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AMD,新型の組み込み向けGPU「Radeon E8950MXM」など3製品を発表。4K時代を見据えてハイエンドな組み込みGPUを拡充へ
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印刷2015/09/29 22:00

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AMD,新型の組み込み向けGPU「Radeon E8950MXM」など3製品を発表。4K時代を見据えてハイエンドな組み込みGPUを拡充へ

Radeon E8950MXM
Embedded Radeon
 2015年9月29日22:00,AMDは,組み込み機器向けの新型GPU「Radeon E8950MXM」「Radeon E8870」「Radeon E6465」を発表した。
 2014年2月に同社は,組み込み機器向けでは初の「Graphics Core Next」(以下,GCN)アーキテクチャ搭載GPU「Radeon E8860」を発表しているが,今回の新製品は,既存製品よりもさらに高性能を狙ったGPUでラインナップを拡充しているのがポイントである。

 いずれもゲーマーが直接買うような製品ではないのだが,簡単に新製品の概要を紹介してみたい。


ハイエンドGPUは医療機器や業務用フライトシム,ローエンドGPUは多画面の監視システムなどをターゲットに


 今回発表された製品のうち,Radeon E8950MXMとRadeon E8870は,GCNアーキテクチャを採用して28nmプロセスで製造される組み込み向けGPUで,前者はウルトラハイエンドのセグメントを置き換える製品として,後者は既存のRadeon E8860よりも高い性能を要求する用途を想定した製品とされている。
 一方のRadeon E6465は,GCN以前のアーキテクチャを採用した40nmプロセスで製造される製品で,高いグラフィックス性能は要求しないが,低消費電力で最大4画面までのマルチディスプレイ環境に対応するものとなっている。

製品別の対象セグメントを示したスライド。Radeon E8950MXMは医療や航空宇宙産業など,高いグラフィックス性能を要求する用途を狙い,Radeon E8870はスロットマシンや業務用ゲーム機,デジタルサイネージなどを対象としている。Radeon E6465は,OSを搭載しないシンクライアントや,工業機械の制御用途などを想定しているようだ
Embedded Radeon

 ちなみに,これらの組み込み機器向けGPUは,デスクトップPC向けGPUよりも長期間の供給とサポートが保証されているのが常で,Radeon E8870とRadeon E8860は2021年まで,Radeon E6465のサポートが2020年までとなっていた。ただ,Radeon E8950MXMだけは,サポート期間が2018年までと,他のGPUより短く設定されている。その理由についてAMDは,「Ultra-High Perfomranceセグメントでは,より高性能を求めるニーズが強いため,2〜3年おきに新製品を投入する計画だからだ」と述べていた。

AMDの組み込み機器向けGPUロードマップ。「20xx LTS」と書かれているのが,製品のサポート期間である。大まかなスペックも記載されているが,これは後段で説明していこう
Embedded Radeon


Radeon E8950MXM


 それでは,新製品それぞれの概要を説明していこう。
 ウルトラハイエンドに属するRadeon E8950MXMは,4Kコンテンツのデコードやエンコード,GPGPU用途への応用を重視して開発された製品であるという。前述したとおり,GPUコアは28nmプロセスで製造されており,95WのTDPに対応可能な,「Type B」と呼ばれるMXM(Mobile pci-eXpress Module)として提供されるという。製品は,105×82mmの小型カード上に,GPUと8GBのグラフィックスメモリが搭載されている形だ。

 AMDが公表したスペックによると,Radeon E8950MXMは32基の「Compute Unit」を集積しており,単精度浮動小数点演算性能は3TFLOPSに達するとのこと。GCNアーキテクチャでは,1基のCompute Unitに64基のシェーダプロセッサが集積されているので,シェーダプロセッサ数でいうと2048基ということになる。
 これは,デスクトップPC用のRadeonでいえば,「Radeon R9 280X」と同じスペックであり,本製品の置き換え対象となる組み込み機器向け「Radeon HD 7850」が16 Compute Unitだったので,2倍の規模に引き上げられたわけだ。

