ニュース
5万もの建物で構成される都市をシミュレートしたVRソーシャルゲーム「Hypatia」のアルファ版が公開
「Hypatia」は,5万軒にもおよぶ建物で構成されたVR架空都市“ハイパティア”を舞台に,数百人規模のプレイヤーが交流するという,VRゲームとしては初となるMMO型ソーシャルゲームだ。
運河や劇場街のある,どこかヨーロッパ風の街並みが広がっており,地下鉄までが用意されている。もともと都市やオフィススペースのビジュアライゼーションなどを行ってきた,アーティスト集団らしい意欲作だ。プレイヤーは自分のアパートを購入してデコレーションしたり,街に落書きしてみたりと,プレイヤーが長時間楽しめるVRコンテンツを目指して開発が進められている。
今回は,アリゾナからロボットのようなキャラクターで接続している2人の開発者と一緒に,劇場街の周囲を散策するという趣向でアルファ版のデモが紹介された。ただ,残念ながらSVVR 2017のイベント会場で混雑するWi-Fiを利用するしかないとのことで,テレポート型の移動をするだけでもひと苦労。体が壁の向こうに通り過ぎてしまったり,開発者とのボイスチャットもままならないような状況だった。それでも,街の壁に落書きするだけではなく,内製の3Dペイントツールを使って空中に文字を書き出したりする様子を確認できた。
近日中には100人規模でのテストも行うとのことで,「Hypatia」の開発は順調に進められている模様。今回のデモはViveを使ったものだったが,Oculus RiftやPlayStation VRでのリリースも視野に入れており,クロスプラットフォームを実現することが最終目的という,かなり壮大なプロジェクトになっている。子供から大人までが自己表現の場として活用できそうで,このプロジェクトの進展には注目したいところだ。
「Hypatia」公式サイト
- 関連タイトル:
Hypatia
- この記事のURL:
キーワード