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［プレイレポ］「The First Berserker: Khazan」は美しく難しい，歯ごたえ抜群のアクションRPG［gamescom］
2024/09/05 18:30イベント
「The First Berserker: Khazan」など，ネクソンのIP成長戦略の主軸となる3タイトルが紹介された「キャピタル・マーケット・ブリーフィング」レポート
ネクソンは2024年9月3日，「キャピタル・マーケット・ブリーフィング」を東京都内で開催した。このイベントでは，同社の中期成長戦略や経営目標などが発表された。本稿では，IP成長戦略の主軸として紹介された「The First Berserker: Khazan」（PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S）と「MapleStory Universe」，そして「ARC Raiders」（PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S）のプレゼンテーションの内容をお伝えする。
本イベントで発表されたネクソンの新たなIP成長戦略は，垂直および水平方向の成長で構成される。
垂直方向の成長とは，「アラド戦記」や「メイプルストーリー」などの人気IPを新しいコンテンツやプラットフォーム，あるいは新たな地域への進出を通じて提供し，再活性化および拡張することで成長させる戦略だ。そのなかには，地域ごとの文化的違いを認識し，各地域のプレイヤーの好みに合わせてコンテンツをカスタマイズする「ハイパー・ローカリゼーション」が含まれている。
また，水平方向の成長は，「マビノギ」など同社のそのほかのIPや，「ARC Raiders」など開発中の新作から新たな大ヒット作を創出することを重点としている。
「The First Berserker: Khazan」は，「アラド戦記」の世界観とアクションのDNAを継承するPCおよびコンシューマ機向けタイトルで，ネクソンでは日本を含むグローバル市場へ進出する足がかりと位置付けられている。
本作の特徴は，「存在感のあるキャラクター」「打撃感を味わえるハードコアアクション」「セルアニメ調の3Dグラフィックスで描かれる世界観」とのこと。
本作の開発を手がけるNEOPLEのCEO ユン・ミョンジン氏は，とくにセルアニメ調の3Dグラフィックスに関して，「アニメシェーダーを活用しつつ，ダークでシリアスな雰囲気を高いクオリティで実現した。このアートの方向性は本作独自のものとなり，市場の反応も良かった」と語った。
ストーリーは，原作「アラド戦記」の登場人物であるカザンを中心としたパラレルワールドで展開していく。原作では，ペル・ロス帝国の大将軍だったカザンが，彼の人気に嫉妬した皇帝に裏切られ，雪山に追放されて死んでしまう。しかし本作では，カザンが生き延び，皇帝に復讐して真実を突き止める過程が描かれていく。
本作は，8月にドイツ・ケルンで行われたgamescom 2024にも出展されており，試遊コーナーは行列が絶えず，平均待ち時間が3時間以上におよぶほどの成功だったことも紹介された。
「MapleStory Universe」は，これまで20年以上にわたって展開してきた「メイプルストーリー」のIPを活用した，ブロックチェーンエコシステム構築プロジェクトである。
NEXPACE 事業開発提携部長のソン・アンジェラ氏によると，本プロジェクトの中心となる「MapleStory N」は，NFTと独自トークン「NXPC」によって，開発者とユーザー双方のインセンティブを最終的に一致させる体験の実現を目指すとのこと。
本プロジェクトでは，ユーザーが作成するキャラクターや獲得する装備・アイテムすべてがNFTとなる。それらのNFTは，「MapleStory N」など本プロジェクトに関連する複数の「シナジーアプリ」で利用できるほか，ゲーム外でも取引可能となる。つまり，「MapleStory N」などをプレイしていない人へもアプローチできるというわけである。
またそれらのNFTは，ゲーム内の「強化システム」を利用することにより，属性や能力の追加ボーナスを付与して価値を高められることにも言及された。
シナジーアプリの第1弾として，「MapleStory N」のほかに，PCとモバイルの双方で利用可能な「マーケットプレイス」，ゲーム体験を高めるための「ナビゲーター」と「エクスプローラー」「クエスト」が用意される。
また「MapleStory N」では，アイテムの供給をコントロールし，需要に基づいたNFTの価格付けを行っているとのこと。これについてソン氏は，「持続可能性と新しいテクノロジーの導入の双方を実現した」とコメントした。
今年の7月に，1000人を対象として行われた「MapleStory N」のパイオニアテストの結果も紹介された。それによると，全10日間の平均リテンションが82％以上になったとのことで，ソン氏は「ネクソン社内のみならず，ゲーム業界全体でも類を見ない数字」と評した。
またトランザクションは19万5000件以上，トークンの使用率は67％以上となり，健全な取引が行われ，経済が持続可能なものとなったことも示された。
NPS（Net Promoter Score）はユーザーのロイヤリティを図る指標で，4.6/5という値は90％以上のテスターが「MapleStory N」がローンチしたら，またプレイしたいと考えているという意味になる。ソン氏はこれらの結果を受けて，「『MapleStory N』が将来に何をもたらすのか，非常に期待できる」と話していた。
プレゼンの最後，ソン氏は「貢献と報酬を通じて参加者を結びつけるというコンセプトのもと，『MapleStory Universe』のプロジェクト自体とコミュニティの双方を拡大していく」とし，「過去に誰も経験したことのないIP体験を，ユーザーと一緒に築き上げたい」と展望を語った。
「ARC Raiders」は，3人称視点のPvPvEサバイバルアクションシューターだ。開発を手がけるEmbark Studiosのブランド・コミュニケーション ディレクターを務めるスヴェン・グルンドベリ氏によると，本作の特徴は“consequential play”──すなわち提示された目標に，リスクを承知でチャレンジして報酬を得るというメカニクスを追求していることにあるという。
本作の舞台となるのは，生態系の崩壊により，人類が宇宙へと大規模移住を果たした数百年後の地球。プレイヤーはレジスタンス戦士が集う反乱軍「レイダーズ」の一員として，宇宙から押し寄せるロボット軍団「ARC」の襲撃に立ち向かうこととなる。
本作ではプレイヤー同士が協力，あるいは敵対しつつARCと戦っていく。そのなかには，ARCが配備した探査機を無効化したり，謎を解明したり，特殊素材を獲得したりといった，さまざまなクエストがあるとのこと。また獲得した戦利品や貴重品を取引することで，自分の拠点をアップグレードできる。そうやって最終的に，プレイヤーの操作するレイダーを自身のプレイスタイルにマッチするものに仕上げることを目指す。