Radeon E8950MXMの概要を記したスライド。32基のCompute Unitを集積するGPU本体と8GBのメモリを搭載し,TDPは最大95W。4K解像度のビデオエンコードとデコードが可能という
Embedded Radeon


Radeon E8870


 続いてのRadeon E8870は,Radeon E8950MXMと同じMXM Type Bの「Radeon E8870MXM」と,シングルスロット形状のPCI Expressカード「Radeon E8870PCIe」という,2種類のフォームファクタで供給される製品である。
 Compute Unit数は12基とのことなので,シェーダプロセッサ数は768基となり,これは「Radeon R7 360」と同じスペックだ。グラフィックスメモリは4GBを搭載し,TDPは75W。最大で6台のディスプレイに映像を出力できるマルチディスプレイ対応も特徴とされている。

Radeon E8870の概要。MXM Type BとPCI Expressカードの2種類のフォームファクタで供給される
Embedded Radeon

 AMDによると,Radeon E8870はとくに消費電力あたりの性能に注力して開発した製品とのことで,既存のRadeon E8860と比べて,約2倍の性能を実現しているということだった

AMDが示した,「3DMark 11」による組み込み機器向けGPUの性能比較グラフ。Radeon E8870は,現行のRadeon E8860と比べて2倍近い性能を備えるという
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Radeon E6465


 最後のRadeon E6465は,82×70mmサイズのMXM Type Aモジュールを使う「Radeon E6465MXM」と,PCI Expressカードタイプの「Radeon E6465PCIe」,さらにMulti Chip Module(MCM)形式の「Radeon E6465MCM」という3種類のフォームファクタで展開される製品だ。グラフィックスメモリ容量は2GBで,TDPは20W未満とされている。
 主な用途としては,多数のディスプレイが接続される工場やビルのモニターシステムや,KIOSK端末のようなシンクライアント機器での利用を想定しているそうだ。

Radeon E6465 Seriesの概要。右上にあるように,3種類のフォームファクタが用意される
Embedded Radeon

 なお,Radeon E6465は製造プロセスが40nmであることと,6000番台のモデルナンバーが与えられていることからも分かるとおり,2011年に発売されたRadeon HD 6400シリーズ(コードネーム Turks)と同じ,「TeraScale 2」(VLIW5)世代のアーキテクチャを採用している。
 AMDの資料には,Radeon E6465のスペックに「2 Compute Units」という記述があるのだが,これは「2 SIMD Engine」という意味であるとのこと。1ユニットのシェーダプロセッサ数は80基,総数は160基なので,このスペックは,デスクトップPC向けの「Radeon HD 6450」と同等である。

こちらは,2015年1月の2015 International CESを取材した編集者が,高級カジノホテルで目撃した湾曲ディスプレイ採用のスロットマシン。人目を引くことが重要なカジノ用ゲーム機では,先進的な技術が採用されることが増えており,AMDはこういう市場を狙っているわけだ
Embedded Radeon
 組み込み向けのGPUというもの,「この機器で使われています!」などとアピールされることもないので,ゲーマーがその存在を意識することは,まずないだろう。
 しかし,街中で見かけるデジタルサイネージはもちろんのこと,パチンコやパチスロ,あるいはメダルゲーム機といった業務用ゲーム機も,現在ではなんらかのGPUによってグラフィックスを表示しているものが珍しくない。そうした機器では,AMDのGPUやAPUが採用されている事例も多く,そもそも今回の発表自体,北米時間2015年9月29日からラスベガスで開催されるカジノ産業の展示会「2015 Global Gaming Expo」に合わせて行われたものだ。
 街角で見かけるディスプレイに,以前には見られなかったリッチなグラフィックスが表示されている裏では,こうした組み込み向けGPUが動いていると思うと,なんとなくそれらの機器が身近に感じられるのではないだろうか。

AMDの組み込み向けGPU製品情報ページ(英語)


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