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[COMPUTEX]ワイヤレス技術への取り組みから「Skylake」搭載AiOまで,多くの話題が語られたIntel基調講演レポート
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印刷2015/06/03 17:13

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[COMPUTEX]ワイヤレス技術への取り組みから「Skylake」搭載AiOまで,多くの話題が語られたIntel基調講演レポート

 台湾時間2015年6月2日,PC&IT関連製品見本市「COMPUTEX TAIPEI 2015」の初日に行われた基調講演では,Intelでクライアント製品事業部を担当する上級副社長のKirk Skaugen(カーク・スカウゲン)氏が登壇。Intelが目指す新たなPCの世界を説明したほか,デスクトップPC向けの新CPU「Broadwell-H」を採用するPCメーカー各社の製品などを紹介していた。本稿では,さまざまな話題が披露された基調講演の概要を,写真を中心にレポートしよう。
 なお,講演に合わせて発表されたBroadwell-Hについては,2日に掲載した速報記事を参照してほしい。

Kirk Skaugen氏(Senior Vice President,Client Computing Group General Manager,Intel,左)。オープニングは,ステージ上のパフォーマンスをIntelの3Dカメラ技術「RealSense Technology」によって撮影し,リアルタイムに特殊効果を加えた映像としてスクリーンに表示するという派手なものだった
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)


ナチュラルUIやワイヤレス充電への取り組みを強めるIntel


 Skaugen氏がまず取り上げたのは,いわゆる「Internet of Things」(モノのインターネット,以下,IoT)の話題だ。Intelの予測によると,2020年には500億ものデバイスがインターネットに接続して,扱うデータ量は現在の200億倍という,「天の川の星の数よりも多い」(Skaugen氏)量に達する見込みだという。

2020年には500億のデバイスがインターネットに接続され,4万EBという膨大なデータ量が毎日やりとりされるという
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

 IoTデバイスが家庭内やさまざまな場所で増加すると,それらをインターネットにつなぐ窓口に当たるゲートウェイが重要になる。そのためIntelは,IoTゲートウェイ製品ファミリーを拡充して,Intel製CPUやSoC(System-on-a-Chip)を採用したゲートウェイ機器を作りやすくするためのリファレンスデザインも提供していくとのことだった。
 単にデジタル機器が増えるだけでなく,スマートウォッチのようなウェアラブル製品とテクノロジーの融合も,500億という莫大なデバイスの増大を支える部分になるという。「Intelはこうした新たなデバイスの登場に,技術革新で貢献していきたい」とSkaugen氏は述べた。

Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
Intel製CPUやSoCを使うIoTゲートウェイ製品の拡充を目指す。デバイスが使うプラットフォームとしては,Windows以外もサポートする
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
IoTデバイスのひとつとして紹介されたウェアラブル端末の例。スマートウォッチは,有名ファッションブランドの参加も予定されているとのこと

Intelの考える新しいユーザーインタフェース。といっても,近年,同社が取り組んでいる分野なので,目新しい話ではない
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
 続いてのテーマは,「新しいユーザーインタフェース」だ。キーワードに掲げられたのは,「Natural User Interface」「No Passwords」「No Wires」という3要素である。
 1つめのNatural User Interfaceは,聞いたことのある人も多いだろう。ジェスチャーや音声といった手段でコンピュータを操作できるという機能のことだ。ステージでは,3Dカメラ技術「RealSense Technology」(以下,RealSense)に対応したカメラ機能搭載PCを使い,画面に表示されているCGオブジェクトを「持つ」ように手をかざして動かすと,それを手で動かしているかのように回転させたり変形させたりできる,というデモビデオが披露された。

画面中央に見えるワイヤーフレームで描かれたCGのビルを,手の動きで回転させてみせるというデモビデオ
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

