「英雄伝説 暁の軌跡モバイル」の正式サービスがスタート。日本ファルコム・近藤季洋氏のインタビューが公開に

Q：『英雄伝説 暁の軌跡』のプレイヤーたちは、これまでの軌跡シリーズでは語られなかった側面や、通商会議後の舞台裏で繰り広げられる新ストーリーに非常に期待しております。
そんな『英雄伝説 暁の軌跡』が今回、Android、iOS、Nintendo Switch向けとして8月27日に『英雄伝説 暁の軌跡モバイル』の名でリリースされますが、その点についてどう思われますでしょうか？

A：「暁の軌跡」がWebブラウザ用作品としてスタートしてから約3年になりますが、これまでにも「スマートフォンでも軌跡シリーズをプレイしたい」というご要望を耳にする機会が何度もありました。
今回、そういったご要望にお応えする形でスマートフォン向け作品「暁の軌跡モバイル」がスタートするということで、コンシューマ・PC向けの「軌跡シリーズ」本編を開発している日本ファルコムとしても今後の展開を楽しみにしています。
従来の「軌跡シリーズ」をプレイしているユーザーの方はこれまでのシリーズとは異なる形で描かれる新たな作品として、また、シリーズ未プレイの方は「軌跡シリーズ」が持つ独特の雰囲気や設定の奥深さ、個性的なキャラクターたちによって描かれるストーリーの魅力を感じていただける作品として「暁の軌跡モバイル」に触れて頂ければと思います。
また、「暁の軌跡モバイル」はNintendo Switchでもお楽しみいただけるようになっています。
シリーズとしては意外な形でNintendo Switchに参入することになりましたが、是非、この機会にSwitchユーザーの皆さんにも「軌跡シリーズ」に触れて頂きたいですね。

Q：軌跡シリーズはリリース時期やプラットフォームを問わず非常に好評を得ているかと思います。
今回、軌跡シリーズの正統作品としてアプリ市場にリリースされますが、その点についてどう思われますでしょうか？

A：日本ファルコムが開発している「軌跡シリーズ」では描くことができない地域を舞台に、「暁の軌跡モバイル」として独自の物語を展開していただけることはとても有難く感じています。
「空の軌跡」から続くゼムリア大陸のストーリー本線と平行する形で、「暁の軌跡モバイル」という作品がシリーズ全体の裾野を広げる新たなプラットフォームの一つとして成長していってくれることを期待しています。

Q：『英雄伝説 暁の軌跡モバイル』の主人公であるナハトとクロエは、ゼムリア大陸の新米遊撃士として登場し、歴代の主人公たちとは異なるキャラクター性を持っていますが、今後シリーズ作品などでゲスト出演はありえたりしますでしょうか？

A：「閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-」では、ゲーム内のとあるイベントでレミフェリア公国のアルバート大公が「暁の軌跡」の登場人物について言及するようなシーンを描いていました。
どちらもゼムリア大陸を舞台とした作品なので、今後のシリーズ展開次第では、何らかの形でクロスオーバーが実現するかもしれませんね。

Q：今年で15周年を迎えた軌跡シリーズですが、「閃の軌跡」は最終を飾り、シリーズも新たなフェイズへ進むかと思いますが、今後の軌跡シリーズについて思い描いているビジョンなどがあれば教えてください。

A：2004年の第1作「英雄伝説 空の軌跡」からスタートした物語は昨年発売した「英雄伝説 閃の軌跡IV-THE END OF SAGA-」で全体の 6 割強を描き切ったことになります。
今後は「軌跡シリーズ」完結に向けてどの地域を描くのか、何作制作するのか、といった明確なシリーズ構成を固めつつ、制作を進めていくことになります。
次回作についても着々と開発を進めておりますので、日本ファルコムから発表する今後の「軌跡シリーズ」最新情報にもご期待ください。

Q：最後になりますが、『英雄伝説 暁の軌跡モバイル』を遊んでいる、また、これから遊ぼうと思っているファンに一言お願い出来ますでしょうか？

A：「暁の軌跡モバイル」はATバトルによるコマンド戦闘やオーブメントのカスタマイズ、料理、豊富なクエストといったシリーズ独自のシステムが継承されていますが、飛行船のカスタマイズや定期的に開催されるゲーム内イベントなど、本作独自の要素も多数取り入れられています。
従来の作品とは別の切り口で展開する「軌跡シリーズ」の１作品として、今後も「暁の軌跡モバイル」をお楽しみください。

また、「暁の軌跡モバイル」はスマートフォン・Nintendo Switchが対応機種ということで気軽にプレイしていただける環境が整っています。
まだ「軌跡シリーズ」をプレイしたことがない、という方は是非この機会に「暁の軌跡モバイル」に触れていただき、独自の世界観や壮大なストーリーを通して「空の軌跡」「零・碧の軌跡」「閃の軌跡」といったシリーズ作品にも興味を持っていただけると嬉しいですね。