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【PR】開放型ゲーマー向けヘッドセット「ATH-GDL3」の実力を探る。定位感は抜群で音源移動を正確に聞き取れる一品だ
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印刷2021/10/22 12:00

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【PR】開放型ゲーマー向けヘッドセット「ATH-GDL3」の実力を探る。定位感は抜群で音源移動を正確に聞き取れる一品だ

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 2019年にオーディオテクニカが発売した「ATH-G1」を覚えているだろうか。老舗のオーディオメーカーが作り込んだゲーマー向けヘッドセットで,ストレスなくいい音を楽しめる製品だった。
 ATH-G1は,現在でも同社のゲーマー向けラインナップにおけるハイエンドモデルとして販売されているが,今回は,それよりは下位に位置付けられるライトゲーマー向けの開放型ピュアアナログヘッドセット「ATH-GDL3」を取り上げよう。

ATH-GDL3 WH
メーカー:オーディオテクニカ
問い合わせ先お問い合わせ・サポート
価格:オープン価格(税込の直販 1万4960円前後,※2021年10月22日現在)
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 筆者が4Gamerでヘッドセットレビューを始めて長いが,開放型ゲーマー向けヘッドセットは選択肢が少なく,レビューで扱うのは今回が初めてではないだろうか。興味深い製品なので,入念にチェックを行った。
 なお,ほぼ同じデザインとスペックの密閉型ピュアアナログヘッドセット「ATH-GL3」も同時発売されるので,密閉型を探している人は,そちらをチェックしてみるといいだろう。

AIR(風)をイメージしたというATH-GDL3の製品ボックス(左)。日本設計で開放型の本機らしいデザインだ。ATH-GDL3と同梱物(右)。上から時計回りにヘッドセット本体,ポップガードが取り付けられた状態のマイクブーム,着脱式PC用コード,着脱式コード。これ以外には保証書などが数枚付属する
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オーディオテクニカのATH-GDL3製品情報ページ



剥き出しのスピーカードライバーが印象的な小型・軽量ヘッドセット


 ATH-GDL3は,長年にわたりオーディオ向けの開放型ヘッドセットを手がけてきたオーディオテクニカの技術を導入して開発された,ライトゲーマー向けの開放型アナログヘッドセットだ。

 開放型(フルオープンバック)とは,ヘッドフォン部分のスピーカードライバーがイヤーキャップ(エンクロージャ)で密閉されておらず,むしろイヤーキャップのほとんどが開いた構造であることを意味する。構造上,当然ながら音漏れが発生するので,外出時にはほぼ使えないと思っていいが,その分より広い音場が感じられ,高域再生に優れているというのが特徴だ。

開放型である本機は,イヤーキャップの半分以上を占めるスピーカーグリルの奥にスピーカードライバーが見えるのが特徴。穴が開いているようなものなので,ここから音漏れが発生する構造になっている
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 4Gamerが一般的にレビューしている密閉型(クローズドバック)ヘッドセットは,イヤーキャップで音漏れしないように密閉しているので,音漏れはほとんどせず,外出中でも音漏れを気にせず利用できる。また,音響的には音をイヤーキャップで密閉するので低音の確保が容易になるため,高域再生以上に重低域までの再生に優れている。
 ちなみに,密閉型と開放型の中間となる「半開放型」(セミクローズドバック)というヘッドフォンもあり,こちらはイヤーキャップにスリットや空気孔があるため,若干音漏れがする。

 話を本機に戻すと,これまで30年以上ヘッドフォン開発に携わってきたオーディオテクニカが,比較的低価格な開放型アナログ接続ヘッドセットとして開発したのがATH-GDL3だ。ゲーマー向けヘッドセットとしては馴染みのない開放型ヘッドセットだが,オーディオ専業メーカーらしいノウハウをつぎ込んで,ゲーマー向けだけではなく,音楽や映像,オンライン会議にも長時間ストレスなく使えるように設計されているそうだ。

 それでは外観から見ていこう。
 今回評価した「ATH-GDL3 WH」は,白色を基調として,イヤーパッドやヘッドバンド,マイクブームが黒色,そのほかに銀色の金属部品で構成されている。オーディオテクニカらしい正円状のエンクロージャはプラスチック製で,イヤーキャップ下側に同社のシンボルマークが黒色で印刷されている。

