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インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
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印刷2012/05/23 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」



 日本中が盛り上がった金環日食も,目が覚めたときには終わっていた筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第231回は,あやえも研究所の「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」を紹介する。本作は,敵国に捕らわれ,奴隷として護送中に脱走した姉弟が,2人で力を合わせて故郷を目指すFPS。UDK(Unreal Development Kit)を使用して写実的に描かれた風景と,アニメ的なキャラクターの取り合わせが目を引く作品だ。とりあえず,次回の金環日食は筆者の起きてる時間にお願いします。

画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」

 帝国歴312年,ディオニウス歴1048年。その初夏,隣国のエルグス自治領は,突如としてアルフール小国への侵攻を開始。戦火は瞬く間に広がり,アルフールで捕らえられた力なき住民は,奴隷として次々とエルグスへと護送されていった。レオンシャルナワーゼの姉弟も同様に捕らわれ,奴隷として護送されることに。しかし,その途中で事故が起き,2人は逃げ出すことに成功する。敵国の真っ只中で,2人は故郷に戻ることを決意。銃を手に取り,アルフールの国境を目指す……。

画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」

 上述したように,本作の大きな特徴としてまず挙げられるのは,Epic Gamesが開発したUDKを用いて制作されていること。ご存じのとおり,UDKは「Gears of War」シリーズや「BioShock」シリーズといった数多くのゲームで採用されているゲームエンジン,Unreal Engine 3を使ったゲームを制作できる開発ツールだ。海外のインディーズゲームで広く利用され,国内でもUDKで開発中のタイトルがいくつかあるが,筆者が知る限り,国内でUDKを使って完成したインディーズ作品はこれが初ではないかと思う。

画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」

 スクリーンショットからお分かりのとおり,いかにもUnreal Engine 3らしい写実的な風景の中を,アニメ的なキャラクターが駆け回るというミスマッチが,本作ならではの雰囲気を生み出している。キャラクターの操作方法は,W/A/S/Dで移動(Shiftキーを押しながらだとダッシュ),Spaceバーでジャンプ,マウスによる照準と射撃といった具合に,一般的なFPSと同じ方式が採用されており,一度でもFPSをプレイしたことがあれば操作に戸惑うことはないだろう。

画像集#011のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
レオン
画像集#009のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
シャルナワーゼ
画像集#010のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
ジェバ
画像集#008のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
エメ

 一方で,本作の特徴的なゲームシステムとなっているのが,各ステージの開始時にレオンとシャルナワーゼの2人から操作キャラクターを選べること。レオンは体力が高い代わりに移動やリロード速度が遅く,シャルナワーゼは逆に,体力が低い代わりに移動とリロード速度が速いという特徴を持っている。選択されなかったキャラクターはCPUが操作し,2人でステージを攻略していくことになる。ちなみに筆者は姉のシャルナワーゼ派だが,よく考えたら本作はFPSなので,シャルナワーゼを選ぶと自分の姿が見えなくなってしまうのだった。あれっ?

画像集#004のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」

画像集#013のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#231「アルフール小国物語 −エルグス侵攻戦争−」
 ステージ中は,向こうにもそれなりの事情があるとはいえ,たかが奴隷が2人逃亡したくらいで本気になりすぎでしょうというくらい,とにかく大量の敵が出現する。しかも敵兵の体力が高めに設定されているので,むやみに単身突撃するのは自殺行為だ。相方のキャラクターは自動的に敵と交戦してくれるので,うまく敵を分散させながら戦うようにしよう。また,目の前にいる敵に夢中になっていると忘れがちだが,Qキーを押すと相方を自分のそばに呼び寄せられるというのも覚えておきたいポイントだ。

 公式サイトでは,そんな本作の体験版が公開されているほか,製品パッケージ版は1575円,ダウンロード版は1050円(共に税込)で発売中。UDKで制作された国産FPSは非常に珍しい存在ともいえるので,その出来栄えが気になる人は,まずは体験版からお試しあれ。

■あやえも研究所公式サイト
http://ayaemo.skr.jp/


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