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PLAYISMの厳選4タイトル半額クーポン付き! インディーズゲームの小部屋:Room#262(番外編)「2012年 人気タイトルベスト10」
どうもこのところ,1週間に2回くらい掲載している気がしてならない「インディーズゲームの小部屋」も,2012年の更新は今回で最後。というわけで,番外編として「2012年 人気タイトルベスト10」をお届けしよう。つまり,自分で今年書いた過去記事を再利用しようというわけで,大変リーズナブルだ。
しかも今回は,本連載の読者のために,国内外の良質なインディーズゲームを配信しているPLAYISMが,同サイトで配信中の人気4タイトルを期間限定で半額で購入できるクーポンを用意してくれた。リーズナブルなうえにお得だなんて(よく見たら同じ意味だけど),PLAYISMの中の人,ありがとうございます! 詳細は本記事の最後でお伝えするので,ぜひお見逃しなく。
PLAYISM公式サイト
さて,2012年は前回お届けした特別編を除き,全49タイトルを紹介してきた。ちなみに今回は番外編で,そのうち“本家”とか“元祖”なども登場し,最後は四つどもえの骨肉の争いを繰り広げる予定だ。今年は曜日の巡り会わせが良かったのか悪かったのか,2011年より3本増えているが,それはさておき,さっそくこの中から人気のあった作品を,10位から順に見ていこう。
第10位「九十九神」
第10位にランクインしたのは,TORaIKIの和風RPG「九十九神」。中世の京を舞台に,主人公の英(はなぶさ)が都を荒らす物の怪・九十九神(つくもがみ)を退治していく本作。英は母から託された霊刀・五魂刀(ごこんとう)を武器に九十九神と戦うのだが,最大の特徴はその五魂刀の力を使って妖怪の名前を言い当てる“正体当てバトル”にある。筆で描いたような独特のタッチのイラストも魅力で,道具屋の看板娘の沙希ちゃんが大変可愛らしい……って前にも同じこと書いたような?
TORaIKI公式サイト
第9位「Lone Survivor」
続く第9位は,アウトブレイクが発生して荒廃した町からの脱出を目指すホラーアドベンチャー「Lone Survivor」。プレイヤーはマスクをつけた名もなき主人公となり,真っ暗闇のアパート内を探索していく。せめて朝になるまで待てばいいのに……。アパート内にはゾンビのようなモンスターがうろついており,戦う手段に乏しい主人公がいかにして敵をやり過ごすかがカギ。また,主人公はたびたび幻覚に襲われ,夢と現実の区別がつかない,デヴィッド・リンチ的なサイコホラーの要素も多分に含んだ一本となっている。
「Lone Survivor」公式サイト
第8位「Arcanum Knights」
第8位には,偽英国紳士団の「Arcanum Knights」がランクイン。アストラル界からの脅威にさらされた,マテリアル界の中心都市・アルカナム。プレイヤーはこのアルカナムにやって来た一人の冒険者となり,アストラル界の討伐を目指して冒険を繰り広げていく。職業の概念がない,自由度の高いキャラメイクが特徴で,6つの種族,性別,性格と,300種以上のスキルを組み合わせて,自分好みのキャラクターを作成できる。ゲーム内容はさしづめ2Dタイプの「世界樹の迷宮」といったところで,やり応えのあるRPGを求めている人にぴったりの作品だ。
偽英国紳士団公式サイト
第7位「Widelands」
第7位は,無料で遊べる,「The Settlers」風の国家建設RTS「Widelands」。プレイヤーは,Barbarians,Atlanteans,Empireという3つの勢力から1つを選び,居住地を広げながら自勢力の繁栄を目指すのだ。各勢力はそれぞれ独自の歴史的背景と経済システムを持っており,ただ施設を建設しただけでは何も生産されないという点がミソ。ある物資が別の物資に加工され,それを使ってさらに別のものが作られるといった具合に,物流を意識しながら各施設を道路で結んでいく必要がある。効率よく物資を流通させ,最強国家を作り上げよう。
「Widelands」公式サイト
第6位「Dear Esther」
第6位は,thechineseroomの一人称視点アドベンチャー「Dear Esther」。舞台となるのは,スコットランドの北西,ヘブリディーズ諸島のどこかにある無人島。今となっては住む者のいないこの島を,エスターという女性に宛てられた手紙のモノローグとして語られるストーリーを聞きながら歩き回るという内容だ。ゲームをプレイするたびにランダムでモノローグが変化し,毎回少しずつ異なるストーリーが紡がれていく。寂寥感あふれるグラフィックスと,孤独感をあおる風や波の音とが相まって,プレイヤーを幻想の世界に引き込んでくれる。
「Dear Esther」公式サイト
第5位「Realm of the Mad God」
第5位は,Wild Shadow Studiosの無料で遊べるMMOアクションRPG「Realm of the Mad God」。プレイヤーはポータルを通って,最大85人が参加可能なRealm(=冒険の舞台)に出発し,狂える神“Oryx the Mad God”を倒すべく,モンスターに支配されたファンタジー世界で冒険を繰り広げる。元はFlashゲームだが,チャットやトレード,ギルドシステムなどもあり,レトロ感満載のドット絵と,シューティングゲームのように短時間でも楽しめるスピーディな展開が魅力の一本に仕上がっている。
「Realm of the Mad God」公式サイト
第4位「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN DREI」
第4位は,PROJECT YNPの“超音速3Dレーシングゲーム”「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN DREI」。その名のとおり,人気アニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」を題材にした作品だが,特筆すべきはサンライズの正式な許諾を得て制作されている点。「v-アスラーダ」「凰呀(オウガ)」「ガーランド」といった9種類のマシンと,「ニセコ」「バルセロナ」など,5つのサーキットで,原作さながらの超高速レースが満喫できる。影山ヒロノブ氏が歌う本作のオリジナルテーマソング,「BRAND NEW RAINBOW」も熱すぎる!