ATH-GDL3
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 そして本機で目を引くのは,なんと言っても開放型らしい大きな黒色の金属メッシュと,そこから見えるスピーカードライバーであろう。
 金属メッシュの目が大きく,一目で開放型と分かる今時のデザインだ。派手すぎず,イヤーキャップから垣間見えるスピーカードライバーがハードな印象を与えてくれるので,たしかにゲーム以外の用途,たとえば仕事でのオンライン会議で利用しても違和感なく,すんなり溶け込めることだろう。

首像に装着した様子。装着してみると本機がわりと小さい部類であることと,イヤーパッドのクッションが出っ張らず,マネキンの顔のラインに沿っていることがよく分かる。クッションが柔らかいので,イヤーキャップがあまり横に出っ張らない
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 イヤーパッドは,実測で約98×94mmくらいのサイズで,ほぼ正円状をしていた。内径は実測約65×50mmくらいの楕円状になっている。厚みは,実測約23mmくらいだ。
 イヤークッションは,開放型に必要な空気の動きを妨げないように,通気性のある布素材で覆われており,ベルベットのような触り心地のいい素材が使われている。

スピーカーグリルはベージュ色で,中央に「Left/Right」,それ以外の部分にはよく見ると「左/右」と書かれたアイコンが敷き詰められている。なかなか粋なデザインだ
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 イヤーパッドを取り外してみると,スピーカードライバーが現れる。プラスチックのフレームに4か所でネジ止めされたドライバーは,金属製のグリルが取り付けられている。ドライバーの周囲にあるフレームには穴が開いているのだが,ここに紙のような素材が貼られていて,穴のうち2か所だけビニールのような素材になっていた。

イヤーパッドを取り外したところ。ドライバーの上下には紙のようなものが貼られており,紙と紙の間の開いているように見える部分には,薄いビニールのようなものが貼られている
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 開放型ヘッドセットの内部を見たのは初めてなので,本機の構造が一般的なアプローチかどうかは分からないが,推測するに,この紙素材とビニール素材で音響調整を行っているか,イヤーキャップ側への音漏れを減らしているか,あるいはその両方と思われる。
 なお,スピーカードライバーは,公称の直径が約45mmと一般的な40mm径ドライバーよりも少し大きい。再生周波数帯域は,公称で10Hz〜35kHzとなっている。

イヤーキャップとヘッドバンドをつなぐアーム部分は,プラスチック製の2点止め。可動域は目視で装着時に上下に約30度,前方約5度,後方約30度弱といったところ
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 ボタン類やインタフェースはすべて左エンクロージャにあり,装着状態で下側から後方の範囲にまとめられている。インラインリモコンの類はない。ダイヤルやボタンをエンクロージャ側に並べた理由について,オーディオテクニカは,「リモコンをケーブルに取り付けることで生じるタッチノイズを除去するため」としている。

左エンクロージャのインタフェース類。左からブームマイクの接続端子,アナログケーブル接続端子,音量調整ダイヤル,マイクミュートスイッチ
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アームには金属製のスライダーが取り付けられていて,スライダー裏面には目盛が刻まれている。スライダーを動かすと軽いクリック感とともに,長さの調整が行える。短いケーブルが伸び縮みするのが,デザイン上のポイントだ
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 ATH-GDL3のヘッドバンドは少し変わっていて,頭部に当たる部分がクッションのないゴム製のヘッドパッドで,その上に2本のヘッドバンドが取り付けられている。2本のうち奥側の1本はゴムっぽい素材で,もう1本は金属が剥き出しのデザインとなっており,端から端までをつないでいる。
 なお,ヘッドパッドの部分は取り外し可能で,水洗いが可能だそうだ。オーディオテクニカによると,ヘッドセット製品で水洗いが可能なヘッドパッドを使うのは,同社としては初だという。

