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【PR】Plantronicsのeスポーツ向けヘッドセット「RIG 500 PRO Esports」は,長時間プレイでも疲れない音と装着感が魅力だ
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印刷2019/12/19 12:42

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【PR】Plantronicsのeスポーツ向けヘッドセット「RIG 500 PRO Esports」は,長時間プレイでも疲れない音と装着感が魅力だ

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 米国の音響機器メーカーであるPlantronics(プラントロニクス)をご存じだろうか。BtoB向けヘッドセット市場では,古くから名高い企業である。そんな同社も,昨今はゲーマー向けヘッドセット製品に力を入れており,4Gamerでもゲーマー向けヘッドセットシリーズである「RIG」の名を冠した製品「RIG Surround」を紹介したことがある。
 RIG Surroundは,外付けのUSBサウンドデバイスが付属するデジタルヘッドセットだったが,ピュア・アナログヘッドセットである「RIG 500 PRO Esports Edition」(以下,RIG 500 PRO Esports)が,2020年1月16日に国内で発売となることが決定した。

 元々,高度なヘッドセットのノウハウを持つPlantronicsだけに,RIG Surroundは,アナログ部分における出来の良さは際立っていた。その意味では,本機も楽しみだ。加えてRIG 500 PRO Esportsには,Dolby Laboratories(以下,Dolby)のバーチャルサラウンドサウンド技術「Dolby Atmos for Headphones」のアクティベーションコードが付属するので,本機を買えば,知名度が高いDolby Atmos for Headphonesまで利用できるということになる。このあたりも含めて,RIG 500 PRO Esportsを評価していこう。

RIG 500 PRO Esports Edition
メーカー:Plantronics
問い合わせ先:サポートの連絡先
販売代理店想定売価:1万8150円前後(税込),※2019年12月19日現在)
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穴あきエンクロージャと金属ヘッドバンド,2トーンカラーで硬派な印象


 RIG 500 PRO Esportsは,USB接続やワイヤレス接続ではなく,4極3.5mmミニピン端子×1,または3極3.5mmミニピン端子×2の分岐ケーブル(スプリッタ)を用いてコンソールまたはPCに接続するピュア・アナログヘッドセットである。

RIG 500 PRO Esportsと付属品ヘッドセット本体のほかに,標準装備のものとは素材の異なるイヤーパッド,接続用のアナログケーブルがPC用とゲーム機用でそれぞれ1本ずつ,3極3.5mmミニピン×2への変換ケーブル,これに加えてDolby Atmos for Headphonesのアクティベーションコードが印刷された紙が付属する
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 外観はガンメタルと黒のツートンカラーで,同社が「Exoskeleton」(エクソスケルトン,本来は外骨格の意)と称する穴あきエンクロージャや金属製のヘッドバンドアームと合わせて,インダストリアル(※工業製品風)な印象だ。

RIG 500 PRO Esports本体。ツートンカラーのダークな色合いで,穴あきエンクロージャが個性的
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 本製品で面白いのは,ほぼすべてが分解できてしまうこと。マイクブームやケーブルが取り外し可能なヘッドセットはよく見かけるが,このRIG 500 PRO Esportsはそれに留まらず,イヤーパッドはもちろん,なんとエンクロージャ自体をヘッドバンドから取り外したり,ヘッドバンドクッションまで取り外しが可能なのだ。これには驚いた。

エンクロージャを取り外した状態。なお,ヘッドバンドクッションとエンクロージャは,ケーブルでつながっているため分離できない
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 また,長時間プレイを考慮した軽量設計となっており,先のエクソスケルトンや軽量金属のヘッドバンドアームのおかげか,本体の実測重量は約312gとなっている。使用時は,ここに実測約10gのマイクブームやヘッドフォンケーブルが加わるわけだ。

