「戦場のヴァルキュリア3」クルト達が持つ“特殊化”の能力とは？ 新しくなったバトルシステム/キャラクター育成システムを確認しよう

　セガは本日(12月3日），2011年1月27日に発売予定のPSP用ソフト「戦場のヴァルキュリア3」の最新情報を公開した。

　今回は，主人公クルトやヒロインのリエラ，イムカの3人が持つ特殊能力を中心に，本作で生まれ変わったバトルシステムやキャラクター育成システムについての情報を紹介する。予約特典の詳細も付記しておくので，最後まで読み進めてほしい。

クルト/リエラ/イムカに秘められた特殊能力とは

　本作の主人公クルトとヒロインのリエラ，イムカの3人には，ほかのキャラクターにはない隠された能力を引き出す力「特殊化」という能力が備わっているという。

　特殊化は，「SP（スペシャルポイント）」を消費することで発動できる。SPは，ミッションごとに使用回数が決められている，部隊共有のポイントだ。ミッションの際には，この特殊化の能力をここぞというときに使うことが，本作の戦闘での勝利のカギになるようだ。
　そんな特殊化の能力をまとめて紹介しておこう。

◆ “特殊化”能力紹介 ◆

■特殊能力(1)
No.7 クルト・アーヴィング ＜直接指揮＞

隊長であるクルトは、仲間を引き連れて行動することができる。
1回の行動で最大2人のキャラクターと共に進軍することができるぞ。


＜直接指揮＞を発動している間、アクションポイント（移動するためのゲージ）は専用に別途設定される。そのため、何度かクルトを動かしてAPが減少している時であっても、直接指揮を使えばフルで行動することができる。
また、行動中は連れている仲間はダメージを受けないというメリットもある。
※AP（アクションポイント）は、ユニットを動かす度にその最大値が減り、行動範囲が制限されていきます。


★クルトはただの運び屋じゃないっ！攻撃面でも絶大な威力を発揮！★
＜直接指揮＞状態で攻撃を仕掛けると、引き連れている仲間が援護射撃を行ってくれる。通常の連携攻撃時には攻撃に参加しない?対戦車兵?や?狙撃兵?も連携攻撃を仕掛けてくれるのだ。
対戦車兵3人での攻撃や、スナイパーライフル一斉発射なども可能に！？

■特殊能力(2)
No.13 リエラ・マルセリス ＜ヴァルキュリア＞

リエラはヴァルキュリアとなって絶大な攻撃力を得ると共に、無敵状態になることができる。迎撃が激しくて突破が困難なエリアを進む時や強力な敵と戦う時などに有効だ。


ヴァルキュリアの槍から強力なビームを発射し、あらゆる敵に対して強力なダメージを与えることができる。歩兵はもちろん、たとえ相手が戦車であっても吹き飛ばすことが可能だ。


ヴァルキュリア化したリエラには、通常の銃弾などは全く通用しない。
全てをはじき返す程の圧倒的な防御力を手にするものの、その効果はプレイヤーフェイズに限って適用される。
ヴァルキュリアの力を過信して突っ込みすぎると、痛い目にあうことも・・・注意が必要だ。


【ヴァルキュリアの槍と盾】
古代ヴァルキュリア人が使用したとされる武器。ヨーロッパ大陸各地から遺物として出土している。円盤状の盾と、巻貝のような形状の槍が特徴で、現代の技術をもってしても精製が不可能な高純度ラグナイトで作られている。
武器の特殊な形状はヴァルキュリア人のモチーフ『ヴァルキュリアの螺旋』をかたどったものとする説が有力である。



森の中で謎の女性と出会うリエラ。
この謎の女性は、リエラに興味を持っているようだが・・・？


■特殊能力(3)
No.1 イムカ ＜武装開放＞

イムカ専用の武器「Vár （ヴァール）」を開放し、一度だけ画面上の敵全てに同時攻撃することができる。
敵ユニットが密集しているところを狙えば、一度に多数撃破することができるぞ。


イムカの作り上げた武器「Vár （ヴァール）」の攻撃力は極めて高いものとなっている。戦車にも有効な弾を発射することができるので、歩兵と戦車双方に大ダメージを与えることも可能だ。


本作では、戦況に応じて各キャラクターを好きな兵種へクラスチェンジすることが可能に。
イムカも様々な兵種へクラスチェンジできるが、彼女だけはどの兵種にも変更したとしても、専用の武器「 Vár （ヴァール）」を装備し続ける。


【Vár（ヴァール）】
イムカが仇への復讐のために作り上げたオリジナルの武装。
全長173cm（ブレード先端まで190cm）。
ガリア軍の標準的なガリアン型ライフルと、対戦車槍ランカーを同一の銃身で運用する構想から設計された特殊兵器である。
重量があり、取り回しが難しいため、イムカ以外は扱うことができない。
常時改良が加えられており、重量や命中精度、耐久性などはその都度細かく変化するため、スペックは一定ではない。
衝撃、反動を緩和するため、左腕にはプロテクターを着用して扱う。


戦士として優秀な能力を持つイムカだが、隊長であるクルトの命令を無視して勝手に行動するということも。扱いこなすのは難しそうだ。

本作で生まれ変わったバトルシステムやキャラクター育成とは

　本作で，クルトが所属するネームレスの拠点となるのがネームレスキャンプだ。ここは，移動式活動拠点となっており，物資を運ぶトラックや人員用/戦闘用のトランスポーターで成り立っている。
　ゲーム中では，このキャンプを拠点として，部隊訓練や武器の強化，戦車のカスタマイズを行うことになる。

