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[E3 2013]「ポケットモンスター X・Y」の情報公開&質疑応答が行われた「Developer discussion」をレポート
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印刷2013/06/12 20:18

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[E3 2013]「ポケットモンスター X・Y」の情報公開&質疑応答が行われた「Developer discussion」をレポート

 E3 2013初日となる現地時間2013年6月11日,任天堂は「Developer discussion」をE3会場にて実施した。ここでは,ポケモンの代表取締役社長である石原恒和氏,そしてゲームフリークで「ポケットモンスター X」「ポケットモンスター Y」のディレクターを務める増田順一氏が登壇し,2013年10月12日に世界同時発売される同作の新情報の紹介を行ったので,レポートしたい。
 なお,本セッションは全面的に撮影禁止だったため,“絵素材”は何もない。この点は,あらかじめご了承願いたい。


セッションで公開されたムービーで,ポケモンに乗って移動する姿を確認


画像集#001のサムネイル/[E3 2013]「ポケットモンスター X・Y」の情報公開&質疑応答が行われた「Developer discussion」をレポート
画像集#002のサムネイル/[E3 2013]「ポケットモンスター X・Y」の情報公開&質疑応答が行われた「Developer discussion」をレポート
 新情報のメインとなったのは,ローカル通信とWi-Fi通信の両方でほかのプレイヤーと対戦や交換ができる「PSS」,新たな形式のバトルとなる「群れバトル」や「スカイバトル」など。といっても,これらの情報はDeveloper discussion終了後に公開されているので,詳しくは記事を確認してほしい。

 上記の記事にはない,セッションだけの公開内容となるのは,ポケットモンスター X・Yのオープニングムービーだ。伝説のポケモン「イベルタル」や主人公がポケモン(サイホーン)や自転車に乗ったり,ローラースケートなどを使ったりして,さまざまな場所を冒険するシーンなどが確認できた。

 ほかにも,本作でポケモンの3Dモデルを作成するために用意されたという,極秘の設定資料も公開された。本作の3Dモデルは,公式のイメージイラストがそのまま動いているようなイメージで作成されているとのことで,それを実現するために,設定も非常に細かく行われているようだ。例えば,今回公開された資料は新ポケモン「オンバーン」(関連記事)のものだったのだが,後ろ側など複数の角度から見た絵,口を開けたときや怒ったときなどの表情,さらには各部位の特徴や断面図などが描かれていた。
 こういった設定は,おそらく前作で600匹を越えているポケモンすべてに用意されているのだろう。ポケットモンスター X・Yで,ポケモンを3Dにするという試みにどれだけ力が入っているのかは,推して知るべしといったところである。


「フェアリー」タイプは,ドラゴンに対応できるタイプとして用意


 最後に,Developer discussion終了後に行われた質疑応答の様子をお伝えしよう。世界中からメディアが集まっていただけあって,かなり濃い質問が飛び交い面白かったのだが,なかには「まだ明かせない」といった話もあったので,いくつかピックアップして紹介したい。

――今回はハードがニンテンドー3DSになってスペックも向上しましたが,セーブデータの数は増えないのでしょうか。

石原氏:
 ポケモンのセーブデータは1つです。

――過去の作品から,ポケモンを移動させることはできるのでしょうか。

増田氏:
 もちろん,大事なポケモンですから対応を考えています。

――なぜ今回「フェアリー」タイプが新たに発見されて,ポケモンが再区分されたのでしょう。

増田氏:
 新しいタイプを作るのは14年ぶりになります。これまでずっとバランスを取ってきたのですが,現状ではドラゴンが非常に強くなっています。これをどうにかしたいというのが始まりでした。だからといってドラゴンを弱くするというのは,誰も期待していないと思います。
 その答えとして,ドラゴンに対抗できるタイプを用意しました。これにより,ポケットモンスター X・Yはより一層全体のバランスが取れるのではないでしょうか。

――今回フランスをモチーフにした理由はなんですか。

増田氏:
 なぜフランスと知っているんですか!? よく分かりましたね。今回は「美しさ」がテーマにあるのですが,それを表現するためにフランスを選びました。

石原氏:
 ……フランスがモチーフと発表するのは,もっと先じゃなかったっけ。

増田氏:
 しゃべっちゃいました(笑)。

――今までのポケットモンスターでは4方向にしか移動できませんでしたが,ムービーを見ていると8方向に動いているように見えます。また,なぜグリッド(格子状)に移動する形になっているのでしょう。

増田氏:
 よく見ていますね。今回は8方向に動けるようにしました。グリッド上に移動するようになっているのは,どこに行くとポケモンと出会って対戦することになるのかを分かりやすくするためです。ですが,先ほどの映像に出ましたが,今回はスライドパッドを使うとローラースケートでフリーに動けるようになっています。

――毎回,サウンドトラックを楽しみにしているのですが,今回の音楽は,何を優先して作られているのでしょう。今までとはまったく違ったスタイルの音楽にするといった考えはありますか。

増田氏:
 サウンドチームで話し合って,どの場所をどういった雰囲気にするかを考えています。例えば,街がこれなら道はどうしようですとか,バトルはテクノっぽくしようですとか,オーケストラっぽくしようですとか,全体を見ながらコントロールしています。

――映像でポケモンに乗って移動していましたが,ポケモンに乗った場合,自転車とは違ったメリットがあるのでしょうか。

増田氏:
 お見せしたシーンではサイホーンに乗っていましたが,あそこは歩くのも自転車を使うのも厳しい,岩だらけの険しい道になります。そこで,行き来できるようにサイホーンを貸してもらっているのです。サイホーンは,自分の中で一番「乗りたい!」と思っているポケモンなんですよ。

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    ポケットモンスター Y

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