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  • セガ
  • 発売日:2024/01/26
  • 価格:スタンダード・エディション:9680円(税込)
    デラックス・エディション:1万780円(税込)
    アルティメット・エディション:1万2760円(税込)
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龍が如く8
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[プレイレポ]「龍が如く8」のバトルはコマンドRPGともアクションRPGとも違う,唯一無二の感覚だ。ここにしかない濃密な攻防を実現
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印刷2024/01/25 07:00

プレイレポート

[プレイレポ]「龍が如く8」のバトルはコマンドRPGともアクションRPGとも違う,唯一無二の感覚だ。ここにしかない濃密な攻防を実現

 セガが2024年1月26日の発売を予定している「龍が如く8」PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One)のプレイレポートを掲載する。
 前作(「龍が如く7 光と闇の行方」)では敬愛する組長・荒川真澄に撃たれるも,横浜・伊勢佐木異人町にて再起を果たした春日一番。関西では極道大解散に関わり,関東では都知事の野望を挫いた一番が,今度は母親と思われる女性・茜を探して訪れたハワイで,またまた大騒動に巻きこまれる……というのが「8」の物語だ。

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 本稿では「8」の発売に先がけ,物語の中盤である第7章まで進めた段階でのバトルやコンテンツの感触をお伝えしたい。

筆者はPC版を使用して,キャラクターレベルで言えば22前後,ジョブランク13は前後までプレイしている(※ネタバレを回避するため,画像を加工しています)
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 「龍が如く8」のチーフプロデューサーを務める阪本寛之氏が取材陣の合同インタビューに応じてくれた。発売日まで1か月を切っている本作だが,注目のプレイスポット「ドンドコ島」をはじめ,さまざまな要素について質問を投げかけてみた。

[2024/01/05 00:00]
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 セガから2024年1月26日の発売が予定されている「龍が如く8」は,ハワイでも裸一貫から成り上がろうとする春日一番と,波乱に満ちた生涯にもう一度向き合おうとする桐生一馬の物語を描くRPGだ。今回は約90分間の試遊時間で分かった「龍が如く8」の最新情報をお伝えする。

[2024/01/05 00:00]

「龍が如く8」公式サイト



アクションRPGともコマンドRPGとも異なる

唯一無二のバトル


 まずはバトルだ。前作と同じくコマンドRPGではあるが,そのプレイフィールはまったくの別物。前作は通常の「攻撃」とMPを消費する「極技」(魔法や技にあたるもの)を状況に応じて使い分ける,とてもオーソドックスなスタイルだったが,「8」はアクションゲームとの融合がさらに一段階進み,他に類を見ない感覚になっている。
 敵は基本的に4人,5人といった集団で襲ってくるのだが,それを「極技」だけでなく,キャラクターの位置取りを考えながら「攻撃」コマンドをうまく使うことで,まとめて一掃できるのが気持ちいい。

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 攻撃で吹っ飛ばした敵によって,将棋倒しのように連鎖を起こして大ダメージを狙う。パーティメンバーとの挟み撃ちで追加ダメージを与える。敵が落としたナイフや爆弾を拾って攻撃するなど,攻撃のコマンドだけでもさまざまな可能性があり,文章だけでは実際のバトルを想像しにくいかもしれない。そこで30秒ほどの動画を用意してみた。


 この動画で起きていることを説明すると,最初の千歳の攻撃により,敵を将棋倒しにして左奥のソファー側に押しこんでいる。続く一番の攻撃で別の敵をそちらに吹っ飛ばし,追加ダメージを狙ったところで「熱気やられ」の状態異常が発生。ぶつかった敵にも次々に燃え移る形となった。
 直後に桐生が敵の攻撃を受けるも,ボタンの目押しによるジャストガードに成功してダメージの約2割をカット。行動順が回ってきた敵は「熱気」ダメージにより,次々と倒れていった……。

 一番が熱気やられの状態異常を起こす「炎の角材」を装備していたとはいえ,移動と攻撃のコマンドだけでさまざまな出来事が発生し,まさに「龍が如く8」ならではの濃密な攻防が生まれている。