ヘッドバンドは,頭に当たる部分に多数のスリットが開いたゴム製で,ゴムの伸縮とともに頭部にフィットさせる仕組みだ。その上には,金属と樹脂製のバンドが2本ある
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マイクブーム。接続端子の周囲は独特の形状をしていて,ヘッドセット本体にピタリと取り付けられる
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 マイクブームは,端子部分とポップノイズガードを除いた実測で,長さ約140mm。柔軟に動くので,マイクを狙ったところにぴたりと配置できる。
 マイク部分は実測で約11(W)×22(D)×10(H)mmで,割と小さい部類だ。オーディオテクニカの資料によると,コンデンサー型マイクで,指向性はハイパーカージオイド(心臓型),周波数帯域は公称30Hz〜20kHzとなっている。

マイクの内側(口の側,左)と外側(右)それぞれに異なるスリットが入っており,外側には金属パーツと思しき部品がはめ込まれ,オーディオテクニカのシンボルマークがあしらわれている
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 マイクに取り付けるポップノイズガードは,スポンジ製で実測約30×20mmの楕円形だ。これを装着することで,マイクに息が当たって大きなノイズが生じるのを軽減する。
 なお,ブームの端子は3極3.5mmのミニピン端子で,接続部分には凹凸がある。この凹凸をエンクロージャ側の端子部に正しくはめ込むことで,接続できるように設計されている。ブームのロックなどはないが,凹凸のおかげか,かなりしっかり接続されていた。

 付属のオーディオケーブルは,3極3.5mmミニピンのマイクおよびヘッドフォン端子に分岐する長さが3mの「着脱式PC用コード」と,マイクとヘッドフォンで1つの端子を共用する4極3.5mmミニピンで長さ1.2mの「着脱式コード」の2本である。名前でも分かるとおり,着脱式PC用コードはデスクトップPC用,着脱式コードはノートPCやゲーム機との接続を想定して長さが異なるのであろう。

 ただ,両ケーブルのヘッドセット本体に接続する側の端子は,3.5mmミニピンではない。資料によると,このプラグは「4.4mm TRRRS 5極プラグ」であるという。

PC用の着脱式PC用コード(左)と,主にスマートフォンやゲーム機との接続に使う着脱式コード(右)。ともにヘッドセット側につなぐ端子が,通常の3.5mmよりも一回り大きい特殊な端子だということが見てとれよう
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 なぜ5極なのかというと,通常の4極ピンでは1つしかないアース(グランド端子)を2つ用意して,1つをヘッドフォンのグランドに,もう1つをマイクのグランドとして,それぞれ専用で取っているからだそうだ。
 オーディオテクニカの説明によると,マイクとヘッドフォンのグランドを分離することによって,マイクへの音声回りこみを防ぎ,さらにグランドを分離することで,よりスッキリした出力音質が得られるという。アナログに精通しているトップヘッドフォンブランドだけあって面白い試みだが,本当にその効果が得られているのかは,後段でチェックしよう。

 なお,着脱式PC用コードは,ヘッドフォン出力とマイク入力それぞれのケーブルを分けてシールドされている。おそらくこれもヘッドフォンとマイクの信号分離を高めるためであろう。実測で幅約3mm,厚みは約1mmだ。一方,着脱式コードは普通にまとめてシールドされており,直径3mmくらいと割と太めだ。どちらもシールド素材は普通のゴム製である。

 ヘッドセット本体の重量は,実測で約224g。マイクブームは約8gで,合計232gと,公称値である230g,237gとほぼ同じであった。かなり軽量な部類に入るだろう。
 装着してみると,頭頂部側ゴムバンドのアタリも側圧も適度で,どこかにストレスを感じるということもない。イヤーパッドのカバーはメッシュ系なのだが,それほど乾きやすい素材ではないので肌アタリがカラッとしているとは言えないものの,クッションの柔らかさもあって,ソフトで空気抜けもない印象だ。軽量さと相まって,たしかにゲームやオンライン会議で長時間装着しても,ストレスは少なそうだ。

