ロシアのGlyph Worldsが開発中のPC向け新作RTS
「War Selection」の
アーリーアクセス版が,
Steamでリリースされた。
「War Selection」は,1つの勢力を率いたプレイヤーが,領土の拡大や技術の進化,そして敵軍との戦いをとおして世界制覇を目指すという作品で,
「エイジ オブ エンパイア」シリーズや
「エンパイア・アース」シリーズを思わせる純然たるRTSだ。ただし,すべての勢力が共通のユニットを使う
「石器時代」でプレイを開始し,
「青銅器・鉄器時代」「中世」,そして
「工業化時代以降」という4つに分けられた時代を進んでいくうちに自分の勢力が固まっていくという流れがユニークな点になっている。
例えば,最終的に日本勢力でプレイするには,石器時代から
「アジア」→
「東アジア」→
「日本」へと進化させていくことになる。欧米人の好きな「サムライ」が登場する中世がうまく描けないのではないかという心配もあるものの,こうした進化によって最終的には
31種類もの文明に枝分かれする。総計100種以上の施設と,海陸を合わせて200を超えるユニットが登場するとのことで,
最大62人のプレイヤーが参加できる対戦モードも用意されている。
興味深いのはビジネスモデルで,アーリーアクセス版は無料でダウンロードできるが,7.99ドルの
月額課金制になっている。無料でプレイできるのはオンラインのサンドボックスモードのみで,1か月分を支払うとサバイバルモードとキャンペーンモード,さらにセーブ/ローディングのオプションが追加され,2か月めからはスカーミッシュモードもプレイできるようになるという。
蛮族の襲撃に晒され続けるホードモードや,隕石の襲来を受けるというアルマゲドンモードなども予定されており,課金し続ける興味は持続できそうだ。とはいえ,アーリーアクセス版ということもあってか,現状ではグラフィックスの古臭さやパフォーマンスの悪さなども指摘されている。日本語化もされていないため,RTSマニアに限定された作品だといえるかもしれない。