 それではエンクロージャから,より詳しく見ていこう。
 前述したとおり,RIG 500 PRO Esportsのエンクロージャは取り外し可能なだけでなく,ヘッドバンドアーム上の取り付け位置によって,ヘッドバンドの長さを3段階に変えることができる。たとえば,今回の計測テスト時は中央の孔に取り付けたし,試聴テスト時は一番下の孔に取り付けて,ヘッドバンドを一番長くして使用した。

左は一番短くした状態で,右は一番長くした状態となる
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 取り外しは簡単だが,ロック機構があるので通常の装着時に外れるということはなさそうだ。ただ,前後方向には目測で約15度くらいしか開かない。柔らかいヘッドバンドアームを動かして,角度を変えられる程度だ。

エンクロージャを取り外した状態。接続部分の両端に突起したロック機構がある。これが装着するときに縮み,装着後は少し伸びてロックがかかる
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 エンクロージャの左下側にはRIGのロゴがあしらわれており,その近くにはマイクブームを接続する端子が用意されている。

左はマイクブームの根元を拡大したもので,ピンプラグの上にロック機構があり,装着すると「パチン」と音がしてしっかり接続される仕組みだ。アナログケーブルの接続端子は「く」の字に角度がつけられていて,左エンクロージャ側の端子に接続すると,ケーブルが真下に流れるよう配慮されている(左)。なお,PCに接続する側の端子はL字型で,RIGのロゴ入りだった
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 プラスチック製のエンクロージャ内側のイヤーパッドは,同じくプラスチック製の台座に取り付けられている。その台座には4つの爪があり,これをエンクロージャにはめ込んで装着するので,取り外しは楽だ。

エンクロージャ内側(左)とイヤーパッド(右)。4つの爪がイヤーパッドの台座にあるのがわかる
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 イヤーパッドを取り外すと現れるスピーカードライバーは,「50mm口径のダイナミックドライバー」だそうだ。大口径のため,一般的には余裕のある鳴り方をしてくれたり,低域がしっかり出たりといった点に期待できる。スピーカードライバーの周波数特性は,公称値で20Hz〜20kHzである。

スピーカードライバーを正面から。角度は付けずに取り付けられている
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 実測で幅が約80mmで100mm,厚さは約20mmとやや厚めのイヤーパッドは肌に当たる部分がメッシュ素材,外周と内周は合皮素材のものが取り付けられていた。一方,付属するもう1つのイヤーカップは,外周と内周もすべてメッシュ生地となっている。ちなみに,どちらも内側のサイズは実測で約60×40mm,深さが15mm強だ。
 一般的に,合皮のほうが気密性が高く,音響特性に優れて没入感も強いが,蒸れやすい。スポーツ用メッシュ素材だと蒸れにくい代わりに,低域を中心に音抜けすることが多い。このあたりは,後段のテストでどういう結果になるか確認するとしよう。

 ヘッドバンドは,実測で幅27mmのヘッドバンドアームと,装着時に自動で長さを調整できるヘッドバンドクッションに分かれている。エンクロージャは,ヘッドバンドアームの先に取り付ける仕組みだ。

ヘッドバンドを真上から見た状態。RIGのロゴがあしらわれている。金属製で質感はとてもよい
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 ヘッドバンドアームとクッションの接合部分はプラスチックで,左右をつなぐバンド部分は金属製となっており,この金属部分がかなり硬派な印象だ。また,Plantronicsによると,軽量化にも貢献しているそうだ。
 ヘッドバンド部分はガンメタル色で,ヘッドバンドのクッションを取り付けている部分は黒色のプラスチックパーツ。ヘッドバンド先端は,またガンメタル色のプラスチック製で,RIGのロゴがさりげなくあしらわれたエンクロージャ接合部となっている。
 なお,実測で幅32mmのヘッドバンドクッションは,接続部分に少し力を入れて斜めに回転させると簡単に外れる。