 また別のバトルでは,敵をあちこちから吹っ飛ばして部屋の隅に集め,そこに追撃を加えることで一網打尽! という展開を生み出せた。

風邪の状態異常も伝染する模様
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 アクションゲームでは敵に囲まれない,またはまとめて倒すために,敵を吹き飛ばしたり投げ飛ばしたりして,一方向に集めることが攻略のコツとなる。それに近いことをコマンドRPGで行えるのだから,とても珍しいと言えるだろう。さらに,それをストレスなく狙えるゲームとなれば唯一無二だ。

 また,攻撃時にキャラクターのMPが少量回復するようになったことも大きな変化だ。前作にも攻撃時にMPを回復する武器は存在したが,あくまで「特殊なもの」だった。アクションゲームや格闘ゲームでは通常技でゲージを溜め,それを消費して大技を放つが,「8」もそれに近い感覚だ。通常の攻撃によってMPを回復し,溜めたMPで極技を使うというサイクルが生まれるようになっている。
 キャラクターレベルが22程度だと,MPの上限は100前後。それに対し,多くの極技のMP消費量は10,強力なものは20から30という具合なので,前作のように毎ターンで極技を連発するスタイルだとMPが枯渇しやすい。

 ただ,先にお伝えしたとおり,「8」は通常攻撃でも使い方によって大きなダメージを生み出せるため,極技は「ここぞ」というときに使う位置づけになり(もちろん,使いどころを見定めれば極めて有効だ),大量のMP回復アイテムを持ち歩かなくても済むようになっている。

トミザワは極技により,2属性の魔力ダメージを使い分けられるのが強み
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 実際に「8」をプレイしているときのテンポは「千歳が攻撃」→「一番が追い打ち」→「トミザワが極技を選んで使用」といったものになり,極技の使用が多かった前作に比べてスピーディに戦える。
 詳しく検証できていないのだが,モノを拾ってから攻撃すると通常よりも多くMPを回復できるといったように,MPの回復量は条件によっても変わるようだ。与えられるダメージだけでなく,回復できるMPを考えて行動を選ぶ必要もあるかもしれない。

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 なお,実は前述した「細かいこと」をまったく気にしなくても,ゲームを進めるには支障がないことを付け加えておきたい。メインストーリーを進めていくと要所要所で「キャラクターの推奨レベル」が示されるのだが,推奨に3〜4レベル足りなくても問題なく先に進めることが多かった。おそらく推奨レベルは「そこまで上げれば攻撃を連打するだけでもなんとかなる」という目安だろう。シンプルに遊びたい人はレベル上げを気にしていれば大丈夫だと思う。

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 パーティ戦力を上げたいときには,ジュリズ・ギアワークスでの武器強化もレベル上げと同等,もしくはそれ以上に大事な要素だ。普段から強化用の鉄鋼を探しておくと,困ったときに役立ってくれる。

武器強化のUIは多くのゲーマーには把握しやすそうな表示形式だろう
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街歩き要素は充実しすぎて,遊びきれないボリューム


 「8」には当然,豊富な寄り道要素が用意されている。プレイ時間が限られていたため,筆者が比較的しっかりと試せたのは「スジモンバトル」「迷宮ビル」「ドンドコ島」となる。

 中盤からプレイ可能になる「スジモンバトル」は,捕らえたスジモンによる3対3のバトルコンテンツだ。スジモンが持つ属性の三すくみ,光属性と闇属性の相殺を意識してフォーメーションを組み,バトル中に溜まっていくゲージを使って大技を放ち,相手チームの撃破を目指す。

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 前作の会社経営コンテンツ「株主総会」にも近い仕組みではあるが,カードゲームやRPGに寄せた演出だったり,フォーメーションの変化や控えメンバーとの交代が可能だったりすることで,幅広い年齢のプレイヤーが楽しめるものになった。

最初にもらうスジモンは3属性の中から選べる
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 また,通常のバトルにスジモン収集の要素が関わるようになったため,前作では変わった姿の敵が登場しても「すごいなー」と思うだけだったのが,「8」では「ゲットしたい!」という感情が芽生える。バトルに臨む心構えがまったく変わってしまった。