グルンドベリ氏は，本作について「居心地がよく没入感のある拠点や，実在の人物であるかのようなNPCによって構築された現実感のある世界と物語が，プレイヤーを新しいエリアでの冒険に導いていく」とまとめていた。
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垂直方向の成長とは，「アラド戦記」や「メイプルストーリー」などの人気IPを新しいコンテンツやプラットフォーム，あるいは新たな地域への進出を通じて提供し，再活性化および拡張することで成長させる戦略だ。そのなかには，地域ごとの文化的違いを認識し，各地域のプレイヤーの好みに合わせてコンテンツをカスタマイズする「ハイパー・ローカリゼーション」が含まれている。
また，水平方向の成長は，「マビノギ」など同社のそのほかのIPや，「ARC Raiders」など開発中の新作から新たな大ヒット作を創出することを重点としている。
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「The First Berserker: Khazan」
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本作の特徴は，「存在感のあるキャラクター」「打撃感を味わえるハードコアアクション」「セルアニメ調の3Dグラフィックスで描かれる世界観」とのこと。
本作の開発を手がけるNEOPLEのCEO ユン・ミョンジン氏は，とくにセルアニメ調の3Dグラフィックスに関して，「アニメシェーダーを活用しつつ，ダークでシリアスな雰囲気を高いクオリティで実現した。このアートの方向性は本作独自のものとなり，市場の反応も良かった」と語った。
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ストーリーは，原作「アラド戦記」の登場人物であるカザンを中心としたパラレルワールドで展開していく。原作では，ペル・ロス帝国の大将軍だったカザンが，彼の人気に嫉妬した皇帝に裏切られ，雪山に追放されて死んでしまう。しかし本作では，カザンが生き延び，皇帝に復讐して真実を突き止める過程が描かれていく。
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本作は，8月にドイツ・ケルンで行われたgamescom 2024にも出展されており，試遊コーナーは行列が絶えず，平均待ち時間が3時間以上におよぶほどの成功だったことも紹介された。
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「MapleStory Universe」
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NEXPACE 事業開発提携部長のソン・アンジェラ氏によると，本プロジェクトの中心となる「MapleStory N」は，NFTと独自トークン「NXPC」によって，開発者とユーザー双方のインセンティブを最終的に一致させる体験の実現を目指すとのこと。
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本プロジェクトでは，ユーザーが作成するキャラクターや獲得する装備・アイテムすべてがNFTとなる。それらのNFTは，「MapleStory N」など本プロジェクトに関連する複数の「シナジーアプリ」で利用できるほか，ゲーム外でも取引可能となる。つまり，「MapleStory N」などをプレイしていない人へもアプローチできるというわけである。
またそれらのNFTは，ゲーム内の「強化システム」を利用することにより，属性や能力の追加ボーナスを付与して価値を高められることにも言及された。
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シナジーアプリの第1弾として，「MapleStory N」のほかに，PCとモバイルの双方で利用可能な「マーケットプレイス」，ゲーム体験を高めるための「ナビゲーター」と「エクスプローラー」「クエスト」が用意される。
また「MapleStory N」では，アイテムの供給をコントロールし，需要に基づいたNFTの価格付けを行っているとのこと。これについてソン氏は，「持続可能性と新しいテクノロジーの導入の双方を実現した」とコメントした。
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今年の7月に，1000人を対象として行われた「MapleStory N」のパイオニアテストの結果も紹介された。それによると，全10日間の平均リテンションが82％以上になったとのことで，ソン氏は「ネクソン社内のみならず，ゲーム業界全体でも類を見ない数字」と評した。
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またトランザクションは19万5000件以上，トークンの使用率は67％以上となり，健全な取引が行われ，経済が持続可能なものとなったことも示された。
NPS（Net Promoter Score）はユーザーのロイヤリティを図る指標で，4.6/5という値は90％以上のテスターが「MapleStory N」がローンチしたら，またプレイしたいと考えているという意味になる。ソン氏はこれらの結果を受けて，「『MapleStory N』が将来に何をもたらすのか，非常に期待できる」と話していた。
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「ARC Raiders」
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本作ではプレイヤー同士が協力，あるいは敵対しつつARCと戦っていく。そのなかには，ARCが配備した探査機を無効化したり，謎を解明したり，特殊素材を獲得したりといった，さまざまなクエストがあるとのこと。また獲得した戦利品や貴重品を取引することで，自分の拠点をアップグレードできる。そうやって最終的に，プレイヤーの操作するレイダーを自身のプレイスタイルにマッチするものに仕上げることを目指す。
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グルンドベリ氏は，本作について「居心地がよく没入感のある拠点や，実在の人物であるかのようなNPCによって構築された現実感のある世界と物語が，プレイヤーを新しいエリアでの冒険に導いていく」とまとめていた。
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ネクソン公式サイト
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