 RealSenseは,距離測定機能を備えたカメラモジュールをPCやスマートフォン,タブレットに搭載して,撮影された映像を解析するという技術なので,たとえば人の顔をさまざまな方向から撮影して合成すれば,比較的簡単に立体的な人物像をCGとして構築できる。
 ステージで披露されたデモでは,RealSense搭載タブレットを使ってSkaugen氏の顔をぐるっと360度撮影。それをゲーム風のデモアプリに取り込んで,キャラクターの顔として設定する,という様子が披露された。Xbox 360用のKinect対応ゲームでは,自分の顔を取り込んでゲーム内に登場させられるものがあったが,それより少し高度なことが,PCやスマートフォン,タブレットでもできるうようになるわけだ。

Skaugen氏のまわりをぐるっと一周して顔を取り込むと(左),未来都市のようなCGの中に,Skaugen氏の頭部を持ったアバターが出現した(右)。ゲームへの応用も期待できそうだ
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

 そのほかにも,表情の変化をリアルタイムに検出して,ビデオチャットで表示するアバターに同じ表情や動きをさせる,といったデモも紹介された。こうした実例をもとに,すでに多くのアプリケーションがRealSenseに対応していることをSkaugen氏はアピールしていた。

顔の動きをアバターにリアルタイムで連動させるデモ。右写真のように,モンスターの顔であっても,このとおり連動して動かせるので,オンラインゲームに活用するとコミュニケーションがより豊かになりそうだ
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

Windows 10とTrue Keyによって,顔認証がパスワード代わりに利用できるように
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
 2つめの「No Password」は,ユーザーが間違えたりずさんに扱ったりすることの多いパスワード入力を,RealSenseによって解決しようという話だ。
 Intelの傘下でセキュリティ技術を手がける企業True Keyは,顔認証といった生体認証技術をPCやスマートフォンと組み合わせることで,パスワードの代わりにユーザーの顔で認証する技術を提供している。また,Windows 10でも,「Windows Hello」という名称で生体認証技術がサポートされる予定であるなど,パスワードに変わる手段として生体認証技術が使われる機会は増えていきそうだ。

 ステージでは,Windows 10をインストールしたRealSense搭載タブレットを使って,顔認証で素早くWindowsにログオンするというデモが披露された。RealSenseによって奥行き方向の判定も可能であるため,顔写真をカメラの前にかざしてもログオンできないなど,安全性の高い技術に仕上がっているようだ。

RealSense搭載タブレットを使えば,画面を見るだけで顔認証によりログインできる(左)。ただし,別人はもちろん,登録した人の顔写真を使ってもログインできない(右)
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

 Skaugen氏は,生体認証を活用した認証プロトコルの標準化団体「FIDO Alliance」にIntelが加盟したことを明らかにしており,今後は,Windows 10とRealSense対応カメラを使うことで,インターネットのWebサービスに顔認証でログインすることが可能になるという。オンラインゲームのログインに顔認証が使えるようになると,パスワードを間違えたり忘れたりといったトラブルも防げるようになるだろう。

映像やデータ通信から充電まで,多くの技術によって「No Wires」の実現を目指す
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
 3つめのNo Wiresは,PCやスマートフォンの周りを取り巻く各種ケーブルを不要にしていこうという話だ。とくに重点を置いて説明されたのは,電源のワイヤレス化,いわゆるワイヤレス充電技術である。
 ワイヤレス充電技術にはいくつかの規格があったが,「ReZence」という規格を推進する団体「Alliance for Wireless Power」(A4WP)と,「Powermat」という規格を推進する団体「PowerMattersAlliance」(PMA)が統合されることで,ワイヤレス充電技術の標準化が進展する見込みとなったのは,ユーザーにとっても喜ばしい話題だろう。
 ちなみに中国では,2015年後半にワイヤレス充電が可能なテーブルを備えたレストランもオープンするそうだ。

オフィス家具や事務機を手がける日本のコクヨが開発したReZence機能内蔵デスクも披露された(左)。机の上にワイヤレス充電対応のスマートフォンやウェアラブル機器を置くだけで充電されるというもの
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

ワイヤレスでの機器接続では,「Intel Unite」(以下,Unite)と称するソリューションも発表された(左)。vPro Technology対応のPCとUnite対応機器やアプリケーションをワイヤレスで簡単に接続して,会議室をセキュリティの保たれたミーティングの場に変えるとのこと
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)