ヘッドバンドアームとクッションの接合部は,斜めにすると簡単に着脱できる。右は接合部を裏から見たところだ
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ヘッドバンドクッション。ボリュームがあるように見えるが,厚みは薄い
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 エンクロージャとヘッドバンドクッションは,ケーブルでつながっていて分離できない。頭部が当たる部分のクッションにはメッシュ生地が使われていて,長時間装着していても頭が蒸れにくいように配慮されている。

 繰り返しになるが,装着するとヘッドバンドクッションの両端が自動で伸び縮みするので,長さ調整は基本的に被るだけ。手動で長さ調整を行う必要はない。ちょっと長い,あるいは短いと感じたら,エンクロージャ自体をヘッドバンドから外して,上または下の孔に接続し直せばいいだけだ。
 複雑な仕組みは一切使っていないのに,簡単な調整だけでしっかり顔にフィットするアイデアには恐れ入った。さすがビジネス用ヘッドセット大手メーカーというところか。

 実際に装着してみると,軽めの重量に加えてバランスも良好。側圧もそれほど強くないので,長時間装着でも疲れることはないであろう。頭頂部に対するヘッドバンドの負荷もあまりなく,全体的に優しい付け心地なので,ストレスを感じにくいと思う。肌に当たるイヤーカップのメッシュ生地も,ゴワゴワしておらず,肌アタリはよいと感じた。
 ただ,筆者の場合,エンクロージャの取り付け位置が初期状態の中央だと,イヤーカップ装着時下側が若干浮く印象を受けたので,一番長くしてちょうどいい装着感が得られた。

首像に装着してみた様子。正面から見ると,クッションの厚みが薄いことが分かる
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マイクブーム。根元の黒いプラスチックパーツには,「500」の文字が印刷されている
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 マイクブームは角度が付いているため,正確な長さを実測することはできないが,マイク本体まで含めておよそ全長140mm,マイク本体のサイズは,実測で約40×10×8mmといったところで,スマートな印象を受ける。ブームの中央,実測で長さ約62mmくらいの部分が柔らかく自由に曲げられる素材になっているので,マイクの位置を調整しやすく,しかも調整後に位置が変わったりしないという大変好ましいタイプだ。
 また,ブームを跳ね上げるとミュートになる仕様で,リモコンのオン,オフよりずっと分かりやすく実用的だ。

マイク部分外側にはRIGのロゴが控えめにあしらわれ,その横に実測で直径約1mm強の空気孔が開いている(左)。マイク内側にも,実測で約1mm強の空気孔が開いていた(右)。メーカーが公表している仕様では単一指向性マイクらしいので,内側の孔から声を集音して,外側の空気孔は飾りの可能性が高い
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フラットタイプの標準ケーブルとゲームパッド接続用ケーブルが付属


 RIG 500 PRO Esportsは,ケーブルにも一工夫あって面白い。製品ボックスには,2種類のケーブルが含まれている。1つは,ケーブルの途中にリモコンがついているもので,こちらはPC用だろう。ケーブル部分は黒色で,幅の狭いきしめんのようなフラットな形状をしており,ゴムっぽい素材で滑り止めが効いているものだ。
 接続端子は,両端とも4極3.5mmミニピンで,端子部分を除いたケーブルの実測長は約144cmだった。

インラインリモコン付きケーブルを接続したところ
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大きめだが,操作するのは音量調整用スライダーだけとシンプルなリモコン
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 インラインリモコンは,ケーブルのヘッドセットに接続する側から測って約35cm(※端子部除く)のところに取り付けられている。リモコン部のサイズは,実測で約60×15×8mmといったところ。リモコン前面には,大きく[+]と[−]がエンボス加工されており,中央に音量調整用のスライダーがある。+方向にスライドさせると音量が大きくなり,−方向だと小さくなるという,一瞥して分かる表示だ。最大音量にしたときは,カチッとクリック感があり,プレイ中に軽く触れた程度なら,最大から音量が変わらないようにできる。

