Stadia初のエクスクルーシブタイトル「GYLT」が2023年中にマルチプラットフォームでリリースへ

　スペインのTequila Worksは，クラウドゲーミングサービス「Google Stadia」初のエクスクルーシブタイトル（関連記事）として2019年11月にリリースしていたアドベンチャーゲーム「GYLT」を，2023年中にもマルチプラットフォームでリリースする予定であることを明らかにした。


　アートフルな作品で定評のある開発チームが手がける「GYLT」は，子供たちが次々と行方不明となる事件が頻発する中，失踪した従妹のエミリーを探して，静かな町の夜の世界を主人公の少女サリーが探検していくという，パズル重視の三人称視点のアドベンチャーゲームだ。誰でも楽しめそうな雰囲気ながら，我々の記憶に焼き付いた昔の怖い思い出のようなものがシュールに描かれており，当初はGoogle Stadia唯一のエクスクルーシブタイトルとして注目されていた。

　しかし，先月末にGoogleがクラウドゲーミングサービスを2023年1月18日に終了することをアナウンス（関連記事）したため，こうしたエクスクルーシブ契約も終了を迎えることとなる。そこで，Tequila Worksは，公式サイトに「ハロウィーン前にファンにとっての素晴らしいニュース」というニュースエントリー（リンク）を公開。現時点では具体的なプラットフォームや発売時期はアナウンスされていないものの，より多くのゲーマーが「GYLT」をプレイできるようになることが決定した。


　「Google Stadia」のサービス終了は，同プラットフォームをサポートする多くのメーカーにとっても寝耳に水だったようで，パズルプラットフォーマー「Luxor Evolved」をエクスクルーシブタイトルとして近日中にリリース予定だったOlde Skuulも，公式Twitterアカウント（リンク）にて，2023年初頭にもPlayStation，Xbox，Nintendo Switch向けにも展開していくことを明らかにしている。「GYLT」も期せずしてマルチプラットフォーム化される形になったわけで，「Google Stadia」のサービスが行われなかった日本向けのローカライズにも期待しておきたいところである。

「GYLT」公式サイト