韓国・釜山で開催中のゲームショウG-Star 2018のNexonブースに,2019年下半期に配信予定のスマートフォン向けアプリ
「Dave The Diver」 (
iOS /
Android )がプレイアブル出展されていた。
個人的に,
先日のニュース を発見してから気になっていた作品なので,今回は開場するやいなや
ブースに駆け込みプレイしてみた 。その後,本作の開発者にも話を聞き,また海外メディアとの合同インタビューにも参加したので,本稿ではそれらを通じて得た情報をまとめてお伝えしよう。
本作は,Neople傘下のStudio 42が開発する
海洋冒険アドベンチャーゲーム であり,地理学の普及と増進を旨とする,科学・教育団体
“ナショナルジオグラフィック協会” と協力して制作されているという,珍しい成り立ちのタイトルだ。
プレイヤーは主人公「Dave」を操り,世界中の海に隠された古代文明の調査を行う。今回のプレイアブルでは,ギリシャ海をモチーフにしたステージで,海底に突如として現れた
「謎の東南アジア風の文明」に挑んだ 。海中の探索を進めていくと次第にそれらの謎が明らかになる,といったストーリーテリングになるそうだ。
海に飛び込んでみて最初に驚かされたのは,その幻想的な美しさである。グラフィックスは立体的に見えるよう処理されているが,表面にはあえて
“ピクセルの粗いテクスチャ” が貼っているとのことで,それが独特なテイストを生み出しているそうだ。
海中にいるDaveは
「カメラ」 と
「水中モリ(のようなもの)」 を使った,2種類のアクションが行える。カメラに関しては,古代文明や珍しい魚などの撮影がミッションとして課せられる。
しかし,ゲームを進めているとミッションという義務感ではなく,「見栄えのいい景観を撮りたい」という自然な欲が湧いてきて,すんなりこなせてしまった。どうせならこのままSNSでシェアしたいなあと思ったが,Daveの持つスマホを通じて連動できるという。しかも,ゲーム内で新たな魚を撮影すると,
SNSを通じて「同じ魚のリアル写真」がご褒美として見られる らしい。これもナショジオの協力があってのことだろう。
少々ネタバレになってしまうが,ギリシャ海に眠るこの古代文明は,かつては非常に高度な機械文明であるようだった。スイッチを押すと先に進めるギミックや,機械魚(?)なども目にした。なお,この機械魚に対しては撮影ではなく,先述した水中モリ(のようなもの)で仕留めて対処しなければ,Daveのほうが危うい。
もっとも,モリの先端にはトゲではなく磁石がくっついていて,あくまで機械魚を捕獲するという設定になっているという。ひとりのプレイヤーとしても雰囲気に合っている気がするし,そもそもナショジオから
「なるべくなら生物を殺さない,平和なストーリーにしてほしい」 という要望を受けたそうだ。
ゲームの世界設定はフィクションではあるものの,未知の古代文明にリアリティを感じてもらえるようにと,専門家に細かい部分までアドバイスを受けているという。正式サービス開始後は今回遊んだギリシャ海のほかにも,世界各地の海や深海などが用意されるそうだが,クラーケンとかクトゥルフとか,わりと何でもアリな展開も楽しめそうだ。
日本語も堪能なファン・ジェホ氏 によると,主人公(Dave)のネーミングはその見た目が“デブだから決めた”と笑いながら語ってくれた
会場でゲームを紹介してくれた
ファン・ジェホ氏 については,
以前掲載した講演記事 などを見ていただきたいが,氏の前作にあたるスマホ向けアプリ
「エビルファクトリー」 の開発時は,世の中のトレンドに振り回されることなく,ゲーム本来の面白さを追求すべく,小規模編成による実験的なプロジェクトとして進められ,その意気込みやゲームシステムが内外から広く評価された。
しかし,ファン氏によれば,前回はビジネスモデルなどで反省点すべき点がいくつもあるそうで,今回はそれらを潰したうえでDave The Diverの開発に取り組んでいるそうだ。2019年下半期の配信が待てないという人は,その間に「エビルファクトリー」をプレイしてみると,個人的にいろいろな比較ができるのかもしれない。
最後に,今回は会場で直撮りプレイムービーも撮影したので,興味がある人は合わせて目をとおしてほしい。