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2万円前後で買える4コアCPU「Ryzen 3 3300X/3100」のゲーム性能をチェック。「Core i3-10300」との対決結果はいかに?
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印刷2020/08/27 18:00

レビュー

2万円前後で手に入る4コアCPUのゲーム性能をチェック

Ryzen 3 3300X
Ryzen 3 3100

Text by 米田 聡


 近年,CPUのコア数増加が進んだこともあり,複数のCPUコアを効率的に使用するゲームタイトルが増えている。とはいえGPUに比べれば,ゲームにおいてCPUコア数がフレームレートに寄与する度合いはそれほど高くはない。予算をあまりかけられないサブのゲームPCであれば,2万円前後で購入できる4コアのCPUでも十分という考え方もできる。
 というわけで本稿では,AMDのデスクトップPC向けエントリーモデルである「Ryzen 3 3300X」(以下,Ryzen 3 3300X)と,「Ryzen 3 3100」をメインにテストして,ゲーマーに適したエントリー市場向けのCPUはどれかを探ってみたい。

画像集#002のサムネイル/2万円前後で買える4コアCPU「Ryzen 3 3300X/3100」のゲーム性能をチェック。「Core i3-10300」との対決結果はいかに?


2万円前後以内で入手できる4コアCPU


 本稿で比較するCPUの概要をざっくりと紹介しておこう。まずはRyzen 3 3300X,Ryzen 3 3100の2製品だ。

 Ryzen 3 3300XとRyzen 3 3100は,どちらも4コア8スレッドに対応する第3世代Ryzenプロセッサである。「Zen 2」世代のマイクロアーキテクチャを採用するエントリー向けCPUとして,2020年5月に発売となった。

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Ryzen 3 3300X
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Ryzen 3 3100

 Ryzen 3 3300Xは,定格クロックが3.8GHzで,ブーストクロック4.3GHz。一方のRyzen 3 3100は,定格クロックが3.6GHz,ブーストクロックは3.9GHzという仕様だ。なお,AMDのRyzenシリーズでは全製品コアクロック倍率がアンロックされているので,末尾にXがつかないRyzen 3 3100もオーバークロック設定が可能である。キャッシュメモリ構成など,動作クロックを除く仕様はRyzen 3 3300XとRyzen 3 3100で共通だ。
 そのため,これら2製品は一見すると単に動作クロックが異なるだけに見えるが,AMDによると内部構成に違いがあるという。

 おさらいとなるが,AMDの第3世代RyzenではCPUコアを実装した「CPUチップレット」と,メモリコントローラや外部I/Oインタフェースを実装した「I/Oチップレット」という2つのシリコンダイを,1つのCPUパッケージに収めた構成になっている(関連記事)。
 CPUチップレット内には,4基のCPUコアと容量8MBのL3キャッシュをひとまとめにした「CPU Complex」(CCX)が2基ある。したがって,1つのCPUチップレットと1つのI/Oダイで,最大8コア16スレッドのCPUが構成できる仕組みだ。

 ただし,両CPUのCPUチップレットには大きな違いがある。Ryzen 3 3300Xは,2つあるCCXのうち1基を無効化して4コアCPUを構成している。その一方で,Ryzen 3 3100はCCXが2基ある構成はそのままに,CCX内にあるCPUコアをそれぞれ2基ずつ無効化して4コアCPUにする構成となっているのだ。
 そのため,Ryzen 3 3300Xでは4基のCPUが容量16MBのL3キャッシュを共有しているのだが,Ryzen 3 3100では2基のCPUコアが8MBのL3キャッシュを共有しており,内部インターコネクトを介して2基のCCXを組み合わせている。

Ryzen 3 3300XとRyzen 3 3100の違いを記したスライド。左のRyzen 3 3100は,2基のCCX内はそのままで,CPUコア数が2基に減っている。一方,右のRyzen 3 3300Xは,CCXをまるごと1基を無効化したわけだ
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 性能面でどちらが有利かといえばRyzen 3 3300Xのほうだ。Ryzen 3 3100では内部インターコネクトをまたぐデータのやり取りが発生するため,多少ではあるもののレイテンシが大きくなり,L3キャッシュの使用効率も落ちるといったデメリットが生じる。とくにゲームでは,レイテンシがフレームレートに負の影響を与えるのでRyzen 3 3100は不利だ。

