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DONTNODが贈る新作ADV「Tell Me Why」プレイレポート。絆の力を使い,過去の事件に迫る双子の物語は社会の新たな課題に切り込む
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印刷2020/09/05 00:00

プレイレポート

DONTNODが贈る新作ADV「Tell Me Why」プレイレポート。絆の力を使い,過去の事件に迫る双子の物語は社会の新たな課題に切り込む

 Xbox Game Studiosは2020年8月27日,新作アドベンチャーゲーム「Tell Me Why」PC / Xbox One)をリリースした。独自のゲームシステムを備える「ライフ イズ ストレンジ」シリーズを手がけた,DONTNOD Entertainmentによる新作だ。プレイヤーの選択によって物語が変化していくシステムは健在で,双子の主人公の視点から謎に満ちたストーリーを体験することになる。

画像集#001のサムネイル/DONTNODが贈る新作ADV「Tell Me Why」プレイレポート。絆の力を使い,過去の事件に迫る双子の物語は社会の新たな課題に切り込む

 「Tell Me Why」には社会が抱える課題に切り込む,質の高いシナリオが用意されている。ぜひプレイヤー自身の手で楽しみ,そして考えてほしいので,本稿では公式サイトで触れられている程度の紹介に留め,ゲームシステムや物語の背景などを中心にお伝えしたい。
 なお,筆者はXbox One版をプレイして執筆している。掲載するスクリーンショットもXbox One版のものだ。

画像集#002のサムネイル/DONTNODが贈る新作ADV「Tell Me Why」プレイレポート。絆の力を使い,過去の事件に迫る双子の物語は社会の新たな課題に切り込む

「Tell Me Why」公式サイト


 「Tell Me Why」の舞台となるのは,アメリカ・アラスカ州の架空の町「デロス・クロッシング」。DONTNOD Entertainmentが手がけるアドベンチャーゲームと言えば,何よりもまずゲーム世界の全体を包む空気感の表現が素晴らしく,本作も冒頭からアラスカの冷たく乾いた空気を感じられる。
 主人公が尋ねる場所も,映画でしか見たことがないようなアメリカ,しかもアラスカという極地のローカルな情景だ。ムービーのシーンではカメラワークも凝っていて,思わずスクリーンショットを撮影したくなる機会が多い。こうした情景の中にプレイヤーとして入っていける,というのも本作の大きな魅力になっている。

雪景色と針葉樹が印象的なアラスカの風景
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 グラフィックスは全編を通じて写実的でありながら,劇中の写真やポスターなどの絵柄はシンプルに描かれている。独特の対比が印象的だ。こうした手法は「ライフ イズ ストレンジ」シリーズとも共通している。

生活圏にある住居や店舗なども独特の雰囲気が漂う
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 物語の主人公は双子のタイラーアリソンだ。母の死以来,10年の時を経て再会した2人は育った家へと戻り,子供のときにそこで発生した事件について,自らの記憶を辿りながら真相へと迫っていく。
 「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの主人公はティーンエイジャーだったが,タイラーとアリソンは20代の大人であり,当然ながら描かれている物語の雰囲気はだいぶ異なる。

アリソン(左)とタイラー(右)。10年も離ればなれになっていたが,再会を果たしてからも仲のいい様子を見せる
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 2人の子供時代のシーンが出てくることも多く,その面影はもちろん,現在のタイラーとアリソンを思わせるモデリングになっている。幼少期と現在のシーンに別のキャストを据えるのが当然の実写ドラマや映画と違い,まったく違和感がないところはゲームならではの強みを感じる。

幼少期の2人が登場するシーン
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 本作はムービーのシーンの合間に,タイラーまたはアリソンを操作して移動や探索などを行うスタイルだ。フラグとなるポイントを調べることで物語が進行していくが,そのほかの場所を探索してみることで,より深く物語を味わえる仕組みになっている。さらに物語に関連する収集アイテムなどもあり,いろいろな場所を訪れたくなる。

 もちろん,進行に応じて会話や行動の選択肢が挿入され,その選択によって会話や物語の流れが変化していくこともある。本作では[LT]で選択肢を開き,一定時間内に選ぶというケースも登場する。