　それでは本作で生まれ変わった，バトルシステムやキャラクター育成システムについて紹介しよう。

◆ バトルシステムとキャラクター育成について ◆

■基本兵種の解説
戦場では、歩兵と戦車を駆使して敵軍と戦うことになるが、ここでは歩兵の基本5兵種を紹介する。

【偵察兵】
移動力を表すAP（アクションポイント）が多い兵種。
攻撃力は低いものの、索敵能力に長けている為、隠れた敵兵士を見つけることも。


【突撃兵】
対人攻撃に秀でた兵種。
発射弾数が多い為、高い攻撃力を誇る。防御力や行動速度も高いが、APは少なめ。


【対戦車兵】
戦車へ有効なダメージを与えることができる兵種。
攻撃力／防御力共に高いが、行動速度が遅く、APも少ない。


【支援兵】
人のHPを回復させたり、戦車を修理することができる兵種。
攻撃力／防御力は低いが、仲間に接触することで弾薬の補充をすることができる。


【技甲兵】
土嚢の修理や地雷の撤去ができる兵種。
盾を持っているため、防御力は高い。また、攻撃の際には近接攻撃を行う。



■兵種変更について

本作では、部隊メンバーの兵種を自由に変更できるようになった。
兵種変更には複雑な条件などはなく、武器を持ち替えることで変更が可能に。
作戦内容に合わせた臨機応変な部隊編成が勝利への近道だ。

各キャラクターにはそれぞれ得意兵種というものが設定されているので、同じ兵種であっても相性によって強さに差が生じる。

歩兵（戦車兵は含まない）は、戦いの度に得られる「熟練度」をためることで、より上級の兵種へと変更することができる。
対戦車兵がパワーアップすると、上級対戦車兵に。能力が全体的に向上する。


「兵種変更」の追加に伴い、成長システムの変更に。
前作までは兵科ごとに経験地を割り振ってレベルアップを経ていたが、本作からは
●耐久力向上訓練・・・部隊全員のHPが上昇
●射撃訓練・・・部隊全員の命中が上昇
など、部隊全体に対してステータスごとにレベルアップさせていくシステムを採用。


■「ポテンシャル」とは？

各キャラクターは、それぞれの個性としてポテンシャルを持っている。
ポテンシャルは戦闘中一定の条件下にて発動するもので、有利なものもあれば不利に働くものもある。いずれにせよ戦闘に与える影響は大きいので、どのキャラクターがどういったポテンシャルを持っているのかは常にチェックしておきたい。

ポテンシャルは大きく分けて
●パーソナルポテンシャル
キャラクターが生まれ持った個性を示すもの。
性格や環境に因るところが大きく、物語を進める上で変化するものもある。

●バトルポテンシャル

キャラクターの成長と共に覚えていくもの。
戦闘を有利にするものに限られるので、是非とも覚えておきたい。

有利なものもあれば、不利なものもあるパーソナルポテンシャル。キャラクターごとに用意されたイベントをクリアすることで覚えたり、悪い効果を出すものが、ストーリーの進展によって、良い効果をもたらすものに変化することもある。


バトルポテンシャルは兵種のレベルと熟練度によって覚えていく。
効果はどれもプラスに働くものなので、うまく活用して戦闘を有利に進めたい。


■新育成システム「マスターテーブル」について

マスターテーブルとは、それぞれのキャラクターの内面世界を具象化したイメージのもので、ここでは新たなポテンシャルを習得することができる。

偵察兵としてバトルポテンシャルを2つ覚えている状態のクルト。
中心からラインが繋がっている赤と黄の部分が覚えたポテンシャルを表している。


兵種変更によって支援兵となり、支援兵のバトルポテンシャルを覚えたクルト。
右下からラインが伸びている黄の部分が支援兵としてのポテンシャルだ。


偵察兵として覚えたものと、支援兵として覚えたものがラインで繋がると、その間に位置するハイポテンシャルと呼ばれる新たなポテンシャルを習得することができる。


マスターテーブルを見れば、効果の高いレアなポテンシャルの取得方法が一目で分かる。計画的に様々な兵種を経験させる事で、より強いキャラクターを育成することが可能に。今回新たに追加されたハイポテンシャルを習得していくことで、さらに特別なことが起きる・・・！？

◆ ネームレス隊員紹介 ◆

● No.21（フェリクス・カウリー）
正義感が強くリーダー気質で、周囲を引っ張っていく兄貴タイプ。
元々正規軍所属だが、無能な指揮官に対して意見具申を行いネームレスへと転属させられた。


● No.12（ヴァレリー・エインズレイ）
元歴史学者。
「ダルクスの災厄」の歴史の裏づけをするため、歴史遺跡への侵入未遂などを繰り返し、思想犯としてネームレスに入隊させられた。

予約特典「ガリアシークレットドキュメントFILE 422」の内容は？

予約特典「ガリアシークレットドキュメントFILE 422」

　そのほか，本作の予約特典「ガリアシークレットドキュメントFILE 422」の詳細が明らかとなった。
　この予約特典には，本作では語られることのない，クルトの初陣がプレイできる「0章・クルト初陣」ダウンロードチケットや，ガリア公国内で刊行されていた雑誌をモチーフとした設定資料集「ガリアンジャーナル1935」が同梱される。さらに，ガリアンジャーナル1935に仕込まれた暗号を解き明かすことで，先行してゲストキャラクター「エイリアス」が入手できるとのこと。

　0章・クルト初陣をプレイすれば，本編で使用可能な武器が入手できるので，早めに予約してこれらの特典を確実に手に入れよう。

エイリアス

「戦場のヴァルキュリア3」公式サイト