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NDS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」,発売日が2009年3月28日に決定! 「ドラゴンクエストX」はWiiで発売?
その一つがDS用ソフトとして相次いで発売された「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」および「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」である。これは今までドラゴンクエストシリーズを遊んだことのない人達に面白さを伝える,あるいは遠ざかっていた人達にシリーズの面白さを思い出させる意図があったとのことで,それぞれ100万本を超えるヒットを記録した事実からも,その方向性は的確なものであったといえるだろう。
また,もう一つの方向性として,まだドラゴンクエストシリーズの存在を知らない低年齢層に向けた施策が挙げられた。具体的には,業務用カードゲーム「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」を,大型ショッピングセンターなど子ども達が集まる場所を中心に展開することで,2007年6月の稼動開始から1年半でカードの出荷累計枚数が1億1250万枚,累計販売金額は112億5000万円に上る実績を記録したという。
以上,二つの方向性の相乗効果により,高止まりの傾向にあったドラゴンクエストシリーズのユーザー層が,あらゆる年齢層にまんべんなく分布するようになったとのこと。その結果,小さい子どもとその親という二世代に渡ってシリーズを楽しむ傾向も強くなっているそうだ。
このあと,12月3日から全国230店舗で先行稼働している「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII」の紹介が行われ,さらに最新デモムービーが上映された。なおモンスターバトルロードIIは,12月中旬以降,前作を越える勢いで全国展開をしていく予定とのこと。
続いては,ドラゴンクエストIXの最新プロモーションムービーが上映され,いよいよ新情報発表となるのだが,そこで紹介を受けて登壇したのは,ドラゴンクエストの生みの親である堀井雄二氏だ。堀井氏は,開発が順調であることを会場の取材陣に伝え,最新プレイアブルバージョンによるマルチプレイデモ実演を行った。
堀井氏の操作するキャラは,上記の三宅氏のキャラ“ミャケ”,および特別ゲストキャラの“すぎやん”と“アキーラ”のプロフィールを次々に参照。お察しのとおり,ゲストキャラはそれぞれ,ドラゴンクエストシリーズの音楽を手がけるすぎやまこういち氏と,キャラクターデザインの鳥山 明氏から寄せられたコメントに基づいて作成されたキャラだ(残念ながら,両氏とも多忙のためか会場には現れなかった)。なお,プロフィールはプレイヤーが編集した文章だけでなく,キャラの/職業/レベル/装備などの情報も参照できる(誕生日などの情報は隠すこともできるそうだ)。
デモ実演はこれだけで終わってしまったのだが,ドラゴンクエストIXの最新ムービーが公開され,最後に発売日と価格が発表された。加えてそのあとの堀井氏の「次はWiiで」という発言から,すでに次回作(ドラゴンクエストX)が開発中であるという流れとなり,会場がどよめく。とはいえ,それ以上は「まだ内緒」で,まずは3か月後に発売されるドラゴンクエストIXを楽しみにしてほしいとのこと。
今後の予定としては,12月20/21日両日に開催される「ジャンプフェスタ2009」にてプレイアブルの試遊機が設置され,また来週のパッケージイラスト公開以降は,発売日に向けて順次情報を公開していくそうだ。
最後に堀井氏は,ドラゴンクエストIXが大人数で開発されていることに触れ,そうしたスタッフによって作られた多くの遊びを楽しんでほしいとコメントした。
しかし現在では,先述したドラゴンクエストIV/同VやニンテンドーDSiの発売により,販売実績は2007年を上回る勢いを見せているとのことで,この状況を維持したままドラゴンクエストIXの発売日を迎えられるようにするのが任天堂の使命であるとコメントした。
加えて岩田氏は,欧米のゲーム市場が,今や日本のそれ以上に活況であることを指摘。ニンテンドーDSやWiiの欧米における販売実績が,それぞれ日本の2倍/4倍以上であることを踏まえて,日本市場も負けずに活気づけたいと述べた。
また,ドラゴンクエストシリーズを欧米に普及させたいとの意気込みも見せる。これは,日本市場以外では評価されないと予想されていた「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズだが,実際には海外における累計販売数は日本の2倍以上となっていることを踏まえてのこと。日本を代表するドラゴンクエストシリーズが世界に広がることによって,日本市場もより活気あるものになるだろうとコメントした。
最後に登壇したのは,スクウェア・エニックス 代表取締役社長 和田洋一氏。和田氏は,会社の代表としてもドラゴンクエストIXの発売日が発表されたことを喜ばしく思っていると述べた。また,市場に数多くのタイトルが存在する中,ドラゴンクエストシリーズは誰もが安心して心の底から楽しめるゲームに仕上がっていると発言。
今回は,Wi-FiやBlueToothといった通信機能を使うので難しいと思われるかもしれないが,実際にドラゴンクエストIXを遊んでみれば,100年も前から知っているような気分になれるだろうと説明した。また,「お子様にとってもポケモンより面白い……かもしれない」と大胆なアピールをし,取材陣を沸かせていた。
さらに,開発に時間がかかったことについては,安心して遊べるよう,また深く遊べるようずっと調整してきた結果であると説明。楽しみにしている人達を裏切ることのないものに仕上がっているとコメントして,発表会を締めくくった。
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ドラゴンクエストIX 星空の守り人
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