ハイクラスな「お歳暮」を渡すとゲットしやすくなる
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 街中で発生する「レイド」も楽しい要素だ。位置情報ゲームをプレイしたことがあれば,その名称だけでもピンとくるだろうが,時間限定でポップする強力なスジモンと戦い,勝利するとゲットできるかもしれないというイベントである。レイドは発生の数分前から場所の予告があるので,そこに向かう間もワクワクしてしまう。

タクシーを使ってファストトラベルすると,レイド開始までの時間が余りがち
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 こちらも中盤からプレイ可能になる「迷宮ビル」は,入るたびに構造が変わる自動生成ダンジョン。深部に潜るにつれて,強力な敵が待ち受けるコンテンツだ。過去の自分の記録に挑戦したり,鍛え上げたキャラクターの腕試しをしたりと,「8」の大きな魅力であるバトルをこれでもかと楽しめる。多くのプレイヤーにとって,エンドコンテンツになるかもしれない。

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 通常の攻撃でMPが回復するルールは,迷宮ビルの戦いでこそ,その効果や面白さを実感しやすい。なるべくダメージを抑えて敵に勝ち,攻撃によって回復したMPで回復できれば,回復アイテムを節約して深層へと辿り着きやすくなるだろう。

道中では何事も節約が大事
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節目のフロアには強敵が待っている。ジャストガードに成功しても,通常攻撃がこの威力
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 そして,「ドンドコ島」は以前にもお伝えしているとおり,スローライフ系ゲームや農業シミュレーションゲームのいいとこどりをしている内容だ。ただし,その結果として完成していく景観が「リトルトーキョー」ならぬ「リトル神室町」「リトル異人町」的なものになるのが,とにかくヤバい。

島を訪れるお客さんの要望に合わせて施設を置いていくと,いつの間にかこんな雰囲気になっていた
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島の発展につながる目標も表示される
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 ある程度,島が発展したあとは団体のツアー客をおもてなしする要素が加わる。しっかり満足させたときのボーナス収入がかなり大きいので,お客さんのニーズに合わせた特産品や施設を揃えることが大切だ。

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 ハワイを歩いているときに出会った人をドンドコ島ツアーに招待することもできるが,これは一番のさまざまな「人間力」(パラメータ)をかなり上げる必要があるようだ。なお,ドンドコ島でお金を稼げるようになると,金銭感覚が3桁くらい変わってくる。金策の要素としては,前作の会社経営に近い感覚だろう。

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 ところで,これは「8」だけでなく「7外伝」でも街歩きをしていて感じたことだが,両作品の登場人物や通行人のファッションは以前の作品よりも「それらしく」なっている。衣装の監修をMB氏(ファッションバイヤー。「7外伝」のブティックにも登場する)が手がけるようになったことは,ゲームの世界に大きな影響を与え,その魅力を引き上げるファクターであると実感できた。

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 今回,筆者はPC版をプレイしているのだが,そうした服装のおかげもあってか,グラフィックスの印象がかなり洗練されたと感じる。そして,初登場のキャラクター・山井 豊が率いる一派もかなりイイ存在感を放っている。

山井の一派。一番とはまた違った意味でヤクザファッションのドレスコードを外しているのが,尋常ならざる凄みを演出している
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 先日掲載したインタビュー記事(※リンク)でも触れているが,「8」は本当に「物量と幅」がものすごい。しかし,筆者にとって最も印象的だったのは,新しくなったバトルだ。
 
 コマンドRPGにおける戦術を考える面白さ。アクションゲームのタイミングよくボタンを押す楽しさ。そのどちらも大切にして生み出された本作のバトルは,既存の作品の面白さを強化したというより,まったく新たな楽しさに到達していると思う。
 とくに推奨レベルを下回る状態でゲームを進めていくと,敵から受けるダメージが大きい分,ダメージを約2割軽減できるジャストガードの存在はかなり重要になる。
 「8」の遊び方は自由だ。ではあるのだが,多くの要素の面白さが生きてくるので,レベルを稼ぎすぎないプレイにも挑戦してほしい。新鮮な楽しさが得られるはずだ。

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