PC用の変換ケーブルも付属する。よく見ると,3極3.5mmミニピンオス端子にヘッドフォンとマイクのアイコンが書かれているので,それで区別する仕組みだ
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 PCのようにマイク入力とヘッドフォン出力の端子が分かれている機器とは,付属の変換ケーブルを追加して接続する。変換ケーブルの長さは実測約45cmで,他の付属ケーブルとの統一感はまったくない。端子は4極3.5mmミニピンメス端子×1と,3極3.5mmミニピンオス端子×2で,とくに変わった点はない。

 さて,RIG 500 PRO Esportsの特徴となっているもう1本のケーブルは,PlayStation 4シリーズ(以下,PS4)およびXbox Oneシリーズ用の接続ケーブルだ。ヘッドセット本体に接続する側の形状は,先に紹介したもう1本と同じだが,ゲーム機に接続する側がDUALSHOCK 4やXbox Wireless Controllerといったゲームパッドに接続する専用形状になっていて,音量調整用のノブ(ダイヤル)が付いている。
 DUALSHOCK 4とアナログ接続できるヘッドセットはたくさんあるが,音量調整用ノブがついている製品を筆者は初めて見た。

ゲーム機との接続用ケーブルは,一方がゲームパッド接続専用になっていて,音量調整ノブが付いている
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 接続端子が専用形状となっているので,ゲームパッドとの接続用ケーブルを普通のPCやNintendo Switchに接続するのはおそらく不可能だ。SwitchやPCには,もう1本のケーブルを利用することになる。

Xbox Wireless Controllerに接続したところ。プラグにはめ込むスリーブがゲームパッドの側面形状に合わせてカーブしているので問題なく接続できる。DUALSHOCK 4に接続するためのスリーブも製品ボックスに付属する。ゲームパッドのここに音量調整ノブがあるのは便利だ
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 長さは,接続端子部分除いて実測で約132cm。フラットタイプのPC用ケーブルと異なり,実測直径が約2mm程度の黒くゴムっぽい普通のケーブルだ。接続端子自体は,両端とも4極3.5mmミニピン端子になっている。
 ちなみに,ゲームパッドとの接続端子側の音量調整ノブは,インラインリモコンのスライダーと同様,最大音量にしたときにカチッとクリック感が出るようになっていた。

 製品紹介の最後にスペックをまとめておく。

●RIG 500 PRO Esportsの主なスペック
  • 基本仕様:アナログ接続型,密閉型エンクロージャ採用
  • 本体色:ガンメタル
  • 公称本体サイズ:未公開
  • 公称本体重量:約323g(※マイク,ケーブルの有無は未公開)
  • 公称ケーブル長:約1.3m(※4極3.5mmミニピンケーブル,ゲームパッド接続用ケーブル)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1,3極3.5mmミニピン×2
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン音量調整スライダー(4極3.5mmミニピンケーブル),ヘッドフォン音量調整ノブ(ゲームパッド接続用ケーブル)
  • 主な付属品:4極3.5mm×1→3極3.5mm×2変換ケーブル,着脱式マイク
  • 公式対応ハードウェア:PC,PS4シリーズ,Xbox Oneシリーズ
  • 発売予定時期:2020年1月16日
  • 販売代理店想定売価:1万8150円前後(税込)
《ヘッドフォン部》
  • スピーカードライバー:50mm径ダイナミック型
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • インピーダンス:32Ω
  • 出力音圧レベル:111dB/mW
《マイク部》
  • 方式:未公開
  • 周波数特性:100Hz〜10kHz
  • 感度:−45dB V/Pa
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:≧42dB
  • 指向性:単一
  • ノイズキャンセリング機能:あり


出力はやや低弱高強の軽いドンシャリ傾向

入力は台形タイプで広帯域ボイスチャットまで対応


 ヘッドセットの説明を一通り終えたところで,RIG 500 PRO Esportsのテストを進めていこう。
 2019年10月時点において,4Gamerのヘッドセットレビューでは,3つのテストで実力を検証することになっている。

