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映画「モンスターハンター」トークショーをレポート。松坂桃李さんと山崎紘菜さんらが登壇したほか,ミラ・ジョヴォヴィッチさんもリモート出演
映画「モンスターハンター」公式サイト
イベントの前半には本田さんと松坂さん,山崎さんが登壇。今回吹き替えをしたアルテミスについて聞かれた本田さんは,「勇ましく,リーダーシップを取れる女性」と回答した。
また日本語吹き替えではなく,ハンターの話すモンハン語の吹き替えを依頼されたことについて,松坂さんは「ハッキリした言葉がなく,非常に大変だった。日本語版監督とトニーさんの表情を見て『こうじゃないか』と予想を立てながら吹き替えをしていた」「それでも映像が綺麗なので,アフレコしながら楽しんでいた」と感想を述べた。
本作でハリウッド進出を果たした山崎さんは,「この年代で世界のトップの場に立たせていただけたのは,非常に貴重な財産」とコメント。また日本とハリウッドの撮影現場については,「機材などの細かな違いはあるが,演じることは世界共通だということを学んだ」と語った。
思い入れのあるシーンを問われた松坂さんは,作中のハイライトのひとつであるアルテミスとハンターの格闘シーンを挙げ,「アフレコが終わったあと,こちらもちょっと息切れするくらい激しかった」と回答。また本田さんも同意し,展開が早いために「アクションを見て殴られた演技をしたら,もう反撃していた」というエピソードを明かした。
本田さんがミラさんの鍛え上げられた肉体に言及すると,山崎さんはミラさんが夫であるアンダーソン監督と一緒に撮影現場の周囲でジョギングをするなど,トレーニングを欠かしていなかったことを明かした。また現場のミラさんは,共演する俳優やスタッフ一人ひとりに挨拶をしたり鼓舞したりと,気遣いを怠らない人物だという。また山崎さんは,トニーさんからタイ料理のカオマンガイをもらったエピソードも披露していた。
映画の感想を問われた松坂さんは,「鬼人化のポーズなど細かい演出や,武器の種類などから,監督のモンハン愛がすごく伝わってくる。モンハンファンが観たときに『あっ』と思う部分が随所に散りばめられていて楽しい」とコメント。さらに松坂さんが「モンスターはすべてCGと聞いているけれど,どうやって狩猟シーンのリアクションを取ったんですか」と問うと,山崎さんが「監督が自ら現場まで来て,モンスターがどう動くか,どう飛ぶかを力説してくれたので,イメージ作りにすごく助けられた」と答えていた。
今回,日本語吹き替え版の声優陣は,ゲームの「モンスターハンター」シリーズが大好きということを条件に起用されている。それは本田さんも同じで,映画にも登場するディアブロスが一番苦手だそうだ。そのため吹き替えの収録時には,「ディアブロスと戦うのか……」と思っていたという。ちなみに逆に一番好きなモンスターはリオレウスとのことだ。
また,本職の声優として松坂さんの演技をどう思うか問われた本田さんは,「もともとトニーさんがハンターをキュートに演じているシーンがあるのだが,松坂さんが吹き替えをしたことで,輪をかけてキュートになっている」と回答していた。
山崎さんは作中でモンハン語を話しているがアンダーソン監督からは,「どこにもない言語であれば,どんな言葉でもいい。日本語っぽくなってしまっても,実在しない言葉ならそれでいい」という指導を受けたことを明かした。ちなみに台本のモンハン語の部分には読めない英語のような文字が記してあり,そのあとにカッコ書きで意味を示す言葉,例えば「Wait !」というような言葉が付加されていたという。
受付嬢の役作りにあたり,山崎さんは「MONSTER HUNTER: WORLD」を遊び,研究したとのこと。また受付嬢の衣装はとても重く,水を吸うとさらに重量が増すので,ずり落ちてNGになることもあったそうだ。
映画全体の注目ポイントを問われた本田さんは,「モンスターのクオリティ」を挙げ,「ぜひ劇場の大画面で観てほしい」と語った。また松坂さんは改めて,「ミラさんとトニーさんの格闘シーン」とし,「あのシーンはぜひ観てほしい」「自分もアクションシーンを演じることがあるが,ここまでやるのかと思った」とコメントを残した。
また山崎さんは,本作の4DX版を鑑賞したとのことで,「違った作品を観ているような感覚。映画『モンスターハンター』は,内容的にすごく4DXにマッチしているので,ぜひ体感してほしい」と話していた。
イベントの後半は,ミラさんとアンダーソン監督が加わり,5人でのトークが披露された。ミラさんは,本田さんによる日本語吹き替えを絶賛し,「吹き替えじゃなくて,まるで私自身が喋っているみたい」「声がすばらしくて大好き」とコメント。
松坂さんの吹き替えについても,「細かな感情の動きやニュアンスが伝わってくる」とし,本作の根幹にある「言葉の通じない同士が,次第に心を通わせていく過程」を非常にうまく表現しているとミラさんは語った。
また,もし続編に松坂さん自身が出演するとしたら,どんな役になるかと問われたアンダーソン監督は,「ぜひ,格好いいハンター役をオファーしたい」と答えていた。
イベントのクロージングでは,本田さん,松坂さん,山崎さんがあらためて本作が公開されることに喜びを示すとともに,ぜひ劇場に足を運んで楽しんでほしいと口々にコメント。
またミラさんは,本作の根幹にある「文化や人種に関係なく,皆が力を合わせてより良い世界にしていくこと」に改めて言及し,「世界中で映画館が閉鎖されている中,日本では映画館で観られるなんてうらやましい。私も皆さんと一緒に観たいです」と語った。
最後にアンダーソン監督が,「10年前,ゲームの『モンスターハンター』に夢中になり,ゲーム内の素晴らしい風景を大きなスクリーンに再現したいと思いました。そのゲームのお膝元である日本で映画を公開できることがうれしいです。ぜひ大スクリーンでハンターやモンスターのアクションを楽しんでください」と述べて,イベントをまとめていた。
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