 ATH-GDL3のスペックを表にまとめておく。

表 ATH-GDL3の主なスペック
基本仕様 アナログ接続対応,開放型エンクロージャ採用
サラウンド 非対応
公称本体サイズ 未公開
公称本体重量 約227g(マイク含む)
接続インタフェース 3極3.5mmミニピンマイクブーム接続×1,3極3.5mmミニピン×2,4極3.5mmミニピン×1
搭載ボタン/スイッチ マイクミュートスイッチ,音量調整ダイヤル
主な付属品 着脱式PC用コード,着脱式コード
保証期間 1年間
直販価格 1万4960円
ヘッドフォン部
周波数特性 10Hz〜35kHz
インピーダンス 45Ω
出力音圧レベル 98dB/mW
スピーカードライバー 45mm径独自
マイク部
方式 エレクトレットコンデンサ型
周波数特性 30Hz〜20kHz
感度 −43dB(1V/Pa,1kHz)
インピーダンス 未公開
S/N比 未公開
指向性 ハイパーカージオイド型
ノイズキャンセリング機能 なし


高強低弱な音質傾向でサラウンド感を満喫できる


 ここまでの紹介を踏まえて,ATH-GDL3をテストしていこう。
 ATH-GDL3はピュアアナログヘッドセットなので,計測テストはいつもどおりPCで行っている。リファレンス機材となるデスクトップPCに接続したサウンドカード「Sound Blaster ZxR」に,ATH-GDL3付属のスプリッターケーブルで接続して,2種類の検証を行うことになる。

  • ヘッドフォン出力テスト:ダミーヘッドによるヘッドフォン出力の周波数特性計測と試聴
  • マイク入力テスト:マイク入力の周波数特性および位相計測と試聴

 ヘッドフォン出力時の測定対象は,周波数特性と位相特性で,アナログヘッドセットであるため出力遅延テストは行わない。具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」で示しているので,そちらを参照してほしい。また,マイク入力の測定対象は,周波数特性と位相特性で,こちらも具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」にまとめたとおりだ。

ヘッドフォン出力品質テスト用のリファレンス波形
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 ヘッドフォン出力時の周波数特性は,Waves製アナライザ「PAZ Analyzer」で計測したデータそのものと,「データのうち,周波数特性がリファレンス波形とどれくらい異なるか」の差分を取った結果を4Gamer独自ツールで画像化したもので示す。リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は,ブレが少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は,同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。
 差分画像の最上段にある色分けは,以下のような音域を左から順に示したものだ。

  • 重低域:60Hz未満,紺
  • 低域:60〜150Hzあたり,青
  • 中低域:150〜700Hzあたり,水
  • 中域:700Hz〜1.4kHzあたり,緑
  • 中高域:1.4〜4kHzあたり,黄
  • 高域:4〜8kHzあたり,橙
  • 超高域:8kHzより上,赤

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 それではATH-GDL3のテスト結果を見ていこう。
 85Hz付近が低域の山における頂点で,5〜7kHz付近が高域の頂点。1.8kHz付近が一番深い谷となったドンシャリ型だ。かなりの高強低弱で,低域の山よりも高域の山が10dB以上高いうえに,範囲も大きい。ただ,グラフは割とスムーズでなめらかと言っていいであろう。

ATH-GDL3のヘッドフォン出力特性
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ATH-GDL3のヘッドフォン出力特性とリファレンス波形の差分
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 この周波数特性からすると,音楽試聴ではシャリシャリの音になるのではと想像したが,そんなことはなかった。高強低弱ではあるが,開放型ということもあって音楽再生ではガッツリ高域の美しさを楽しむという,ハイレゾヘッドフォン的な鳴り方をしている印象だ。高強だが歪み感はなく,グランドを分離させて,よりクリーンな音質傾向にするTRRRS端子の効果があるのかもしれない。
 音漏れは想像していたより小さく,そのせいか,筆者の知る開放型ヘッドフォンほどの開放感は感じなかった。開放型ヘッドフォンのハイエンド製品には,音漏れ程度どころかスピーカー再生かと思うほど周囲に音が聞こえる製品もあるが,本機ではそのようなことはない。