「CPU-Z」で見たRyzen 3 3300X(左)とRyzen 3 3100(右)。一見すると同じ4コアだが,L3キャッシュ(※画面のLevel 3)構成が異なっている
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 以上のような違いがあるとはいえ,ゲーマーにとっては,どちらも2万円前後で入手できるエントリー市場向けの第3世代Ryzenプロセッサという認識で間違いはない。PCI Express(以下,PCIe) 4.0への対応など,主な特徴は既存の第3世代Ryzenプロセッサと共通だ。

CPU-Zで見たCore i3-10300
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 Ryzenのエントリーモデルと比較するIntel製CPUとして用意したのが,同時期に発売となった「Core i3-10300」だ。4コア8スレッドに対応する第10世代Coreプロセッサ(開発コードネーム Comet Lake-S)のエントリーモデルで,定格クロックは3.7GHz,ブーストクロックは4.4GHzという仕様である。
 第10世代Coreプロセッサは,「14nm++」と呼ばれるプロセス技術で製造されたもので,CPUコアのマイクロアーキテクチャは,Kaby Lakeこと第8世代Coreプロセッサの改良版といわれている。対応チップセットは「Intel 400」シリーズで,Core i3-10300はもっとも手頃な価格で入手できる第10世代Coreプロセッサの1つと言っていい。

 同じエントリー市場向けCPUであるRyzen 3との大きな違いは,統合型グラフィックス機能「Intel UHD Graphics 630」を内蔵する点があげられよう。もちろん,今どきのAAAゲームを快適にプレイできる性能はないのだが,GPU組み込みのハードウェアビデオエンコーダ「Quick Sync Video」(QSV)が使用できるのは利点と言えよう。単体GPUを使いながら,アプリケーションによってはCPU側のQSVを使うこともできるので,ゲームの配信に役立つ場合もあるだろう。
 一方,IntelのCoreプロセッサは,型番末尾に「K」が付いたCPU以外はコアクロック倍率が固定されており,オーバークロックをサポートしないのだ。全モデルでコアクロック倍率の変更ができるRyzen 3に比べたときに見劣りすると言えなくもない。


前世代のRyzen 5 3400Gを加えた4製品でテスト


 ここからは,2万円前後で入手できる4コア8スレッドCPUを横並びで比較していくが,上述した3製品に加えて,今回は前世代の比較対象として,「Ryzen 5 3400G」を用意した。Ryzen 5 3400Gは,モデルナンバーこそ3000台だが,CPUコアは1世代前の「Zen+」マイクロアーキテクチャで,第2世代Ryzenに分類される製品だ。第2世代Ryzenの4コアCPUであるRyzen 5 3400Gに対して,第3世代のRyzenがどこまで性能を上げてきたかを検証しようというわけだ。
 今回用意した4製品の主なスペックを表1にあげておく。

※1 第3世代Ryzenにおけるシリコンダイの数
※2 メモリスロット数および利用するメモリモジュール数によって制限あり
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 テストでは,AMDの純正オーバークロックツール「Ryzen Master」の自動オーバークロック設定を使用して,Ryzen 3 3300Xのブーストクロックを400MHz引き上げた設定も試してみた。

