ニュース
世界初の8.1インチWindows 8タブレット「Iconia W3」など,Acerが新タブレット&ノートPCを日本市場に投入
[COMPUTEX]特殊ヒンジ採用の変形ノートPCや8インチのWindowsタブレットが発表。Acerプレスカンファレンスレポート
世界初となる8.1インチで約500gのWindows 8タブレット
Iconia W3-810
8.1サイズの液晶パネルを採用し,世界初となる「片手サイズのWindows 8搭載タブレット」を謳う製品が「Iconia W3-810」(以下,Iconia W3)である。たしかに縦置き状態なら片手で持てないこともないが,持った側の手で操作する余裕はないので,操作に両手が必要なのは10インチサイズのタブレット端末と変わらない。
軽量のWindows搭載タブレットといえば,ARM系SoC(System-on-a-Chip)とWindows RTを採用した製品が思い浮かぶが,Iconia W3はCPUにIntelのAtom Z2760を採用しているので,通常の32bit版Windows 8が動作する点が大きな違いだ。それでいて,重量は約500gで,720pの動画を約8時間再生できると謳うなど,タブレット端末としてまずまずの重量とバッテリー駆動時間を実現しているといえるだろう。標準でOffice Home and Business 2013が付属する点も特徴か。
オプションとして用意されるBluetoothキーボードも特徴的だ。本体よりも一回り以上大きいサイズで,iPad用に市販されている外付けキーボードと同程度の面積を確保し,小さなIconia W3と組み合わせた状態でも,タイプがしやすいという。さらに,キーボードの裏にはIconia W3をはめ込む窪みがあるので,ここに本体をはめ込むと,一体化して持ち歩きやすくなる。
本体背面にはアウトカメラを装備する |
オプションのキーボード裏面にIconia W3本体をはめ込んだ状態 |
本体左側面には,電源ボタンとUSB-Micro B端子,Micro HDMI出力が並ぶ |
本体上部の左寄りには,音量調節ボタンとmicro SDカードスロットを備える |
はめ込んだ状態では本体は使えないので,2つをバラバラに持ち歩くよりは便利という程度の利点しかないが,無理に8.1インチサイズの本体に合わせて小さなキーボードにするよりは,実用的といえそうだ。また,本体とキーボードを合わせた重さは,手に持ったところ800g程度かと思われるので,10インチサイズのタブレット1台より少し重い程度でキーボードも一緒に携帯できるのは利点といえよう。
Windowsストアアプリであれば軽めのゲームも動かせるので,携帯するゲーム用タブレット的な使いかたもできそうだ。Windowsストアアプリの充実次第で,面白くなりそうな製品といえよう。
ただし,小さいゆえの問題もないわけではない。液晶ディスプレイ解像度が1280×800ドットと,Windows 8が標準解像度とする1366×768ドットより横幅が狭いのだ。Windows 8の特徴である,Windowsストアアプリを画面の左右端に寄せて小さく表示する機能「スナップビュー」には対応しない。
詳細なスペック情報は6月26日公開予定とのことで,現時点ではサイズを含めた仕様の詳細は公開されていない。上述したもの以外で判明しているのは,メインメモリ容量は2GB,ストレージは64GB SSDを搭載するといった程度である。
発売時期は2013年夏とのことで,メーカー想定売価は約6万円とされている。
Core i3搭載で800g未満のUltrabook
Aspire P3-171-N32Q
Aspire P3-171-N32Q |
Core i3を搭載するタブレット部分は,厚さ約10.15mmと非常に薄い |
最大の特徴は,厚さが約10.15mm,重量約790gの本体に,Atomではなく,Core i3-3229Y(ベースクロック1.4GHz)をCPUとして搭載する点にある。
タブレット型の本体にCoreプロセッサを搭載する製品としては,Microsoftの「Surface Pro」がすでに発売されているが,Aspire P3はそれよりも117gほど軽量で,3mm以上薄い。しかもこの軽さで,バッテリー駆動時間は約6時間を謳っている。
付属のキーボードはレイアウトこそ特殊ではあるが,主要な英数キーはごく普通のサイズで,テキスト入力に不自由はしない。
付属のキーボードは,USBではなくBluetoothによる無線接続。キーボードレイアウトは一部のキーが極端に小さかったり,隣のキーとの隙間がない特殊なもの |
背面には,左上部分に500万画素のアウトカメラを装備。なお,前面側にも「HD解像度」とされる仕様のインカメラを装備している |
CPU名からもわかるとおり,Aspire P3の搭載CPUは第3世代Coreプロセッサであり,開発コードネーム「Haswell」こと,最新の第4世代Coreプロセッサではない。Haswell世代のUltrabookやタブレット向けのCPUがまだ出荷されていないので,これは致し方ないだろうが,Haswellならバッテリー駆動時間をさらに延ばすことも可能と思われるので,その点は少々残念だ。
そのほかの主な仕様は以下のとおり。発売日は6月21日の予定で,メーカー想定売価は8万5000円前後とされている。Surface Proはキーボードが別売りであるが,Aspire P3は付属するという違いもあるので,トータルでの価格はSurface Proよりもだいぶ安くなる点も,注目に値するだろう。
Aspire P3の主なスペック
- CPU:Core i3-3229Y(ベースクロック1.4GHz,L3キャッシュ容量3MB)
- メインメモリ:PC3-12800 DDR3 2GB(シングルチャネル)
- GPU:Intel HD Graphics 4000(CPUに統合)
- ストレージ:SSD(容量120GB,接続方式未公開)
- 光学ドライブ:なし
- 有線LAN:なし
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n準拠
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:11.6インチ液晶,1366×768ドット,グレア(光沢)タイプ,10点マルチタッチセンサー搭載
- 入力機器:日本語キーボード,タッチパネル
- そのほかの主な搭載機能:USB 3.1×1,Micro HDMI出力,500万画素アウトカメラ
- 本体サイズ/重量:295.4(W)×190.8(D)×10.15(H)mm/約790g(キーボード除く)
- OS:64bit版Windows 8
そのほかの新製品
同時に発表されたそのほかの製品についても,ごく簡単に紹介しておこう。
2012年に発売された「ICONIA W510D」のマイナーチェンジモデル「Iconia W510D-2」が,6月28日に発売される。メーカー想定売価は9万円前後。搭載CPUは同じAtom Z2760のままだが,スペック表で見る限り,従来モデルより動作クロックが300MHz高い,1.8GHzとなっている。また,Office Home and Business 2013がプレインストールされた点も違いとなる。
Iconia W510D-2 |
独自の2軸ヒンジ「イーゼルヒンジ」を使い,15.6インチサイズのディスプレイ部分が前や後ろ側を向いたり,タブレット形態にもなったりするという変形ギミックが売りの製品だ。COMPUTEXでの情報では,単体GPUとして「GeForce GT 750M」を搭載するという話だったが,日本で販売されるモデルは,CPU統合型の「Intel HD Graphics 4000」となっているのは,少々残念ではある。
ディスプレイは11.6インチサイズで解像度1366×768ドットで,10点マルチタッチにも対応してタッチ操作が可能だ。本体のサイズは289
日本エイサー 公式Webサイト
- 関連タイトル:
Predator,Nitro
- この記事のURL:
Copyright(C)2014 Acer Inc. All Rights Reserved