ユービーアイソフト，闇を駆ける美女を描いたスニークアクション「ベルベット アサシン」を9月17日に発売

　ユービーアイソフトはドイツ生まれのアクションゲーム，「ベルベット アサシン」を2009年9月17日に発売すると発表した。対応機種はXbox 360のみで，予定販売価格は7329円（税込）。

　ベルベット アサシンは，秘密工作員であるバイオレット・サマーを主人公にした三人称視点のスニークアクションだ。英国情報部MI6からのミッションを受けた彼女が単身，ドイツ軍の基地に潜入し，破壊工作や暗殺，情報の奪取などを行うという内容。「女スパイ」という言葉とはうらはらに，サマーのやることはかなりハードで，敵の背後に回ってナイフでグッサリ，サイレンサーで頭を一発，という感じでドイツ兵を一人一人排除し，中枢部に迫っていくことになる。


　サマーのモデルとなったのはバイオレット・サボーという実在の情報員で，ゲームと同様ドイツ軍相手の破壊工作を行っていたが，終戦間際に逮捕され，拷問の末に処刑されるという悲劇的な最期を遂げている。そのためか，本作のストーリー展開も一風変わっており，12チャプターで構成される六つのミッションはすべて，重傷を負ってベッドに横たわる彼女の回想という形で進むのだ。謎めいたフラッシュバックやカットシーンが脈絡なく挿入され，彼女の身に何が起きたのか気にならずはいられない。


　現実とも幻想ともつかない雰囲気のグラフィックスや，トランス剤を打って一瞬無敵モードになれるところなど，北米製タイトルとはちょっと違うヨーロッパ的な雰囲気が強い。
　本作を開発したのはドイツのデベロッパであるReplay Studiosで，欧米ではPC版とXbox 360版が2009年の4月下旬に発売されている。ちなみに，4Gamerの「こちら」に英語PC版のプレイレポートを掲載しているので，よかったら参考にしてほしい。

　日本語版では，声優の甲斐田裕子さんがサマーのボイスアクターを担当している。あんまり口数の多いサマーではないのだが，ミッション遂行中にいろいろな変装をしたりするところがいろんな意味で楽しみな彼女だけに，日本語でしゃべってくれるのは嬉しい。

　というわけで，下に本作のプロモーションムービーを掲載した。9月まではちょっと間がある気がするが，非情な女暗殺者が暗闇を駆け抜けるベルベット アサシンの雰囲気をぜひチェックしていただきたい。