「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN DREI」公式サイト
第3位「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
さあ,ここからはいよいよTOP3の発表だ。まず第3位は,あやえも研究所のFPS「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」。敵国に捕らわれ,奴隷として護送中に脱走したレオンとシャルナワーゼの姉弟が,2人で力を合わせて故郷を目指すという本作。ステージ開始時に,体力重視のレオンと,スピード重視のシャルナワーゼのどちらかを選択可能。UDK(Unreal Development Kit)を使用して写実的に描かれた風景と,アニメ的なキャラクターの組み合わせが,本作ならではの雰囲気を生み出している。
あやえも研究所公式サイト
第2位「ヒロインカーニバル」
第2位は,未完童話の「ヒロインカーニバル」がランクイン。本作は,とあるメーカーが開発中のオンラインゲームの世界に召喚されてしまった主人公が,元の世界に帰る方法を探しながら,さまざまな女の子達と冒険を繰り広げるというRPG。自分では戦う力のない主人公は,剣士,ナース,ハンター,魔法使いなど,多彩な職業の美少女を集めてパーティを結成し,“言霊”によって戦闘をサポートしていく。どの女の子も非常に魅力的で,ぶっちゃけ元の世界に戻れなくてもいいんじゃないかという気になるほどだ。ヒロインばんざーい!
未完童話公式サイト
第1位「Legend of Grimrock」
そして2012年の栄えある第1位に選ばれたのは,Almost Humanのリアルタイム3DダンジョンRPG「Legend of Grimrock」。グリムロック山の迷宮に閉じ込められた囚人達が,生き残りをかけて迷宮を探索していくという本作。ダンジョン内の時間は常にリアルタイムで流れており,移動中はもちろん,アイテムを拾ったり,休憩したり,地図を確認したりしているときでさえ,いつどこから敵に襲われるか分からないという,緊張感抜群の冒険を堪能できる。かつて「Dungeon Master」や「Eye of the Beholder」に夢中になったという人にも,ぜひお勧めしたい。
「Legend of Grimrock」公式サイト
さらに今回は,冒頭で述べたとおり,PLAYISMで配信中の人気タイトルを期間限定で50%オフで購入できるクーポン付き。
キャンペーン期間は,2012年12月26日から2013年1月6日までで,対象タイトルは以下の4作品。クーポンコードは4タイトル共通で「kobeya_2012_playism」となっている。
・Dear Esther(紹介記事は「こちら」)
・Botanicula(紹介記事は「こちら」)
・To the Mooon(紹介記事は「こちら」)
・LA-MULANA(紹介記事は「こちら」)
クーポンコード:kobeya_2012_playism
PLAYISM公式サイト
第6位にランクインした「Dear Esther」を始め,色鮮やかな樹の上を舞台にしたAmanita Designのアドベンチャーゲーム「Botanicula」,月に行きたいという老人の人生最後の願いを叶えるために,不思議な装置を使って,その老人の記憶の世界を探索していくFreebird Gamesの「To the Moon」,そしてワイルドな考古学者・ルエミーザ博士となって巨大遺跡「ラ・ムラーナ」の謎に挑む,NIGOROの「LA-MULANA」と,いずれの作品も国内外で高い評価を受けたものばかり。
Dear Esther |
Botanicula |
LA-MULANAは国産タイトルだが,PLAYISMで配信中の海外ゲームは,すべて日本語ローカライズされているので,英語が苦手な人でも大丈夫。ぶっちゃけ,どれも“買い”のゲームだが,「インディーズゲームの小部屋」では各作品の紹介記事を掲載しているので,遊び逃していたタイトルがある人はそちらも合わせて参考にしつつ,購入を検討してほしい。
To the Moon |
LA-MULANA |
なお,上記4タイトルは,同時期にPLAYISMの日替わり半額キャンペーンの対象にもなっているが,その際にこちらのクーポンコードとの併用はできないので,その点はご注意を。つまり半額の半額にはならないということだが,本記事に掲載したクーポンコードは期間を通して使えるので,欲しいゲームがある人はこの機を逃さず手に入れておこう。
というわけで,2012年もこれにて打ち止め。また来年,お会いしましょう。皆様,良いお年を。じゃあね〜,ピロシキ〜。
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