Atom x3搭載のAcer製ゲーマー向けタブレットや厚さ8mmのSkylake搭載AiOが披露


 基調講演の後半では,コンシューマー寄りの話題も多く取り上げられている。Skaugen氏は,開発コードネーム「Broadwell-H」と呼ばれていた第5世代Coreプロセッサの新製品を発表(関連記事)。AcerやASUSTeK Computerからのゲストとともに,メーカー各社の新製品を披露した。

 第5世代Coreプロセッサに関連した興味深いデモの1つに,PCで「360度全周ビデオ」(関連記事)を作成するというものがあった。これは,ウェアラブルカメラとして名高いGoProのカメラを16台並べて360度の映像を撮影するというものだが,撮影した映像を処理するためには高い処理性能が必要ということで,第5世代Coreプロセッサと統合型グラフィックス機能の「Iris Pro」の出番となる,という話だった。

GoProのカメラを複数組み合わせて,一脚に取り付けた360度撮影カメラ(左)。これで撮影した360度全周ビデオ(右)を,第5世代Coreプロセッサなら快適に処理できますよと,Skaugen氏はアピールしていた
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

Intel主催のPCゲーム大会であるIntel Extreme Mastersが,台湾でも開催されるという
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
 PCゲーム関連のトピックとしては,2つの大きな話題があった。1つめは,世界各地でIntelが開催しているPCゲームトーナメント「Intel Extreme Masters」を台湾でも開催するということ。開催時期や扱われるゲームといった詳細は後日発表とのことだったが,台湾でもPCゲームの大会は注目が集まるイベントとなるので,多くの来場者を集めることが期待される。

Acerはゲーマー向けPCのPredatorシリーズを拡充し,タブレット端末や液晶ディスプレイにも広げていく
Core i7・i5・i3・M(Broadwell)
 もう1つは,Acerがゲーマー向け製品であるPredatorシリーズの新製品を披露したこと。Predatorシリーズといえば,ゲーマー向けデスクトップPCのブランドというイメージがあったが,今後はノートPCやタブレット端末,液晶ディスプレイにも拡充していくのだという。
 基調講演のステージでは,35インチサイズでアスペクト比21:9の液晶パネルを採用したディスプレイ「Predator Z35」や,17インチ液晶パネル搭載のノートPC「Predator 17」などが披露されたが,「最もエキサイティングなもの」としてアピールされた注目の製品が,Androidタブレットの「Predator 8」だ。本体の四隅それぞれにスピーカーを搭載するという奇抜なデザインのタブレットで,搭載SoCのAtom x3と合わせて,モバイルゲーム環境を強化できるとのことだ。国内発売も期待したい。

Predatorシリーズの35インチ液晶ディスプレイと,やたらゴツいデザインのデスクトップPC「Predator G6」(左)。4つのスピーカーを備えるゲーマー向けタブレットのPredator 8(右)。日本市場への投入も期待したい
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

新たなフォームファクタのPCとして,日本での発売予定のスティック型PC(左)や,テーブル型になる大画面AiOといった製品も披露された(右)
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

 講演の最後にSkaugen氏は,開発コードネーム「Skylake」こと,第6世代Coreプロセッサにも言及した。当然ながら,CPUそのものについての具体的な説明はなかったが,Skylakeを搭載する液晶ディスプレイ一体型PC(以下,AiO)のリファレンスデザインモデルは,なかなか面白いマシンだった。
 4K解像度の液晶ディスプレイ部分は,厚さがわずか8mmということで,既存のAiOとはかなり異なった印象を受けるマシンとなっている。これを参考にしたAiO製品が登場してくれば話題を呼ぶことだろう。

第6世代Coreプロセッサを搭載する2-in-1デバイスとAiOのリファレンスデザインモデルが披露された(左)。2-in-1はごく普通のマシンという感じだったが,ディスプレイ部分が薄いAiOは,なかなか魅力的に見える。Skaugen氏はAiOを顔の横に掲げて「電話もできるよ」と述べて(右),笑いを誘っていた
Core i7・i5・i3・M(Broadwell) Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

IntelのCOMPUTEX特設Webページ(英語)

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