  1. ヘッドフォン出力の周波数特性計測と試聴
  2. ヘッドフォン出力の遅延計測(※USBおよびワイヤレス対応モデルのみ)
  3. マイク入力の周波数特性および位相計測と試聴

 ヘッドフォン出力測定の対象は,周波数特性と位相特性,そして出力遅延だが,アナログ接続型ヘッドセットでは事実上意味のない遅延計測は省略して,今回は周波数特性と位相特性を計測する。具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」にまとめたとおりだ。
 一方,マイク入力の測定対象は,周波数特性と位相特性で,こちらも具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」にまとめている。
 基本的には,別記事を読まなくてもある程度理解できるよう配慮しているつもりだが,未見の人や気になるところがある人は,リンク先をチェックしてほしい。

 前置きはこのくらいにして,まずはヘッドフォン出力から見ていこう。ここではCreative Technology製サウンドカード「Sound Blaster ZxR」と組み合わせた状態の出力波形を,ダミーヘッドで入力することになる。

ヘッドフォン出力品質テスト用のリファレンス波形
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 本稿で示すテスト結果において,波形スクリーンショットの下段に置いた画像は,それぞれ「得られた周波数特性の波形がリファレンスとどれくらい異なるか」を見たものだ。
 これは,Waves製アナライザ「PAZ Analyzer」で計測したグラフを基に,4Gamer独自ツールを使ってリファレンスと測定結果の差分を取った結果を画像化したものだ。リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は程度の少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。

 差分画像の最上段にある色分けは,左から順に重低域(60Hz未満,紺),低域(60〜150Hzあたり,青),中低域(150〜700Hzあたり,水),中域(700Hz〜1.4kHzあたり,緑),中高域(1.4〜4kHzあたり,黄),高域(4〜8kHzあたり,橙),超高域(8kHzより上,赤)を示す。

 それではRIG 500 PRO Esportsの周波数特性を見てみよう。まずはイヤーパッドに初期状態のレザー素材を選んだ結果だ。
 ご覧のとおり,形状としては間違いなくドンシャリなのだが,ドンシャリ度はそれほど高くない。125Hz付近が低域の山の頂点で,5〜9kHz付近が高域の山の頂点となり,750Hz付近が谷となっているが,高低差は大抵のヘッドセットより少ないといってよいだろう。つまりフラットに近い,軽いドンシャリ傾向が見てとれる。差分グラフを見ると,高域のほうが若干強めであり,やや低弱高強気味の特性と言えようか。低域は,125Hzから20Hz付近にかけてなだらかに落ちていくので,重低域が強いタイプではないことが分かる。
 なお,補足しておくと,超高域となる16kHz以上で落ち込むのは,テスト環境に起因するもので,本製品に限った結果ではないことはお断りしておきたい。

RIG 500 PRO Esportsのヘッドフォン出力特性:レザー素材イヤーパッド
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 次にイヤーパッドをメッシュに変えてみるとちょっと面白いことになった。
 基本的な形状は似ているが,ドンシャリが若干深くなり,6kHzくらいの山がより強く,差分グラフでもオレンジ色になっているのが分かる。筆者によるレビューでたびたび触れているとおり,イヤーパッドは素材によって音抜けが生じるので,同じヘッドセットでもイヤーパッド素材が変われば,周波数特性に変化が表れるのは妥当だ。

RIG 500 PRO Esportsのヘッドフォン出力特性:メッシュ素材イヤーパッド
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 メッシュ素材とレザー素材で差分を取ってみると,どこが上がって下がったのかよく分かる(※折れ線グラフの上下で見ると分かりやすい)。
 メッシュ素材は,レザー素材と比較して500Hz付近を中心に,80Hzくらいから1.3kHzくらいまでがやや低く,それより上の帯域でまた少し下がり,6kHz付近が強くなっている。12kHz付近や20kHz付近も若干強い。一方,80Hz以下はむしろメッシュ素材の方が強くなっており,いわゆる「低音抜け」は起こしていないこともうかがえる。どちらかというと,ドンシャリ度が上がって高域がより強くなっているイメージだ。
 とはいえ,差分が緑色なのからも分かるとおり,極端な音質差ではないので,素材に応じて使い分けても違和感は少ないだろう。

