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Logicool G,部屋の広さを表現できるゲーマー向けヘッドセット「G633」「G933」を発表。オリジナルドライバー搭載で10月以降に発売
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製品名から想像できるとおり,G633がワイヤード,G933がワイヤレスモデルで,北米市場における想定売価は順に149.99ドル,199.99ドル(いずれも税別)。日本では順に2万130円,2万4130円(いずれも税別)となる。国内発売は10月以降の予定だ。
今回4Gamerでは,北米における発表会へ参加することができたので,実機ベースで,新製品の概要をレポートしてみたいと思う。
新型ドライバー「Pro-G」を採用し,「DTS Headphone X」&「Dolby Headphone」両対応
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左耳用エンクロージャの後方側には,上から電源スイッチ,フルカスタマイズ可能な追加ボタン「G-key」×3,マイクミュートの有効/無効切り替え用トグルボタン,ダイヤル式の出力音量調整機構が用意される |
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G633&G933対応モデルとなるβ版「Logitech Gaming Software」(日本ではLogicoolゲームソフトウェア,以下 LGS) |
用意されるルームプロファイルは,DTS社内のリファレンス試聴ルーム「DTS 7.1」,「Camas Audio Lab.」という俗称で呼ばれる,Logitechのサウンド&オーディオ開発部門内にあるリファレンス試聴ルーム「Logitech Signature Studio」,FPS向けとされる仮想ルーム「First Person Shooter」の3つ。それぞれに対して,フロントチャネルスピーカーの仮想的な配置を,標準的なもの(Super Stereo Front)とワイドなもの(Super Stereo Wide)の二択から選択できる。
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さて,実際の音を聞いてみた印象だと,「素の状態」は,誇張や落ち込みが少なく,重低音から高音まで再生されており,中域も弱くなっていない,いわゆる「フラット」傾向のサウンドという印象だ。「足していない,引いていない」うえに「中域が相対的に十分再生できる」ため,「情報としての音」を認識しやすい。
ただこれは言い換えると,コンテンツ側に十分な低音が入っていない場合,G633やG933でもそのまま感じられるということでもある。音による派手な演出を望むユーザーからすると,物足りなく感じられる可能性もあるだろう。あくまでも,ゲームで勝つことを望むユーザー向けといったところだ。
DTS Headphone:Xを有効にすると,この「素の状態」の音が活きてくる。筆者(榎本 涼)の認識している限り,DTS Headphone:Xは,技術としては非常に優れているものの,対応製品であれば常に「最高の音」が得られるといったものではなく,調整次第で残念な音になってしまうこともある。そこが以前から気になっていたのだが,G633&G933で,その心配は杞憂に終わっており,非常にバランスのよい音を体感できた。
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G633&G933とDTS Headphone:Xの組み合わせでは,大音量に設定しなくとも,音源の定位をはっきり認識でき,かつ,実際のスピーカー再生の時のように音源からの距離を感じることができ,高域が軽く落ち込む(=ロールオフする)。そのため,耳への負担も少なくなるため,長時間のプレイでも「音疲れ」しにくくなることも期待できよう。
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Logitech Signature Studioは,Logitech社内にあるスタジオの音なので,残響は少なめで,むしろゴージャスさを求めない場合に有効だ。また,個人的に最も印象的だったのはFirst Person Shooterプロファイルで,こちらは残響が3つの選択肢のなかで極小となっているため,前後左右の音源の定位が最も分かりやすい。FPSやTPSでは文句なしにこれだろう。
気になったのは,以前からLogitech G/Logicool GのUSB接続型ヘッドセット上位モデルで採用されてきたDolby Headphoneのほうである。「残念」としか言いようがないというか,DTS Headphone:Xと比較すると,音量レベルを圧縮しすぎて音が古いというか,音源が前方にのみ定位するようにしか感じられないというか……。
G633とG933では,DTS Headphone:Xと排他利用となる関係から,マウスクリック一発で,両者の効果を簡単に比較できてしまうのだが,その仕様はただただDolby Headphoneにつらい現実を突きつけている。G633&G933でバーチャル7.1chサラウンドを使う人は,自然とDTS Headphone:Xを選ぶようになるはずだ。
複数のデバイスと同時に接続できるG633&G933