 筆者は通常,PC側サウンドデバイスでボリューム操作を行うことが多いのだが,今回はサウンドデバイスのボリュームを100に固定して,ATH-GDL3本体の音量調整ダイヤルで音量調整を行ってみた。すると,ハイハットやシンバルなどの成分の多い楽曲ではやや高域が抑えられて聞こえるので,ちょうどいい周波数バランスに落ち着いた。本機を使う人で「ちょっと音楽再生時に高域が強すぎるかな」と感じたら,試してみてほしい。
 波形のテスト結果でも,フルボリュームよりもほんのわずかに低域が強くなる傾向が見てとれたので,相対的に高域が抑えられて聞こえるのかもしれない。

 次にサラウンドゲームタイトルでの試聴を行った。今回アナログヘッドセットであり,現状ソフトウェアでこれという製品がないので,EPOSのUSBサウンドデバイス「GSX 1000」を用いて,7.1ch機能を有効にした試聴を行った。そのため,サラウンドゲームの試聴にSoundBlaster ZxRは利用していない点は,注意してほしい。

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 まずは「Fallout 4」から始めよう。例によってヘリの前でぐるぐる回ってみたところ,回る動きに合わせてどんどん音が変わっていき,その変化が結構強烈に聞き取れる。高強低弱型の面目躍如であり,加えて開放型であることも効果が大きいと思う。音場の変化には非常に敏感に反応できる。ヘリに乗り込むアクションは数秒という速い動きなのだが,その数秒の回転動作で酔いそうになるくらいだ。
 着陸時の効果音といった低域の出方は当然控えめだが,音がないわけではなく,音が軽いということもない。あくまで控えめ,つまり音量が他の帯域に比べて低めなだけという印象であった。

 「PROJECT CARS 2」ではどうか。まず,定位の把握は抜群にしやすい。GSX 1000のバーチャルサラウンドプロセッサが優秀という点もあるが,それを差し引いても,やはり音源移動や音源の定位の把握は非常にしやすいのだ。前方と後方で異なる挙動による音源(敵車)移動も把握できる。真正面の定位も容易に確認できた。ATH-GDL3は,やはり音源移動と定位に強い。

 一方で,エンジン音や低強高弱だとドッカンドッカンうなるワイパー作動音,サブウーファー的な重低域を含む縁石に乗り上げたときの効果音などは,よくも悪くもうるさくないし,あまり目立たない。エンジン音にこだわりがある人は,少し軽い音に感じるかもしれない。逆に,「うるさくないのでプレイに集中できて歓迎だ」という人もいそうで,このあたりは,どういう音が好みなのかを知ったうえで,本レビューなどでATH-GDL3の特性が自分に合うかどうか判断してほしい。

 「MONSTER HUNTER: WORLD」(以下,MHW)では,村の中を歩き回ってみて実際のプレイ時のサラウンド感を確認してみたが,ATH-GDL3とGSX 1000の組み合わせは効果音のサラウンド効果が抜群だ。少し向きを変えただけで音の定位が変わるというのは珍しくないが,Fallout 4以上に,「サラウンド環境でゲーム内を移動している」効果を強く感じる。
 高強低弱なので足音はドスドス言わないし,重低域を含む効果音も控えめだ。先に述べたとおり,音がいないわけではなく,控えめなだけなのだが,本タイトルにおいては,これくらいのバランスでもいいのではないかと思うくらいサラウンド効果が印象的だ。MHWのようなオープンフィールドで環境音の多いサラウンドタイトルに,ATH-GDL3は相性抜群だと思う。

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 最後に,PlayStation 4版のMHWでも同じ場所を歩き回ってみた。こちらは何度も説明している通り,ゲーム内でサラウンドを有効にできるのでそれを使い,音量が小さい問題を解決するため,ミッドまたはハイダイナミックレンジに設定し,音量差を少なくして聞き取りやすくしている。
 PC版のMHWを試した直後だったからか,PC版ほどの感激は正直ない。これはおそらくバーチャルサラウンドプロセッサの違いによるものだと思われる。とはいえ,音源移動と定位感はいいし,サラウンド感もある。低価格なPS4向けヘッドセットとは比べものにならない,遙かにいい音でプレイができるはずだ。