レザー素材イヤーパッドとメッシュ素材イヤーパッドの周波数特性から差分を取った画像
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 RIG 500 PRO Esportsで音楽を試聴したところ,方向性は同じでグラフ上ではわずかな差分に見えても,結構な聴感上の差があった。一言で言うと「高域が若干物足りないレザーパッドと,開放的で定位もしっかりしているメッシュパッド」となる。
 レザーパッドは低域が強い……というよりも,ドンシャリ感が低いせいだと思うのだが,低域が相対的に強めに聞こえるのだ。中域がしっかり聞こえるのはいいのだが,プレゼンスから高域が若干ぬるく感じる。なんというか「悪くないのだが,もう一声!」という感じだろうか。そのせいか,定位感もメッシュパッド装着時ほど分かりやすくない。

 一方,メッシュパッドは「これこれ!」という音が出てくる。効果音重視のゲームで,おそらくここまでの差を感じることはないと思うが,音楽だと顕著に差が出る。低域が弱くなるわけではなく,ドンシャリが深くなって高域が強くなった分だけ,パリッとした輪郭が感じられるようになるのだ。
 周波数バランスも,メッシュパッドのほうが音楽用途では良好と感じた。高域が強いので音源定位もレザーパッドよりはっきりするし,何より音に開放感が生まれる。
 レザーパッドは気密性が高い分,耳のすぐ近くで鳴っているように感じるのだが,メッシュパッドは音漏れもするので,耳から少し離れたところで鳴るように聞こえて,結果として開放感のある音質傾向になる。もちろん,高域が強めというのもひとつの理由だろう。音楽も聴くなら,メッシュパッドがお勧めだ。


サラウンドの定位感は良好。低域が出すぎず中域もしっかりと聞こえる


 さて,サラウンドゲームによる試聴に移ろう。今回,バーチャルサラウンド機能として,Windows 10のMicrosoft StoreまたはXbox Storeで,本機パッケージに付属するクーポンコードのIDを入力して有効化する「Dolby Atmos for Headphones」を利用した。といっても,Dolby Atmos(Headphones,HomeTheaterともに)は,Windows 10にあらかじめ無効化した状態で組み込まれているので,有料のライセンスを有効にして使えるようにするだけだ。
 有効にする場合の手順だが,まずMicrosoft Storeアプリを開き,右上アカウントアイコンの右にある[…]型のボタン「もっと見る」をクリックしてメニューを開き,「コードを使う」をクリックする。そして,RIG 500 PRO Esportsの本体に入っているDolby Atomos for Headphonesのコードが書かれたはがき大の紙の裏をスクラッチするとコードが出てくるので,この数字を入力すればよい。後は,手順に従って「Dolby Access」というアプリをインストールするだけだ。

Microsoft StoreアプリにおけるDolby Accessの入手画面(左)。右はDolby Accessの画面だ
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 ただし,Dolby Accessは設定を行うユーティリティではない。おそらくこのアプリがインストールされていればライセンスが有効になる仕組みだろう。一応,アプリ内には設定ウィザードがあるものの,Windows 10のサウンド設定から有効,無効を選択する程度で,細かい設定項目も見当たらなかった。

Dolby Accessの初期設定画面。Windows 10のサウンド設定を呼び出して,機能を有効にする程度であった
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ほかのバーチャルサラウンド再生機能を利用することがある場合,通知領域からDolby Atmos for Headphonesをオフにしよう
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 注意すべき点は,Dolby Atmos for Headphonesは「DTS Headphone: X 2.0」などと同様に,5.1chや7.1chコンテンツに対してのみ動作するようなので,ステレオ再生時はそもそも有効にならないことだ。そのため,一度有効にしておいて,そのまま放置しても一向に構わない。ただ,他のバーチャルサラウンドヘッドフォンプロセッサを使用する場合は,Dolby Atmos for Headphonesを無効にしないと二重処理になってしまう可能性がある。
 その場合,Windows 10の通知領域にあるサウンドアイコンを右クリックして,メニューから「立体音響」を選んで「オフ」にすればいいだけだ。