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PCとの接続に用いる,最も基本的な接続インタフェースは,G633がUSB,G933がUSBトランスミッタ兼レシーバー「USB Mix Adapter」なのだが,G633&G933には別途3.5mmミニピン端子が用意されており,付属ケーブルを使うと,PlayStation 4およびXbox Oneのゲームパッドと接続し,両ゲーム機用のアナログ接続型ヘッドセットとしても利用可能だ。
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付け加えると,G933では,アナログRCA×2のオスメス端子を持つT字アダプターと3.5mmミニピンへ変換するケーブルが付属しており,これをUSB Mix Adapterと接続すると,USB Mix Adapterへ入力したアナログサウンドと,PC上で再生されているサウンドをミックスしてワイヤレス転送でき,さらにスマートデバイスからのアナログ入力も受けられるという,3系統入力に対応する。普段はPCでゲームに使いながら,テレビの電源を入れたときはテレビの音をワイヤレスで楽しみつつ,スマートデバイスからの受話にも備えるといったことができるのだ。
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最近になって少しずつ対応タイトルが増えてきている,スマートデバイスを用いたLogitech G/Logicool Gデバイスの制御機能「ARX Control」を使えば,たとえば攻撃が被弾したときにLEDの色を変えるといった,ゲームの進行状況に合わせたLEDイルミネーションも設定可能となっている。
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国内での具体的な発売日は明らかになっていないが,ゲームで大いに活用できそうな多機能ヘッドセットを探しているのであれば,いまから予算の確保に動いておいたほうがいいかもしれない。
Logicool Gのサウンド関連製品情報ページ
●G633の主なスペック
- 基本仕様:USB/アナログ接続ワイヤードタイプ
- 本体サイズ:180(W)×94(D)×190(H)mm
- 重量:374g
- 接続インタフェース:USB×1,3.5mmミニピン×2(入力,出力各1)
- 搭載ボタン/スイッチ:USB/アナログ接続切り替えスイッチ×1,「G-key」×3,音量調整ダイヤル×1
- 主な付属品:USBケーブル(ケーブル長3m),インラインリモコン付き3.5mmミニピンアナログケーブル(ケーブル長1.5m)
- 対応OS:Windows 7以降,PlayStation 4 OS,Xbox One OS(※PCでの利用にはUSB接続,ゲーム機やモバイルデバイスとの接続には3.5mmミンピン接続を用いる)
- 対応OS:Windows 7以降
- 保証期間:2年
- メーカー直販価格:2万130円(税別)
- 発売予定次期:未定
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:107dB SPL/mW
- インピーダンス:39Ω(パッシブ),5000Ω(アクティブ)
- 許容入力:未公開
- スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット(「Pro-G」)
- 周波数特性:100Hz〜20kHz
- 感度:未公開
- インピーダンス:未公開
- S/N比:未公開
- 指向性:単一指向性(カージオイド)
- ノイズ対策:ノイズキャンセリングマイク採用
●G933の主なスペック
- 基本仕様:ワイヤレス/アナログ接続ワイヤードタイプ
- 本体サイズ:180(W)×94(D)×190(H)mm
- 重量:374g
- 接続インタフェース:USB×1(※充電用),3.5mmミニピン×2(入力,出力各1)
- 搭載ボタン/スイッチ:USB/アナログ接続切り替えスイッチ×1,「G-key」×3,音量調整ダイヤル×1
- 主な付属品:USBケーブル(ケーブル長3m),インラインリモコン付き3.5mmミニピンアナログケーブル(ケーブル長1.5m),アナログRCA×2―アナログ3.5mmミニピン×1変換ケーブル,USB Mix Adapter
- 対応OS:Windows 7以降,PlayStation 4 OS,Xbox One OS(※PCでの利用にはワイヤレス接続,ゲーム機やモバイルデバイスとの接続には3.5mmミンピン接続を用いる)
- 対応OS:Windows 7以降
- 保証期間:2年
- メーカー直販価格:2万4130円(税別)
- 発売予定次期:未定
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:107dB SPL/mW
- インピーダンス:39Ω(パッシブ),5000Ω(アクティブ)
- 許容入力:未公開
- スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット(「Pro-G」)
- 周波数特性:100Hz〜20kHz
- 感度:未公開
- インピーダンス:未公開
- S/N比:未公開
- 指向性:単一指向性(カージオイド)
- ノイズ対策:ノイズキャンセリングマイク採用
- 関連タイトル:
Logitech G/Logicool G
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- 編集部:佐々山薫郁
- ライター:榎本 涼
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