ROG STRIX B550-F GAMING
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 Ryzen 3 3300XとRyzen 3 3100では,AMD B550チップセットを搭載するASUSTek Computer(以下,ASUS)製の「ROG STRIX B550-F GAMING」を使用してみた。
 AMD B550チップセットは,GPU接続用とCPUと直結になるM.2 SSD接続用のPCIeインタフェースはPCIe 4.0をサポートするが,それ以外のPCIeインタフェースは,PCIe 3.0対応となるミドルクラスのチップセットだ(関連記事)。上位のAMD X570チップセットは,汎用のPCIeインタフェースを含めてすべてがPCIe 4.0であるが,その代償として省電力や発熱が大きい難点がある。GPU用がPCIe 4.0対応ならそれで十分というユーザーにとってAMD B550チップセットはリーズナブルで扱いやすい選択肢といえるチップセットだろう。
 ただ,AMD B550チップセットは「第3世代Ryzen以降にしか対応しない」という点に注意が必要だ。今回のテスト対象として用意したRyzen 5 3400Gは,ROG STRIX B550-F GAMINGで使用できないので,Ryzen 5 3400Gだけは,AMD X470チップセット搭載のASUS製「ROG CROSSHAIR VII HERO」を使用した。

 テストに使用した機材は表2のとおり。なお,表2に記載していないが,今回はCPUクーラーに,いずれもCPU付属のリテールクーラーを使用した。4GamerのCPU製品のレビューでは,大型の液冷クーラーを使用するのが通例である。しかし,今回の主題であるエントリー市場向けのCPUを,大型液冷クーラーと組み合わせて使用するPCユーザーはほとんどいないだろう。そのため,エントリー市場向けのCPUでは一般的であるリテールクーラーとの組み合わせを採用した次第だ。

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 実行するテストは,4Gamerベンチマークレギュレーション23.1に準拠する。4Gamerベンチマークレギュレーションは,8月上旬にバージョン23.2へとアップデートされたのだが,今回のテストでは準備が間に合わなかったため,レギュレーション23.1を採用したことをお断りしておく。
 ゲームにおける表示解像度は,低解像度よりの1600×900ドット,1920×1080ドット,2560×1440ドットの3パターンとした。

 なお,レギュレーション23.1のCPU性能検証に含まれるOBS Studioのテストは省略している。CPUによるリアルタイムエンコードは,今回のテスト対象である4コアCPUではそもそも実用にならないためだ。


3DMarkではRyzen 3 3300XとCore i3-10300がまずまずの成績を残す


 以下のグラフ内では,

  • Ryzen 3 3300Xのオーバークロック状態:R3 3300X(OC)
  • Ryzen 3 3300X:R3 3300X
  • Ryzen 3 3100:R3 3100
  • Ryzen 5 3400G:R5 3400G
  • Core i3-10300:i3-10300

と略表記することをお断りしたうえで,3DMark(version 2.12.6964)の結果から見ていこう。DirectX 11のテストである「Fire Strike」の総合スコアをまとめたのがグラフ1だ。

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 Fire Strike Ultra,Fire Strike Extreme,Fire Strikeの3テストでスコア差は異なるが,ほぼ同じパターンの結果が出ている。Ryzen 3 3300X(OC)とRyzen 3 3300X,Core i3-10300がおおむね横並びで,Ryzen 3 3100とRyzen 5 3400Gがやや低い。Fire Strike UltraとFire Strike Extremeでは,Ryzen 5 3400GのほうがRyzen 3 3100よりわずかに高いが,Fire Strikeだと逆のスコアなので,これらのCPUも性能は拮抗していると見てよさそうだ。

 グラフ2は,Fire StrikeのGPUテストである「Graphics test」のスコアを抜き出したものだ。

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 大まかなパターンは総合スコアと同じと見ていい。微妙に異なるのはRyzen 3 3100とRyzen 5 3400Gの差で,Fire Strikeを含めてRyzen 5 3400Gのほうがわずかに高めのスコアを残しているのだ。Graphics testはGPU寄りのベンチマークテストで,CPU性能の影響は少ないはず。それでもRyzen 5 3400Gの後塵を拝したのは,Ryzen 3 3100の弱点である動作クロックの低さやチップセット構成から来るレイテンシの大きさが,スコアの足を引っ張ったのかもしれない。

 Fire StrikeのCPU性能テストとなる「Physics test」のスコア(グラフ3)は,3種類のテストで同じ内容を実行するので,スコアを平均するとCPUの性能により近い値になる。