 今回,RIG 500 PRO EsportsでDolby Atmos for Headphonesを使用して思ったのだが,Dolby Headphoneとは効果がまったく違う。Dolby Headphoneは,良くも悪くも派手なエフェクトがかかり,いわゆる「Wow」(ワウ)効果が強い傾向にあった。一方,Dolby Atmos for Headphonesは,HRTF(Head Related Transfer Function,頭部伝達関数)やバイノーラルレンダリングを近年における競合他社と同様にきちんと処理して,後方だけで前方の定位感も向上させることで,「immersive」(没入感)な体験が得られるソリューションになっている。
 言い換えると,ときには邪魔に感じられる周波数変更や,AGC(Auto Gain Control)またはDRC(Dynamic Range Control)による音量変更といった追加の音響処理は加えられていない。さらに,おそらく残響(リバーブ)は付加していないか,していてもごくわずかだ。残響レベルの再調整が不要なのは評価できる。もっとも,どちらにせよオン,オフ以外の設定変更はできないのだが。

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 さて,以上を踏まえて,Dolby Atmos for Headphonesを有効にした状態で,ゲームサウンドのテストでは定番の3タイトルである「Fallout 4」と「PROJECT CARS 2」,Steam版とPS4版「MONSTER HUNTER: WORLD」(以下,MHW)を試した。
 まずはFallout4。こちらはヘリの前でぐるぐる回って,定位の確認をしているのだが,定位の精度が非常に高い。とくにリアチャンネル成分は,ほんの少しプレーヤーキャラが動いただけで音が変わるのは見事だ。低域は強すぎず,かといっていないわけでもなく,きちんと要所要所の効果音は必要十分に聞こえる。この辺はゲームサウンドの設計者が意図した鳴り方だろう。
 また,あまりドンシャリ系ではないので,無線ボイスが奥に引っ込んだりせず,きちんと聞こえる。ヘリのローター音もきちんと右前方30度くらいに定位していた。ただ,全体として若干リアチャンネル(SL/SR/RL/RR)が大きめのような気がする。これはRIG 500 PRO Esportsの特性というよりも,Dolby Atmos for Headphonesの傾向だろう。

 続いてはPROJECT CARS 2だ。本作でも,やはりリアチャンネルが大きめに感じる。そのため,後方の敵車が近いと,リアチャンネルの音が大きすぎてフロントチャンネルの定位が捉えづらくなることがあった。ただ,その分,敵車を追い抜くときにサイドからリアへエンジン音が流れていくような効果は,抜群に分かりやすい。また,敵車が後方すぐ近くにいない場合は,前方を走る敵車が左右に動く様子をきちんとサウンドでトレースできる。このあたりは,やはり最新世代のバーチャルサラウンドヘッドフォンプロセッサだなという印象だ。
 RIG 500 PRO Esportsは,低域はあるけれども出すぎはしないので,必要以上にワイパー音の低音がドッカンドッカン鳴ったりせず,ほどよい音量バランスで鳴ってくれるところは好感を持てた。また,中域が削られていないので,エンジン音もかなり生々しく響いてくる。

 続いては,Steam版のMHWを試してみた。こちらはリプレイではなく,自分で宿の中を歩き回って,さまざまな音源の定位を確認している。水車や鎖の音を正面から聞いても頭のど真ん中で鳴ったりせずに,きちんと脳外で鳴っているし,少しプレーヤーキャラを動かすと音の定位も変わる。後ろの音はやはり大きめに聞こえる感じだが,このテストではあまり気にならなかった。また,低域が強すぎないので,足音もほどほどの音量になるのがいい。

