくいはず。ZenFone 5の持ちやすさは評価できるポイントだ。

本体上側面(左):ヘッドフォン端子とノイズキャンセリング用のマイクがある
本体下側面(中央):USB Micro-B端子とマイクが並ぶ
本体右側面(右):[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンは定番の右配置。なお,左側面には何もない
Android端末本体 Android端末本体 Android端末本体

背面パネルを外すと,右上にmicroSDカードスロット,中央にmicroSIMカードスロットを確認できる
Android端末本体
 側面に見当たらないmicro SDカードスロットやSIMカードスロットは,背面パネルを開けた内部にある。対応するSIMカードはmicroSIMタイプだ。ちなみに,SIMカードスロットの下側には,不自然なゴム板が貼り付けられていた。海外モデルのZenFone 5には2枚のmicroSIMカードを装着できる製品もあるので,その名残というわけだ。

 ところで,ASUSはノートPCの天板などに,スピン加工を施した金属パネルを好んで採用している。ZenFoneシリーズもそれを踏襲しており,ZenFone 5の婆は,本体前面の下部がそうなっていた。ただし,従来のZenFoneシリーズはスピン加工が目に付き安いように強調されていたのに対して,ZenFone 5では強い光を当てたりしない限りあまり目立たない。常時目にするフロント部分でスピン加工が目立つのは,かえって目障りになると考えて地味にしたのだろうか。

Android端末本体
本体前面下側にスピン加工の模様がある。悪目立ちしないようにという意図があるのか,従来製品よりも目立ちにくい程度になっている
Android端末本体
写真はZenFone 5の海外モデルで,カラーバリエーションはゴールド,パープル,ブラック,レッド,ホワイトの5色。なお,パープルは日本でのラインナップには含まれていない

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製品ボックス(左)と付属品(右)。USBケーブルとACアダプターが同梱されていた。なお,試用機にはヘッドフォンとイヤーパッドも入っていたのだが,製品版では付属しないらしい

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専用オプションの「View Flip Cover」。中央が丸くくり抜かれていて,閉じた状態でも時間や天気,通知の有無を確認できる


IPS液晶パネルの発色は良好

MVNO用のAPN設定を標準で多数用意


斜め下から視認してみた様子。視野角の広さはIPS液晶パネルならでは
Android端末本体
 ZenFone 5の採用するIPS液晶パネルは,サイズこそ5インチと大きいものの,解像度は720×1280ドットである。1080×1920ドット級が当たり前の最新ハイエンド機種に比べれば狭いが,これがゲームにおいて悪影響を与える心配はないだろう。
 IPS液晶パネルは発色がいい傾向にあるので,写真でそれをチェックしてみた。少しコントラスト比が低い印象だが,RGBの発色バランスは良好で,ゲームはもちろん写真を見るのにも不満は感じない。視野角は上下左右170度付近まで色が破綻することもなく,この点も問題ナシだ。

発色を確認した写真。コントラスト比はやや低いように見えるが,発色自体はフラットに近い。最近のIPS液晶パネルはこうした傾向が多いように思う
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 次にバックライトの明るさを見てみたが,最高輝度はやや低めで太陽光の下では視認性があまりよくなかった。とはいっても,表面は反射を抑える処理が施されているので,屋外でもそれなりに視認可能ではある。
 一方,最低輝度はかなり低めになっており,暗めの室内や布団の中での操作には都合がいい。

左から,バックライト輝度を100%,50%,0%にした状態。蛍光灯下で撮影した
Android端末本体 Android端末本体 Android端末本体

 スペックも確認してみる。ZenFone 5の前世代モデルでは,搭載SoC(System-on-a-Chip)としてIntel製の「Atom Z2580」を採用していたが(関連記事),今回の新製品ではQualcomm製「Snapdragon 400」を採用してきた。Snapdragon 400は低価格帯スマートフォン向けとされるSoCなので,高い性能は期待できないだろう。
 そのほかに,メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量は32GBとなっている。SoCの性能は低めであるものの,体感性能に関わるメインメモリ容量をケチらなかったのは評価できるポイントだ。

 なお,対応する通信規格は,グローバル市場で販売されているものとは少し異なり,LTEがBand 1(2100MHz),Band 3(1800MHz),Band 7(2600MHz),Band 8(900MHz),Band 19(800MHz)の5種類となっている。このうち,Band 1/3/19はNTTドコモのLTEネットワークが使用している周波数帯なので,これをバックボーンとするMVNOの通信サービスを利用しやすくなっているわけだ。
 そのうえZenFone 5には,国内の主要MVNOを利用するためのAPN情報があらかじめ用意されているので,MVNOのSIMを利用するユーザーの手間を省けるようになっている。ここはSIMロックフリーのスマートフォンを初めて使うようなユーザーにとって大きな利点といえるのではないか。

Android端末本体 Android端末本体
APNの設定項目には,主だったMVNO事業者のAPN設定が用意されていた


スペック以上にキビキビとした軽快な動作


 さて,ソフトウェア面も簡単に紹介しておこう。ASUS製のスマートフォンは,同社独自の「Zen UI」というユーザーインタフェースやホーム画面を採用しているのが特徴だ。といっても,カラーリング以外はAndroid標準に比較的近いシンプルなスタイルで,独自機能は最小限となっている。今後登場する「Android 5.0」(Lollipop,関連記事)に似たデザインともいえよう。

Android端末本体
ロック画面では時刻と天気情報を確認できるほか,カメラと電話,SMS機能を直接起動できる
Android端末本体
シンプルでこざっぱりとしたホーム画面。設定などは「ASUS」フォルダにある
Android端末本体
通知パネルにある「クイック設定」機能はボタンが大きく,片手でも楽に操作できる