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 平均値を比べてみると,トップがRyzen 3 3300Xで,Ryzen 3 3300X(OC)がそれに続き,以下,Core i3-10300,Ryzen 3 3100,Ryzen 5 3400Gの順となった。
 Ryzen 3 3300X(OC)のほうが,Ryzen 3 3300Xよりも低いスコアになってしまったが,これはオーバークロックによる熱の増加でクロックが抑えられてしまうためだろう。実行時間が長いテストほど,Ryzen 3 3300X(OC)のスコアが振るわないという結果は,他のテストでも出ている。今回はリテールクーラーでテストしているが,オーバークロックするのならリテールクーラーでは力不足というのがよく分かる。かといって安価なCPUに高価な冷却システムを使うのは本末転倒だろう。

 グラフ4は,Fire StrikeでGPUとCPUへ同時に負荷をかけたときの性能を見る「Combined test」の結果だ。

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 全体の傾向は総合スコアに近いが,Fire StrikeでCore i3-10300がRyzen 3 3300Xに対し有意に高いスコアを残した点が目に付く。Graphics testの結果はRyzen勢よりもCore i3-10300のほうがわずかに高かったことを考えると,GPUとCPUのどちらも酷使するテストでは,とくにGPUの性能が影響しやすい低解像度でCore i3-10300が有利になりやすいのかもしれない。

 続いては,3DMarkのDirectX 12テストとなるTime Spyの結果を見ていこう。Time Spyの総合スコアをまとめたのがグラフ5だ。

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 Time Spy Extremeでは,Ryzen 3 3300X(OC)とRyzen 3 3300X,Core i3-10300がおおむね横並びで,Ryzen 3 3100とRyzen 5 3400Gというの順になった。一方,描画負荷が軽いTime Spyでは,Core i3-10300がRyzen 3 3300X勢に対して,1〜2%程度だが有意に高いスコアを残している。

 Time SpyのGPUテストである「Graphics test」のスコアがグラフ6となる。

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 描画負荷が高いTime Spy Extremeは横並びと言っていい。一方,Time Spyでは,Ryzen 3 3300X(OC),Ryzen 3 3300X,Core i3-10300がほぼ横ならびで,Ryzen 5 3400G,Ryzen 3 3100の順となった。Ryzen 3 3100のスコアが低いのは,Fire Strikeと同じく動作クロックの低さとレイテンシの大きさが表面化したのかもしれない。

 Time SpyにおけるCPUの性能テストである「CPU test」(グラフ7)は,Graphics testが横並びに近いのに対して,総合スコアを極端にしたような傾向になっている。

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 やや目立つのは,描画負荷が低いTime SpyでCore i3-10300がRyzen 3 3300Xよりも有意に高いスコアを残している点だろう。Fire Strikeでは,Ryzen 3 3300XがCore i3-10300を上回っていたが,Time Spyでは逆になったわけだ。また,GPU testでは振るわなかったRyzen 3 3100が,Ryzen 5 3400Gよりも高いスコアを残しているのもCPU testの特徴と言えそうだ。

 3DMarkの結果をまとめると,Ryzen 3 3300XはCore i3-10300といい勝負の性能を持つと判断していいだろう。一方,Ryzen 3 3100は,Ryzen 3 3300XやCore i3-10300に比べるとスペックどおりでやや性能が低く,グラフィックス性能が低めに出やすいようだ。これはやはり,動作クロックが低めなことに加えて,2基のCCXに2コアずつが分離したチップレット構成が影響していると考えられる。とはいえ,CPU自体の性能は,第2世代RyzenであるRyzen 5 3400Gを上回る傾向も確認できた。


