Logitech，500IPSの光学センサーを搭載した“世界最速”のゲーマー向けワイヤードマウス「G402」

　北米時間2014年7月30日，Logitechは，「Logitech G」（日本ではLogicool G）の新製品として，FPSゲーマー向けを謳うワイヤードマウス「G402 Hyperion Fury Ultra-Fast FPS Gaming Mouse」（以下，G402）を発表した。Gxx2シリーズの最新作となる本製品は，同社独自の光学センサー「Delta Zero」を搭載し，史上最速となる500IPSものトラッキング速度を実現するのが最大の特徴だ。
　北米および欧州市場では8月上旬に発売予定で，メーカー想定売価は59.99ドルとなっている。


　そんなG402の外観で最も衝撃的なのは，Logitechの“4系”マウスが，「MX510 Performance Optical Mouse」（以下，MX510）以来となる伝統の形状から離れ，Gxx2系で共通のデザインを採用したことだろう。「MX518 Performance Optical Mouse」「Optical Gaming Mouse G400」そして「G400s Optical Gaming Mouse」と進化する間も原型を崩さず，それがファンからの根強い支持を集めていただけに，今回のフルモデルチェンジはさまざまな議論を生みそうである。

左右メインボタンはそれぞれ2000万回のクリックに耐えるとされる

　さて，そのデザイン刷新によって，G402は，Logitech Gらしい，多機能なマウスに生まれ変わっている。ボタン構成は左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイールに加え，左メイン脇×2，左サイド×2，左サイド奥×1の計8個。重量調整機能を持たない点や，ラバーコートされたシンプルなスクロールホイールが，かろうじて“4系”を彷彿とさせる，といったところか。

本体左側面（左）と右側面（右）。左サイド奥のボタンは，「G502 Proteus Core Tunable Gaming Mouse」と同じく，標準ではいわゆるAIMボタン的な用途が想定されているのだと思われる

本体底面。複雑なデザインはG502譲りだが，重量調整機構はない

　なお，冒頭でも紹介したとおり，搭載される光学センサーはLogitech自慢のDelta Zero。「G502 Proteus Core Tunable Gaming Mouse」（以下，G502）のDelta Zeroセンサーで用意された「これまでとは次元の異なるサーフェスキャリブレーション機能」は利用できないが，代わりに，センサーと，別途搭載される加速度センサーおよびジャイロセンサーを駆使した「Fusion Engine」を組み合わせることで，500IPSという，とてつもないトラッキング速度を実現できたという。
　なお，センサーの最大加速度は16G，USBレポートレート（ポーリングレート）は1000Hzで，トラッキング解像度は240〜4000DPIの範囲で調整可能とのことだ。

本体前面側から（左）と背面側から（右）

　気になるサイズは公称72（W）×136（D）×41（H）mmで，本体重量はケーブル込みで公称144g。ケーブル抜きの重量が気になるところだが，とにもかくにも，すべてが新しくなった“4系”新型が一刻も早く日本市場に登場することを期待したい。

●G402の主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• ボタン数：8（左右メインボタン，センタークリック機能付きスクロールホイール，左メインボタン脇×2，左サイド×3）
• トラッキング速度：最大500IPS（≒12.7m/s）
• 最大加速度：16G
• 画像処理能力：未公開
• フレームレート：未公開
• DPI設定：240〜4000 DPI
• USBレポートレート（ポーリングレート）：最大1000Hz
• データ転送フォーマット：16bit
• スリープモード：未公開
• 本体サイズ：72（W）×136（D）×41（H）mm
• 重量：144g（※ケーブル含む）
• マウスソール：動摩擦係数 −μ（K）0.09，静止摩擦係数 −μ（S）0.14
• ケーブル長：2.1m
• そのほか：Logitech Gaming Software（Logicoolゲームソフトウェア）対応
• 製品保証：2年間

G402 Hyperion Fury 製品情報ページ（英語）

Logitechの当該ニュースリリース（英語）