操作キャラクターはシーンによって変わる
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進行中に表示される選択肢は,各ボタンに対応している
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[LT]を押して選ぶ選択肢は,左のゲージがなくなる前に対応ボタンを押す
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パズルのようなちょっとした謎解きがあるシーンも
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収集アイテムは思わぬところで見つかることがある
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 タイラーとアリソンには特別な力が備わっている。それが,今いる場所で過去に起きた出来事をビジョンとして見られる「絆」という能力だ。特定の場所に移動すると画面にエフェクトがかかり,コントローラが振動する。そこで[RT]を押して周囲を見回すと,能力を発揮できるポイントをあるので,その場所で過去に起きたことを見られるというわけである。

2人が持っている,過去のビジョンを見る能力
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ビジョンの中に見える人物を追って,移動するシーンも
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 子供の頃の記憶は曖昧なものだが,絆によって見られるビジョンと照らし合わせることで,過去の事件の謎を紐解くカギとなる。もちろん,2人が知らなかったことが明らかになることもあり,さらなる手がかりがつかめるかもしれない。
 また,2人はテレパシーのような力で会話をすることができ,絆の力で見たものは共有されている。ただ,各々に別の記憶が映像として現れることがあり,これはかなり重要なポイントとなるようだ。どちらの記憶を信じるか,その選択は物語に小さくない影響を及ぼすだろう。

タイラーとアリソンが見るビジョンが違うこともあり,これが選択肢となる
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重要な選択の後,右に2人の絆を表すアイコンが表示される
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 ゲーム中の選択に「正解」というものはなく,いずれにせよ物語は進行していく。最初は自分が思うままに進めていくことになるだろうが,エピソードクリア時には世界中のプレイヤーが選んだ選択肢の割合が確認できる。これを参考にすることで,次回のプレイでは異なる物語の展開を楽しめるようになっている。

エピソードクリア時に表示される重要な選択肢のポイント。ここで他のプレイヤーの傾向も分かる
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 本作は物語の大きなテーマとして,セクシャルマイノリティ(性的少数者)に触れている。主人公の1人であるタイラーはトランスジェンダーであり,その事実が物語の軸となる事件の引き金となっている。
 DONTNOD Entertainmentはこれまでにも少年犯罪や差別といった社会問題を作品に取り込み,プレイヤーの心を打つ物語を提供してきた。本作では,セクシャルマイノリティについて取り組む複数の組織と連携し,トランスジェンダーであるスタッフが開発に参加しているそうだ。
 劇中で描かれるタイラーの過去と現在,そして彼を取り巻くアリソンをはじめとする人々とのやりとりには現実味があり,それをプレイヤーが受け止めることにより,さまざまな感情が湧き上がってくるはずだ。

セクシャルマイノリティへの意識が引き起こした事件が,2人の心に強く刻まれている
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 こうしたハードなシナリオもDONTNOD作品が高く評価される要因だが,「Tell Me Why」は全3章のエピソードが1週間おきに配信されている(第3章は9月10日から配信予定)。TVドラマのような「早く続きを見たい」という気持ちも盛り上がるが,各章の終了後には物語を振り返り,少し時間を空けてみると考察がより深まるだろう。

 日本語ローカライズは字幕のみとなっている。劇中,2匹のゴブリンと女王を主役にした手作りの絵本がキーアイテムとして登場するが,もちろんこれも翻訳されている。日本語フォントのサイズは3段階から設定できるものの,全体的に字詰めがきつく,文字数が多く表示される場面では少々読みづらさがある。

メッセージはすべて日本語字幕が表示される
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幼少時,タイラーとアリソンが創作した「ゴブリンの本」。物語の要所に登場し,進行のヒントになることも
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文字数が多いと,ちょっと読みづらいかも(フォントのサイズは“大”に設定している)
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 過去に起きた出来事が,“絆”の力で少しずつ紐解かれていく描写は非常に優れていて,DONTNOD Entertainmentがこれまでに培ってきたノウハウが活かされていると感じた。プレイヤーキャラクターが大人であり,「ライフ イズ ストレンジ」シリーズとは一線を画した雰囲気が漂っているが,プレイヤーをぐいぐい引き込んでいくシナリオや演出の完成度は健在。2人の主人公の視点から,1つの物語を体験していく感覚も新鮮だ。
 DONTNOD作品を遊んだことがある人はもちろん,そうでない人も「大人のミステリー」を味わってみてほしい。

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「Tell Me Why」公式サイト

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