実ゲームではCore i3-10300が優秀,僅差でRyzen 3 3300Xが続く


 3DMarkの結果を踏まえたうえで,ゲームによるテストを進めていこう。まずFar Cry New Dawnからだ(グラフ8〜10)。

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 いずれの解像度でトップとなったのはCore i3-10300で,Ryzen 3 3300Xに対して有意に高い平均および最小フレームレートを記録した。Far Cry New DawnはIntel製CPUが有利になりやすい傾向があるので,それが出た結果ということだろう。
 Ryzen 3 3300X(OC)とRyzen 3 3300Xは,ほとんど横並びで,低解像度ではオーバークロックのほうがフレームレートが低かったりする。Ryzen 3 3300Xをリテールクーラーで使う限り,オーバークロックの効果はほとんど見られないと理解してよさそうだ。
 また,Ryzen 3 3100が,どの解像度でも平均フレームレートでRyzen 5 3400Gに及ばなかったのも目立つところだ。ブーストクロックの低さと,内部のレイテンシの大きさが足を引っ張ってしまうという傾向が出ているのではないかと思う。

 続いてバイオハザード RE:3を見ていこう(グラフ11〜13)。

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 バイオハザード RE:3は実際のプレイが必要なのでフレームレートがブレやすく,とくに最小フレームレートとして採用した99パーセンタイルの結果はばらつきやすい。そこを理解したうえでだが,2560×1440ドットの平均フレームレートは横並びに近いので,GPU性能がフレームレートを支配していると見てよさそうだ。
 1920×1080ドットでは,ややばらつきが生じる。平均フレームレートのトップはCore i3-10300だ。続いてRyzen 3 3300X,Ryzen 3 3300X(OC)の順になるももの,Core i3-10300との差はわずかだ。平均200fpsを超える上位3CPUに比べると,Ryzen 3 3100やRyzen 5 3400Gは明らかにフレームレートが低くなっている。
 1600×900ドットもおおむね同傾向だが,Ryzen 5 3400Gの平均フレームレートがRyzen 3 3100を上回るのが1920×1080ドットとの目立つ違いだ。解像度が低くなってフレームレートが上がると,CPU性能の差が表われやすくなるということで,わりと理にかなった結果ではないかと思う。
 いずれにしても,バイオハザード RE:3ではRyzen 3 3300XとCore i3-10300の甲乙をつけがたい。一方,Ryzen 3 3100はやや劣るとまとめられそうだ。

 Call of Duty: Warzone(以下,CoD:Warzone)の結果をグラフ14〜16にまとめた。実プレイが必要なので,スコアがブレやすいという点を押さえつつ見ていこう。

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 いずれの解像度を通して好成績を収めたのは,Core i3-10300とRyzen 3 3300Xで,両GPUの性能差はそれほどないと見ていいと思う。Ryzen 3 3300X(OC)の結果は,どの解像度もRyzen 3 3300Xに比べて振るわず,CoD:Warzoneではオーバークロックがむしろ足を引っ張った結果になっている。
 一方,Ryzen 3 3100は,2560×1440ドットと1920×1080ドットでRyzen 3 3300XとCore i3-10300に並ぶ平均フレームレートを残しているのが目立つ。だが,1600×900ドットでは上位2製品より有意に低い平均フレームレートに落ち着くので,CPU性能の差が表面化しやすい低解像度に弱いという点は,CoD:Warzoneでも変わらないようだ。

 続いてFortniteの結果をまとめたグラフ17〜19を見ていこう。

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 いずれの解像度も,トップになったのはCore i3-10300だ。低解像度ほど,Core i3-10300が高い平均および最小フレームレートを残したので,FortniteではIntelの4コアCPUが有利と言えよう。
 AMD勢はどんぐりの背比べといったところだが,Ryzen 5 3400Gが他のタイトルに比べて好成績を残したのが特徴的なところだ。GPU負荷が軽いため,相対的にCPU性能の違いが出やすい1600×900ドットでも,Ryzen 5 3400Gは最新のRyzen 3 3300Xと2〜3fps程度しか変わらない平均フレームレートを残している。Fortniteにおいては,Ryzenの第3世代と第2世代の違いがあまり意味を持たないのかもしれない。