 最後のPS4版MHWでは,DUALSHOCK 4にゲームパッド接続用ケーブルを使ってRIG 500 PRO Esportsを接続してプレイした。MHWは,ゲーム側でバーチャルサラウンド再生を有効にできるので,これを有効にした状態で試聴している。また,標準設定ではダイナミックレンジが広すぎるので,同じくゲーム側の設定で「ナローレンジ」に変更している。タイトルによってはこういうオプションを設定できるので,興味があるならプレイするタイトルを調べてみてほしい。

 ゲームパッド接続用ケーブルを使用すると,DUALSHOCK 4に音量調整用ノブがついた感じで操作できるので,大変使いやすい。ここに音量調整用ノブがあるのは非常に実用的だと感じた。
 音質傾向だが,ゲームパッドへのアナログ接続なので,さすがにPCでSound Blaster ZxRを使っているのと同じようには聞こえない。若干,高域はぬるくなる印象だが,中域がしっかり出ているのと,低域が出すぎないので結構使える感じだ。安いPS4向けヘッドセットを使うのとは,雲泥の差と言っていい。


いい意味で普通のコンデンサマイク。ボイスチャットにも十分


マイク入力品質テスト用のリファレンス波形
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 マイク入力の音質はどうであろう。まずはリファンレンス波形と比較してみよう。
 周波数特性から見ていくと,波形は中域以下が相対的に低く,プレゼンスから高域が一段高くなっているという最近よく見るタイプだ。RIG 500 PRO Esportsの場合,1.5kHz付近がその境界で,それ以下が10dB弱ほど低い。40Hz以下はほぼ出ていないと考えてよかろう。波形に信号が残っているのは,測定環境のノイズと理解してほしい。
 1.5kHz以上は,8kHz強までわりあいフラットで,9kHz以上からぐっと落ち込む。ただ,2つの帯域における差は極端ではなく,低域も45Hz程度まで出ているのを見るとわりと素直な音質傾向であることが期待できる。なお,位相は完璧なので,単一指向性のモノラル・コンデンサマイクという理解でいいだろう。

RIG 500 PRO Esportsのマイク入力特性
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 実際に自分の声を録音してみると,結構低域まで拾っていて,プレゼンスから高域が強調されている感じはあまりしない。むしろ,いい意味で普通のコンデンサマイクという印象だ。ただ,今回のテストもそうだが,PCの環境によっては重低域のハムノイズを拾ってしまうので,そこだけ注意してほしい。
 一方,高域のヒスノイズは,指向性がしっかり確保されているのか,しゃべっていないときに小さくノイズが載るのを確認できる程度で,まったく気にならない。Discordによる広帯域ボイスチャットでも十分「使える」マイクだ。


長時間使用でも疲れにくいヘッドバンドと音質。価格と装着感,音質はあり


RIG 500 PRO Esportsの製品ボックス
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 まとめに入ろう。
 RIG 500 PRO Esportsは,音場がきれいで素直な音質傾向の出力で,カリカリのハイファイサウンドではなく控えめな低域と,余裕のある感じで鳴って歪みが少ない音は,ゲームサウンドを長時間聴いても疲れない方向性だ。マイク入力も素直で,Discordのボイスチャットにも十分使えると思う。装着感もよく,装着時に重く感じることもない。
 ゲームパッドとの接続時に,音量調整用ノブを使えるのも利点だ。PC用にDolby Atmos for Headphonesのライセンスが付属する点も考慮すると,「この価格でこの音,この装着感」ならば,多くのゲーマーには「有り」ではないかと思う。
 筆者としては,RIG 500 PRO EsportsをPCで使うなら,USB接続でもいいから外付けのUSBサウンドデバイスか,内蔵型サウンドカードを用意することを強くお勧めする。加えて,本機で音楽を聴くときは,メッシュパッドに換装するのも忘れずに。

PlantronicsのRIG 500 PRO Esports Edition製品情報ページ

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