「Hearts of Iron III: For the Motherland」の新情報がビデオダイアリーで公開。世界大戦に飲み込まれる母国の舵取りをせよ

　Paradox Interactiveは，開発をアナウンスした「Hearts of Iron III: For the Motherland」のビデオダイアリーを公開した。開発者が自らゲームの説明をするビデオダイアリーだが，最新スクリーンショットなどは含まれておらず，ゲームデザイナーのChris King氏が淡々と説明するだけといった，いたってシンプルな内容だ。

Paradox Interactive公式サイト

　世界的に人気の高いストラテジー，「Hearts of Iron III」（邦題，ハーツ オブ アイアンIII【完全日本語版】）の最新拡張パックとなるFor the Motherlandだが，ビデオダイアリーによれば（タイトルからなんとなく分かるかもしれないが），ドイツの仕掛けた第二次世界大戦に飲み込まれるソ連，東欧諸国の姿が描かれることになるという。

　新しいフィーチャーについてKing氏は，For the Motherlandにはパルチザンユニットが登場し，パラシュート降下などにより戦線の背後にゲリラ部隊を送り込むことで，破壊活動を行ったり，敵の補給ラインを切ったりできると語っている。これにより，ロシアやフランスなどで行われた対独レジスタンス運動を再現しているとのこと。
　また，それぞれの国家には，「領土回復」などの目的が与えられることになり，例えば北欧のフィンランドに，ソ連に奪われた領土を回復するという保証を与えると，枢軸側に参加したりする。さらに，資金を提供することで政権の不安定な国家のクーデターを支援するといった謀略も可能になる予定とのこと。

　興味深いのが，本作から宣戦布告なしで戦争行為ができるようになったことだ。これに関してKing氏は，「太平洋戦争はパールハーバーからではなく，実際にはその数か月前から始まっており，9月には米軍に死者も出ている」といった史実を紹介している。

　さらに，資源のマネジメントの方法や，マルチコアプロセッサに対応した思考ルーチンの速度向上など，さまざまな点で改良が加えられた，For the Motherland。現時点では，2011年第2四半期に発売される予定になっている。