 続いては,Borderlands 3の結果(グラフ20〜22)だ。

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 いずれの解像度もトップになったのはCore i3-10300だが,Ryzen 3 3300XやRyzen 3 3300X(OC)との差は小さく,平均で1〜3fps程度しかない。そのため,Borderlands 3においては,Core i3-10300とRyzen 3 3300Xは同程度の性能と見ていい。
 これらと比べてRyzen 3 3100とRyzen 5 3400Gのスコアはやや落ちる。ただ,両CPUの差は約1fpsと小さい。Borderlands 3に関しては,Core i3-10300とRyzen 3 3300Xがまずまずで,Ryzen 3 3100がやや低いというまとめ方でよさそうだ。

 グラフ23は「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」(以下,FFXIV 漆黒のヴィランズ ベンチ)の総合スコアをまとめたものだ。

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 スコアの傾向は,Far Cry New DawnやBorderlands 3などで見られたパターンと変わらずで,Core i3-10300がトップでRyzen 3 3300X,Ryzen 3 3300X(OC)と続く。また,どの解像度でもRyzen 5 3400GがRyzen 3 3100よりも有意に高いスコアを記録しているのが特徴的なところと言えそうだ。原因としては,Ryzen 3 3100のブーストクロックが低いことや,内部のレイテンシが大きいといったところがあげられるだろう。

 グラフ24〜26に,FFXIV 漆黒のヴィランズ ベンチの平均と最小フレームレートをまとめた。

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 Core i3-10300とRyzen 3 3300Xは平均で3〜7fps程度の差しかなく,総合スコアから受ける印象ほどフレームレートに差があるわけではない。一方,Ryzen 3 3100とRyzen 5 3400Gは,1600×900ドット時に平均で10fps以上の差がついており,低解像度ほど平均フレームレートの差が大きくなっている。フレームレートが高くなる低解像度ほどCPU性能の差が表面化しやすいという理屈通りの結果と言っていいかと思う。

 ゲームによるテストの最後はPROJECT CARS 2だ。結果はグラフ27〜29である。

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画像集#039のサムネイル/2万円前後で買える4コアCPU「Ryzen 3 3300X/3100」のゲーム性能をチェック。「Core i3-10300」との対決結果はいかに?
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 いずれの解像度でも,トップはCore i3-10300で,Ryzen 3 3300X,Ryzen 3 3300X(OC)の順となっている。Core i3-10300とRyzen 3 3300Xの平均フレームレートの差は1〜4fps程度で,わずかと言っていいだろう。また,Ryzen 3 3100がRyzen 5 3400Gをすべての解像度で上回ったのも見どころだ。PROJECT CARS 2のゲームエンジンは動作クロックやレイテンシの差が悪影響を与えにくいようだ。

 以上,ゲームによるテスト結果をまとめると,多くのタイトルでCore i3-10300が優秀なフレームレートを残したと言えよう。ゲームエンジンの最適化による差や,第10世代Coreプロセッサのアーキテクチャは,Ryzen系に比べてメインメモリのレイテンシが短いといったあたりが,Core i3-10300のスコアに反映されていると考えられる。
 もっとも,Ryzen 3 3300XとCore i3-10300の差はわずかなので,Ryzen 3 3300Xがゲームに適していないわけではない。比較すればCore i3-10300に軍配が上がる,という程度だ。

 一方,Ryzen 3 3100は,ゲーム向きのCPUではないと言っていいだろう。ゲームタイトルによっては,Zen+アーキテクチャのRyzen 5 3400Gにも及ばないことがあるので,ゲームメインのPCにRyzen 3 3100を選ぶのは,あまりおすすめできない印象だ。


ゲーム以外の性能はRyzen 3 3300Xが高い性能を記録する


 ゲームでのテストに続いては,非ゲーム用途におけるテスト結果をまとめていこう。まずはUL製の総合ベンチマーク「PCMark 10」(version 2.1.2177)である。
 なお,PCMark 10側の問題で,Webブラウジングやアプリの起動や終了の速さといったWindowsの快適さをテストする「Essentials」以外のスコアが正常に得られない。そのため今回は,Essentialsのほかに,写真の加工や3Dレンダリング性能をテストする「Rendering and Visualization」のスコアをグラフ30にまとめた。

