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[TGS2022]羊飼いの青年が精霊魔人に立ち向かうメトロイドヴァニア。アラブ首長国連邦発の「Sheba: A New Dawn」を紹介
本作は,アラブ地域にイスラム教が浸透する以前の土着信仰であった,“ジン”(Djin/Jinn)という精霊魔人,妖怪などの霊的な存在をテーマにしている。まだ世界地図も完成しておらず,未知なる領土から湧き出すジンたちが人間との戦いに明け暮れていた時代が舞台だ。
主人公は,その領土に接するシーバ王国の羊飼いに過ぎなかったエナール(Enar)。彼はひん死の状態で逃げ出してきた女性のジン,ミラー(Mirah)に憑依され,その人生を大きく変えられてしまう。
メトロイドヴァニア系の探索要素が強調された「Sheba: A New Dawn」だが,紙芝居のような手描きアートを使ったカットシーンが数多く用意されており,ゲームは序盤からドラマチックに展開する。ミラーは,ミラッド(Mirad)というジンに追われており,彼女が人間のエナールと一体化してしまったことを知ったミラッドは,エナールの住んでいた村を焼いてしまう。両腕にジンの魔力を得たエナールは,そのパワーを剣に投射し,ミラッドを倒すための戦いに向かうことになる。
アクションは,攻撃力はあるが速度が遅いヘビーアタック,攻撃力は低いが素早い攻撃を繰り出すクイックアタック,そしてファイアーボールなどのミラーの魔力を利用できる。こうした攻撃をミックスすることにより,多彩なコンボ技を繰り出すことが可能だという。
また,敵として,ジンにマインドコントロールされた人間たちに加え,67種類にも及ぶジンや異形のクリーチャーたちが登場する。さらにマップ内を散策したり,パズルを解き明かしたりすることで秘密エリアに潜入し,パワーアップや新しいアビリティを獲得していく探索要素もあるようだ。
さらに,ゲームを進めて得た経験値で「ストレングス」「バイタリティ」「インテリジェンス」「レジスタンス」「フォーカス」という5つのスタッツを強化できるという,RPG要素も用意されている。プレイヤーキャラクターを自分好みに成長させることができ,かなり遊び込めるゲームに仕上がりそうだ。
そんな「Sheba: A New Dawn」を開発するKashkool Gamesは,子供の頃からゲームばかりをプレイして成長してきたという長男のオムラン・アルマンスーリ(Omran Almansoori)氏ら3兄弟によるメーカーだ。ゲームに熱中し過ぎて夕食に顔を出さなかったことから,父に「そんなに好きならゲーム作りを学びなさい」と言われたことがきっかけで,本当にゲーム作りを学ぶことになったという。
東京ゲームショウ2022には,同じくUAEからHello Sir! Gamesの「ゾゾの冒険」も出展しており,「中東産ゲーム初の日本語化」というキャッチコピーは使えなくなってしまったものの,「Sheba: A New Dawn」もすでに日本語のローカライズが進められているとのこと。
Steamストアページも公開されているので,気になる人はウィッシュリストに追加しておくと良いだろう。
Kashkool Games公式サイト
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