 試聴したゲームは,いずれもポピュラー音楽のように常に高域でリズムを刻むようなシーンはないので,高域はグラフから受ける印象と異なり,キツく感じることはまったくなく非常に快適だった。一方,音楽では「ハイレゾヘッドフォン的」なので,人を選ぶ印象も受ける。筆者の場合,音楽は低強高弱が好みなので,前述のボリューム調整で高域を調整したくなるが,ハイレゾヘッドフォン的な高強低弱傾向が大好きな人も多いので,ATH-GDL3の音楽試聴適正は,好み次第だと思う。
 高強低弱の本機は人の声も聴き取りやすいので,最近全世代の人にわたって必須となっているオンライン会議にも,確かに向いているだろう。


小型なのにコンデンサーマイクの「いい音」が得られるマイク


マイク入力品質テスト用のリファレンス波形
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 最後にマイク入力テストを見ていこう。こちらもPCとZxRで計測を行っている。

 一見すると激しい凸凹に見えるが,要は1.3kHz付近を谷底としたドンシャリ型で,80〜150Hz付近にある低域の山と,5kHz付近にある高域の山がドンシャリの頂点だ。一方,80Hz以下の重低域と9kHz付近の高域はカットされている。
 このグラフから見えてくる音質傾向は,全体としてドンシャリで,80Hz以下の低域と8kHz付近の高域をカットすることで,ノイズ低減を図りながら聴き取りやすさを向上させている,というものだ。
 なお,左右の位相は完璧で,モノラルマイクだと分かる。

ATH-GDL3のマイク入力特性
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ATH-GDL3のマイク入力特性とリファレンス波形の差分
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 実際に自分の声を録音して聴いてみると,アナログヘッドセットなので,USB接続型ヘッドセットとは異なり,かなり高周波まで集音することもある。とくに高周波成分がたっぷり含まれた,カリッとした音質傾向――「クリスピーなサウンド」と言われることが多い――になっていて,話している言葉が聴き取りやすかった。もちろん,低域も80Hzまでは高域と同じくらいの強さで集音されるので,低域が多い男性の声が抜けすぎてスカスカということもない。
 聴き取りやすくても音響的にはイマイチなヘッドセットもあるが,ATH-GDL3は聴き取りやすいだけでなく,かなり「いい音」で集音できる。このあたりは,さすがプロオーディオ向けの定番マイク製品を数多く手がけているオーディオテクニカらしい仕事だ。マイク自体は小さいのに,ちゃんと「こう聞こえてほしい」という音になる。

 その一方,重低域はカットされているので,音が濁ったり何を言っているのか聴き取りづらかったりすることもない。筆者の環境ではルームノイズ(低周波ノイズ)も入ることはなかった。高域は,やはりヒスノイズが乗るものの,これはどのアナログヘッドセットも同じなので,気になる人はサウンドデバイス側でマイク入力のノイズ低減プロセッサを有効にするといいだろう。サウンドデバイスがUSB接続式の場合,サンプルレート制限がかかっても4〜8kHzが強いので,実用における問題はない。


珍しい開放型ゲーマー向けヘッドセットはサラウンドとの相性が抜群だ


 ATH-GDL3は,ライトゲーマー向けを謳ってはいるものの,高強低弱路線の中でも結構尖ったヘッドセットで,万人受け狙いではなく,より強いサラウンド感やハイレゾサウンドを好む人や,オンライン会議などで会話を聞き取りやすいヘッドセットを求めている人に適した印象を受けた。
 開放型ヘッドセットはその構造的に音漏れするので,個室または1人住まいでないと同居人の同意が必要という制限はあるが,それをクリアできる環境なら「開放型のゲーマー向けもあり」というのが今回の結論だ。「ゲーマー向けヘッドセットにホームオーディオ文化に属する開放型構造を持ち込む」というオーディオテクニカの野心的な試みは,成功していると筆者は考える。

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 実際にATH-GDL3は,開放型の構造に加え高強低弱の音響特性と相まって,とくにPC版MHWでびっくりするようなサラウンド感が得られた。ほかのヘッドセットでは聴いたことのないほどの効果なので,これはATH-GDL3の特質だと理解していいと思う。とくに本製品をPCで利用する場合は,マザーボードのオンボードサウンド機能よりも,なるべくいいサラウンドプロセッサが入ったサウンドカードやサウンドデバイスと組み合わせて使うことを強くお勧めしたい。

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