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 EssentialsでトップになったのはRyzen 3 3300Xだ。Core i3-10300と差は小さいながらも,Ryzen 3 3300Xのほうが高いスコアを残している。Essentialsは通常,動作クロックが高いCoreプロセッサが有利になりがちなテストなので,Ryzen 3 3300Xがトップになった点は注目に値するだろう。日常的なWindowsの快適さはRyzen 3 3300Xのほうが上ということだ。
 またEssentialsでは,Ryzen 5 3400GよりRyzen 3 3100のほうが有意にスコアが高い。ここはCPU世代の差がしっかり出ているようだ。

 一方のRendering and Visualizationでは,Core i3-10300がトップで,Ryzen 3 3300X,Ryzen 3 3300X(OC)という順になった。Ryzen 3 3300Xも3Dレンダリングのスコアは悪くないのだが,3Dグラフィックの表示性能でCore i3-10300が上回るなど,部分的にRyzen 3 3300Xより高いスコアを記録してトップにたった。

 続いてffmpeg(Nightly Build Version 20181007-0a41a8b)を用いたCPUによる動画トランスコードの結果(グラフ31)を見ていこう。

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 まずH.264では,Ryzen 3 3300X(OC),Ryzen 3 3300X,Core i3-10300の順となり,動作クロックどおりのおおむね順当な結果と言っていいだろう。Ryzen 3 3300Xは,定格時,オーバークロック時のどちらもCore i3-10300の90%程度でエンコードを終えるので,十分に有意な差があるといえる。
 一方,H.265では,Ryzen 3 3300XがRyzen 3 3300X(OC)をわずかに逆転するのが違いとなる。H.265はエンコードにかかる時間が長いために,Ryzen 3 3300X(OC)では熱の影響で,クロックが頻繁に低下する影響が出てしまったためだ。リテールクーラーでのオーバークロックはやはり無理がある。

 続くグラフ32は,DxO PhotoLab 3(Version 3.2.0 Build 4344)を用いたRAW現像時間の比較である。

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 順位は,Ryzen 3 3300XとRyzen 3 3300X(OC)に,Ryzen 3 3100が続いてCore i3-10300を上回るというものだった。Ryzen 3 3300XがRyzen 3 3300X(OC)を上回ったのは,実行時間が40分程度と長丁場のテストなので,熱の影響を受けてしまったと考えられる。加えて,Ryzen 3 3300XはCore i3-10300の約91%でRAW現像を終えたので,有意に速いと見ていいだろう。
 また,RAW現像ではRyzen 3 3100が,Core i3-10300をわずかに上回ったのも注目できる。DxO PhotoLab 3は,CPUが実行可能なスレッドの数だけRAW現像を同時に進行させる仕組みなので,スレッド間のデータのやり取りは基本的に発生しないはずだ。よって,チップセット構成の違いによるレイテンシはスコアに影響を与えず,その結果としてCore i3-10300を上回る成績を残せたのだと考えられる。

 マルチコア性能がスコアに反映される3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」の結果がグラフ33だ。

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 順位はRyzen 3 3300X(OC)とRyzen 3 3300X,Core i3-10300という並びとなった。CINEBENCHは短時間のテストなので熱の影響を受けにくく,よって,Ryzen 3 3300X(OC)がトップになれたというわけだろう。結果としてRyzen 3 3300X(OC)は,Core i3-10300より約12%高いスコアを記録している。

 非ゲームテストの最後は,7-Zip(Version 19.00,グラフ34)である。

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 順位はRyzen 3 3300XでRyzen 3 3300X(OC),Core i3-10300という,何度か見た順序となった。7-Zipも短時間のテストではあるのだが,ここではRyzen 3 3300Xがオーバークロック時を上回っている。CPUが十分冷え切らないうちに7-Zipを実行したので,熱が上がってしまったのかもしれない。
 なお,Ryzen 3 3300XのスコアはCore i3-10300に比べて約15%高く,ファイルの圧縮展開のような処理でもRyzen 3 3300Xのほうが快適と結論付けていいだろう。

