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スクウェア・エニックス,「コール オブ デューティ ブラックオプス」の新情報をちょっとだけ公開。新たな戦場で何が起きるのか
Activision-Blizzard傘下のパブリッシャ,Activisionが発売を予定している「Call of Duty: Black Ops」は,世界中でメガヒットを飛ばしている人気FPS,コール オブ デューティシリーズの最新作だ。6月15日に掲載した記事にもあるように,日本ではスクウェア・エニックスの海外タイトル専用レーベル「EXTREME EDGES」(エクストリームエッジ)から「コール オブ デューティ ブラックオプス」(以下,ブラックオプス)としてリリースされる。欧米では2010年11月9日に発売される予定だが,日本では現在のところ,2010年発売とだけ発表されている。対応機種は,PCのほか,PlayStation 3と,Xbox 360となっている。
というわけで本日(8月5日),スクウェア・エニックスがそんなブラックオプスの新情報を公開した。2010年後半の期待作の一つであり,6月にロサンゼルスで開催されたElectronic Entertainment Expo(E3)の取材レポートや,その後のニュースで我々もブラックオプスをかなりフォローしてきたので,もしかすると既報の情報も多いかも知れないが,そのへんは胸にしまって,「おお,そうだったのか」と対応していただけると嬉しい。
「コール オブ デューティ ブラックオプス」公式サイト
さて,これまで,第二次世界大戦をテーマにしてきた(Infinity Wardが制作するモダンウォーフェアシリーズを除く)コール オブ デューティシリーズだが,今回初めて“冷戦時代”を描くことになった。アメリカとソビエト連邦が鋭く対立し,両陣営の支援を受けた勢力が世界の各地で代理戦争を繰り広げていた時代である。その一つである,ベトナム戦争がブラックオプスでは大きくフィーチャーされることになる。
ちなみにE3では,アメリカの特殊部隊がベトナムにあるソ連の秘密基地に潜入する,というミッションも紹介されていたが,必ずしもベトナム戦争だけが舞台ではなく,例によって世界の紛争地帯を目まぐるしくスイッチすることになるのだろう。
プレイヤーはアメリカ軍が派遣した南ベトナム軍事支援司令部(MACV)隷下の特殊部隊,MACV-SOG(Studies and Observations Group)の兵士となる。本人の名前は明らかにされていないが,スクリーンショットにある両腕にタトゥーを彫り込んだ人物は,主人公の上官とのこと。こんなもの彫ったら捕虜になったときすぐに所属がバレそうでちょっと危険な感じがしないでもないが,特殊部隊なので危険は承知なのだ。たぶん。
時は1968年。歴史的には,北ベトナム軍/南ベトナム解放戦線が仕掛けたテト攻勢に始まる,戦争の転機ともなった年だが,そんな歴史の背後でMACV-SOGの隊員達は「記録に残ることのない秘密作戦」に従事していたという設定だ。
現代の超ハイテク戦争でも,第二次世界大戦のクラシカルな戦いでもない時代ということで,ミリタリーファンにとって興味深いのは登場する武器や兵器だろう。ブラックオプスでは,M-16やAK47といったおなじみのものから,実際に特殊部隊で使われたのかどうかよく分からないが,“クロスボウ”といった武器も登場する。
このクロスボウ,音もなく敵を倒せるので潜入任務にもってこいであるほか,映画「ランボー/怒りの脱出」よろしく,先端に爆薬をつけて敵を一網打尽にすることも可能という便利なアイテムだ。もっとも,矢をつがえ直すのに時間がかかるので,連射はきかない。
また,「ヘリコプターが大量使用された最初の戦争」といわれるベトナム戦争だけあって,戦闘ヘリを操縦したり,銃座から地上の味方の支援を行ったりといったシーンも登場する。地上から航空機を撃ち落とすシーンならしばしばあるコール オブ デューティーシリーズだが,ヘリコプター同士の空中戦ということになれば,おそらくシリーズ初のミッションだろう。楽しみである。
掲載したスクリーンショットには,ベトナムと聞いて連想するジャングルではなく,夜の市街戦のシーンが多く登場している。実際,ベトナムには赤茶けた土地の広がる地帯や,丈の低い草木が生い茂る高地などもあって,地勢/植生は豊か。そうしたさまざまロケーションで,ミッションを遂行していくことになるのだろう。
冷戦時代とはいえ,現代戦を描くモダンウォーフェアシリーズとの違いをどのように出しているかが気になる本作。ベトナム戦争はアメリカが敗北した戦いであり,冷戦も1991年のソ連解体まで決着が付かなかった。したがって,悪いナチスの軍隊を倒し,最終的に勝利を収めるというこれまでのシンプルな物語は通用しないはずだ。このあたりもどのように描かれるのか非常に興味深いところである。というわけで,スクウェア・エニックスからのさらなる続報をすごく期待したい。
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コール オブ デューティ ブラックオプス
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(C) 2010 Activision Publishing, Inc. Activision and Call of Duty are registered trademarks and Black Ops is a trademark of Activision Publishing, Inc. All rights reserved. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.
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