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[TGS 2013]「龍が如く 維新!」クローズドシアターのムービーレポートを掲載。桐生一馬が坂本龍馬と斎藤 一の“2役”になった理由とは?
このムービーは,こちらの記事で紹介した最新ムービーのロングバージョンで,本作のストーリーやシステムに大きく踏み込んだ内容になっている。
なお,システム面については,9月19日に開催されたステージイベントのレポート記事で,別途詳しくお伝えする予定だ。
今回のムービーでは,龍が如くシリーズを代表するキャラクターである桐生一馬が,坂本龍馬と斎藤 一の“1人2役を演じている”理由がじっくりと紹介されている。ムービーの流れとは異なるが,時系列に沿って説明していこう。
暗殺の実行には,新選組一番隊隊長・沖田総司(真島吾朗,龍が如くシリーズでの人物名,以下同)と二番隊隊長・永倉新八(冴島大河),そして三番隊隊長・斎藤 一(桐生一馬)が携わっていた。実はこのとき,薩摩藩軍賦役・西郷吉之助(郷田龍司)と長州藩士・新堀松輔(秋山 駿)も,事件の現場に来ていたのだ。
“坂本龍馬”を殺害したのは斎藤 一。この“坂本龍馬”は史実の人物をモデルにしたような姿をしており,事切れる寸前に「誰ぜよ,おまんら」と口にする。その直後,斎藤 一が目を向けた窓際には謎の人物がいて,斎藤に向けて「この世に存在しないはずの,もう一人の自分に殺される」と言い放つ……。
坂本龍馬(桐生一馬のほう)は,土佐藩にいたとき,土佐藩 参政を務める“おやっさん”こと,吉田東洋暗殺の濡れ衣を着せられてしまう。龍馬は“おやっさん”を殺した下手人を探すため,脱藩して京に向かう。
その手がかりは,暗殺者の剣の構えが,闇の秘剣と言われる「天念理心流」だったということ。実はこの流派は,舞台となる街「京」を裏で牛耳っている,最強の武闘派集団「新選組」にはびこっているものだったのだ。そこで龍馬は,下手人を見つけるために斎藤 一を名乗って新選組に入る……というわけである。
かくして,龍馬は斎藤 一として過ごしていたが,ある日京に「坂本龍馬が現れた」という噂が流れる。だが,新選組組長の近藤 勇は,その坂本龍馬が偽物であり,斎藤が“本物の坂本龍馬”であることを知っていた。
ではなぜ,もう一人の坂本龍馬が現れたのか? それがどう近江屋事件につながるのか? 今回のムービーでは確認できなかったのだが,ゲームではどのような物語が展開されるのか,今から発売日が待ち遠しくなる内容だったのは間違いない。
今回のムービーを視聴すると,龍が如くシリーズの屈強な極道たちが,なぜ新選組の隊長に“配役”されているのか,なぜ桐生一馬は坂本龍馬と斎藤 一の2役になったのかといった謎の部分が判明する。これを見た筆者は,胸のつかえがすっきりとれたような気持ちになった。
とはいえ,彼らキャラクターたちの見た目や設定はきちんと生かされている。たとえば,沖田(真島)は“真島弁”で美少年の面影はかけらもないし,西郷(郷田)も薩摩藩の人間なのに,関西弁でしゃべっているという具合だ。まるで龍が如くの登場人物たちが,時代劇を演じているような錯覚を感じるほど,しっかりと「龍が如く」の1作品となっている。
余談だが,史実では,寺田屋を襲撃しようとした捕吏の存在に,入浴中の「お龍」が気付き,龍馬に通報したことでその危機を逃れたとされている。「龍が如く 維新!」でもそのエピソードが描かれるのかは,気になるところだ……,いろんな意味で。
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