 非ゲームテストの結果をまとめると,Ryzen 3 3300Xの性能は,Core i3-10300を有意に上回ると言っていい。RAW現像や動画のトランスコード,ファイルの圧縮展開といった処理で,おおむね10%ほどRyzen 3 3300XがCore i3-10300を上回る性能を残す。これは無視できない差だ。
 また,PCMark 10のEssentialsでもRyzen 3 3300XがCore i3-10300を上回ったことから,Webブラウジングのような日常的な使い勝手もRyzen 3 3300Xのほうが快適だろう。非ゲームテストではRyzen 3 3300Xが良い選択肢になると言えそうだ。


消費電力ではCore i3-10300が優秀でRyzen 3 3300Xもまずまず


 最後に,ベンチマークレギュレーション23.1に準拠した方法で,CPU単体の消費電力と,システム全体の最大消費電力を計測した結果をまとめておこう。

 まずは,各テストにおけるEPS12Vの最大値(=CPUの最大消費電力)と,無操作時にディスプレイ出力が無効化されないよう設定したうえで,OSの起動後30分放置した時点(以下,アイドル時)の計測結果を見てみよう。ゲームテスト時の結果をまとめたのだグラフ35で,非ゲームテストの結果をグラフ36にまとめている。

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 それぞれのCPUでピークを見ていくと,最大値を記録したのはRyzen 3 3300X(OC)におけるPCMark 10実行時の93.4Wとなった。前世代のCPUであるRyzen 5 3400Gを除くと,いずれも90Wを少し超えたところがピークとなり,優劣はほとんどなしと言ったとこだろう。

 続いて,各アプリケーション実行時の典型的な消費電力を示す値として,CPU単体の消費電力における中央値をグラフ37と38にまとめた。

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 結果は,PCMark 10時のCore i3-10300が最も低く,RAW現像時のRyzen 5 3400Gが最も高かった。中央値で見ると,Core i3-10300はわずかだがRyzen 3 3300Xより優秀と言えるようだ。第10世代Coreプロセッサは,ハイエンドモデルの強烈な消費電力が印象に残っている人には意外かもしれないが,エントリーモデルの消費電力はおとなしいといっていいだろう。
 Ryzen 3 3100の消費電力は,さらに優秀だが,その代わりに性能は冴えないので,電力あたり性能という観点ではあまり優秀とは言えないだろう。CPUコアの世代が古いRyzen 5 3400Gは,中央値で見ても他のCPUより10Wほど高くなる。

 最後に,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,各テスト実行時点におけるシステムの最大消費電力をグラフ39と40にまとめておく。

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 Ryzen 3 3300Xは,システム全体でおおむね高くても360W程度,Ryzen 3 3100はそれより4〜5W程度低い消費電力だった。Core i3-10300は345W程度に収まっており,システム全体で見ると大差はないがCore i3-10300が優秀ということになる。


総合性能ならRyzen 3 3300X,ゲーム特化ならCore i3-10300もあり


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 2万円前後で買える4コアCPUの,ゲームおよび非ゲームテストにおける性能を見てきた。ゲームではCore i3-10300が若干高い性能を持つが,非ゲーム用途ではRyzen 3 3300Xがざっくり1割ほど高い性能を持つと言えよう。
 ゲームに加えてWebブラウジングやちょっとしたコンテンツの制作,管理などを行うサブPC用としてならば,Ryzen 3 3300Xがお勧めとまとめられるのではないかと思う。一方で,ゲームしかしないというのであればCore i3-10300も悪い選択ではない。多くのタイトルでCore i3-10300は優秀な性能を見せたうえ,第10世代Coreプロセッサの弱点とも言われている消費電力も,Ryzen 3 3300Xよりはわずかながら優秀だ。ゲーム専用機ならCore i3-10300に弱点はないと言っていい。

 一方,Ryzen 3 3100は中途で述べたとおりゲーマーが選ぶCPUとしてはあまりおすすめできない。一般作業に使うPCになら,価格が手頃なので悪くない選択といったところだろうか。

AMDのRyzen 3製品情報ページ

IntelのCore i3製品情報ページ

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