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Razer,3Dカメラ技術「RealSense」対応カメラの開発を表明。背景をカットし,実況者の姿だけをゲーム画面に合成できる時代が来る!?
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印刷2015/08/19 12:01

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Razer,3Dカメラ技術「RealSense」対応カメラの開発を表明。背景をカットし,実況者の姿だけをゲーム画面に合成できる時代が来る!?

 北米時間2015年8月18日,Razerは,Intelの3Dカメラ技術「RealSense」に対応するゲーマー向けのカメラ製品を開発中であると発表した。この3Dカメラを使うことで,カメラに写った人物の背景を自動で削除して,人物の姿だけをゲーム画面や仮想現実(以下,VR)コンテンツに重ねるといったことが可能になるという。Razerでは,とくにゲーム実況用途を想定しているようだ。
 なお,具体的な発売時期や価格については言及されていない。

RazerのRealSense対応カメラ試作機の写真。2つのレンズと,深度計測用センサーと思われる窓が見える
画像集 No.002のサムネイル画像 / Razer,3Dカメラ技術「RealSense」対応カメラの開発を表明。背景をカットし,実況者の姿だけをゲーム画面に合成できる時代が来る!?

 この発表は,同日から米国サンフランシスコで開催されたIntel Developer Forum 2015(以下,IDF 2015)に合わせて行われたものだ。Intelは近年,身振り手振りや音声,顔認識でPCやアプリを操作する,いわゆるナチュラルインプット技術の普及に向けて熱心に取り組んでいる。その中核となっているのが,同社が2014年に発表したRealSenseと,それに対応する3Dカメラであるわけだ。
 Intelは,RealSense対応カメラモジュールを開発・製造し,さらに周辺ソフトウェアも開発して,それをパートナーとなるPCメーカーや周辺機器メーカーに提供している。パートナー企業は,それを使うことで,RealSense技術ベースのPCや周辺機器を市場投入しやすくなるわけだが,Razerはそのパートナープログラムに参加したという理解でいいだろう。

 IDF 2015会場では,Razerによる試作機を使ったデモが披露されているとのこと。RazerのFacebookページで公開されていたデモの写真を見ると,「Rocket League」の画面上に背景を消した人物像が合成されている様子が分かる。メインの映像上に人物を重ねるという,テレビのバラエティー番組的な演出をゲーム実況でも簡単に利用できるようになるなら,使い方次第でゲーム実況に新しい面白さをもたらすかもしれない。

IDF 2015会場で披露されたデモの様子。ゲームの3D CG画面上に,背景を消した人物像が重ね合わされている。写っている人物は,RazerのCEOであるMin-Liang Tan氏のようだ
画像集 No.003のサムネイル画像 / Razer,3Dカメラ技術「RealSense」対応カメラの開発を表明。背景をカットし,実況者の姿だけをゲーム画面に合成できる時代が来る!?

 なお,Razerは同日,同社が協賛するオープンソースによる仮想現実対応デバイスの標準化を目指す業界団体「Open Source Virtual Reality Eco-System」(以下,OSVR)に,Intelが参加したことも発表している。IntelはOSVRに対して,RealSenseの技術を提供するという。Razerによれば,RealSenseとOSVRベースの仮想現実対応型ヘッドマウントディスプレイを組み合わせたデモも,IDF 2015で公開されるそうだ。

RazerによるRealSense対応カメラのリリース(英語)

RazerによるIntelのOSVR参加を報じるリリース(英語)

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