 OSチューニングはレスポンスを重視したもののようで,とてもキビキビと動く。筆者が所有している2014年冬モデルの「GALAXY S5 ACTIVE」と同じ操作をしてみても,遅いとは感じない。SoC性能の低さを容量2GBのメインメモリがカバーしているような印象で,SoCだけを見て「どうせ遅いだろう」と判断するのは間違いとなりそうだ。

 そのほかにソフトウェア関連では,画質調整機能「ASUS Splendid」の搭載や,「ATOK for Android」のプリインストールが目に止まる。とくにPCでATOKを利用している人にとっては,ATOK for Androidの標準搭載はうれしいポイントではないだろうか。

Android端末本体 Android端末本体
ASUS製のグラフィックスカードや液晶ディスプレイでお馴染み「Splendid」を画質調整機能として搭載。左画面にある「ビビッドモード」のスイッチをオンにするだけで,鮮やかさを強調した発色になる。色相や彩度をスライダーで調整することも可能だ

 それではベンチマークテストを行って,実際の性能を確認してみよう。テスト内容は,Android版「3DMark」によるグラフィックス性能の計測と,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」による連打の応答性計測の2種類だ。
 まず3DMarkの結果だが,最も低負荷である「Ice Strom」プリセットでも,測定上限の「Maxed out!」には届かない「5729」,「Ice Storm Extreme」プリセットでは「2916」,レンダリング解像度固定でSoC内蔵GPU本来の性能をチェックする「Ice Storm Unlimited」プリセットは「4740」という結果になった。Ice Storm Unlimitedのスコアからすると,リッチな3Dグラフィックスを使うゲームは荷が重いだろう。
 とはいえ,国内で人気のスマートフォン向けゲームでは,そうした3Dグラフィックスを多用するタイトルは少ない。2Dグラフィックスで描かれるゲームを選べば,ZenFone 5でも不満を感じることはないかもしれない。

ZenFone 5におけるIce Storm(左)とIce Storm Extreme(中央),Ice Storm Unlimited(右)のスコア(クリックすると詳細スコアを表示します)
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ぺしぺしIkinaの結果は「88」。連打に対する応答性はかなり優れる
Android端末本体
 次にぺしぺしIkinaだが,連打回数が93〜96になるよう連打して結果は「88」とかなり良好だった。16タップめにわずかな飽和があり,それ以降は10タップごとにごく短い飽和があるだけと,長い連打にも十分耐えられそうである。

 さらに,ドラッグ操作への追従も検証してみた。長めのドラッグ操作をしても,入力を取りこぼしたりせずにしっかりと追従してくれるかどうかを,チェックするというテストだ。Androidの開発者オプションを使って,ドラッグ操作を画面上に線と表示できるようにしたうえで,1分間ドラッグをし続けて結果を見るという方法で確認している。
 まず,1点タッチでのドラッグでは,取得ミスは見あたらかない。次に5点タッチでも試してみたところ,取得ミスをすることもたまにある程度で,途中で認識しなくなるようなことはなかった。2〜3点タッチのドラッグ程度なら問題はなさそうに思える。

Android端末本体 Android端末本体
開発者向けオプションを使用して1分間のドラッグテストを行ったスクリーンショット。左画像は1点タッチ,右画像は5点タッチ時のもので,結果はかなり良好だった


価格性能比は優秀

2Dゲームがメインなら選択肢に入れる価値あり


 昨今のハイエンドスマートフォンは,かなり高価な製品が多い。一括購入時の価格だと9〜10万円近い製品も珍しくないほどだ。また,主要3キャリアが導入した通話定額制の料金プランは,ヘビーなデータ通信をする人にとっては実質値上げといっていいもので,スマートフォンは買うのも使うのも金がかかる状況になっている。
 そこで,毎月の通信料金を安く済ませられるサービスとして脚光を浴びつつあるのが,MVNOによる低価格の通信サービスだ。通信速度やデータ通信量にはある程度制限が付くものの,月額料金は主要キャリアよりも安くなる。ZenFone 5は,そうしたMVNOのサービスを利用するユーザーをターゲットにしたスマートフォンというわけだ。

 使いやすい5インチサイズでスペックもそこそこと,ZenFone 5は価格性能比のバランスがいい製品に仕上がっている。よくプレイするゲームが2Dグラフィックス中心であるなら,安価に購入・運用できるスマートフォンとして,ZenFone 5は悪くない選択肢になるだろう。

●ZenFone 5の主なスペック
  • メーカー:ASUSTeK Computer
  • OS:Android 4.4.2(KitKat)
  • ディスプレイパネル:5インチ液晶,解像度720×1280ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 400」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック1.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量16GBまたは32GB)+microSDXC
  • アウトカメラ:有効画素数約800万画素
  • インカメラ:有効画素数約200万画素
  • バッテリー容量:2110mAh
  • 3G連続通話/3G待受時間/LTE待受時間:1230分/約395時間/約180時間
  • 対応通信規格:GSM 850/900/1800/1900MHz,WCDMA Band 1/2/5/6/8/19,LTE Band 1/3/7/8/19
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11g/n
  • 本体サイズ:72.8(W)×148.2(D)×10.34(H)mm
  • 本体重量:約145g
  • 本体カラー:ブラック,ホワイト,レッド,ゴールド

ASUSTeK Computer 日本語公式Webサイト

ASUS ZenFone Shop

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    Android端末本体

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