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ゲーマー向けノートPC「Razer Blade」,ついに日本上陸。GTX 870M搭載で17.8mmの薄型筐体とNキーロールオーバーが特徴
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印刷2014/07/18 15:00

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ゲーマー向けノートPC「Razer Blade」,ついに日本上陸。GTX 870M搭載で17.8mmの薄型筐体とNキーロールオーバーが特徴

 2014年7月18日,Razerは東京・秋葉原のe-Sports SQUAREで報道関係者向けイベントを開催し,その場で,同社オリジナルのゲーマー向けノートPC「Razer Blade(2014)」を国内発売すると発表した。7月19日発売予定で,価格は29万7000円(税込)

Razer Blade(2014)
画像集#010のサムネイル/ゲーマー向けノートPC「Razer Blade」,ついに日本上陸。GTX 870M搭載で17.8mmの薄型筐体とNキーロールオーバーが特徴

 Razer Bladeには“無印”と「Pro」があるが,今回発表されたのは無印モデルだ。14.0インチ,解像度3200×1800ドットのIGZO液晶パネルを採用する厚み17.8mmの薄型筐体に,「GeForce GTX 870M」と4コア8スレッド対応のCPU「Core i7-4702HQ」,容量8GBのメインメモリ(※シングルチャネル),容量256GBでM.2インタフェース採用のSSDを詰め込み,さらにNキーロールオーバー対応のキーボードを組み合わせてきたのが最大の特徴となっている。

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本体の厚さが17.8mmというのはさすがに薄い。市場に流通している14インチ級ゲーマー向けノートPCの半分程度の厚みだという

Razer Bladeを披露するKevin Sather氏(中央,Director of Product Marketing,Razer)
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 Razer Bladeの説明を担当したプロダクトマーケティングディレクターのKevin Sather(ケビン・セーザー)氏が,とくに重点を置いて説明したのが液晶パネルだ。
 解像度とピクセル密度の高さは,「Retinaディスプレイ」を搭載する「MacBook Pro」を軽く上回るうえ,コントラスト比1000対1,輝度400cd/m2など,ノートPC用としては優れたスペックを備える液晶パネルを採用しているのだという。そのうえ10点マルチタッチにも対応していると,Sather氏は誇らしげにアピールしていた。

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とくに重点を置いてアピールされたのが液晶パネルだ。Retinaディスプレイ搭載のMacBook Proよりも高解像度で高DPI。それに加えて,コントラスト比や輝度も高い。数値は公開されなかったが,応答速度にも優れるという。

 液晶パネルに続いて取り上げられたのが,高いスペックのコンポーネントを詰め込んだ薄型ボディだ。薄い筐体に,ノートPC用としてはパワフルなCPUとGPUを搭載して高い性能を発揮させるのは,「かなりのチャレンジだった」とSather氏は振り返っていた。独自に開発したという放熱機構は,ボディ内に2基の冷却ファンを搭載し,熱を持った空気を底面側に排気するという構造を採用しているそうだ。

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Razer Bladeの放熱機構(左)。左右の冷却ファンから伸びる板状のヒートパイプが,CPUとGPU(どちらがどちらかは不明)につながっている。背面から見ると2基のファンが見える。なお,本体のヒンジ部分にも吸気孔とおぼしきスリットが並んでいた

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これはRazer Bladeの専用ACアダプタ。出力150Wというスペックのわりに,片手で持てる程度のサイズに収まっているのが,Razerスタッフの自慢だそうだ

 そうした苦労の甲斐あって,「GeForce GTX 765M」を搭載していたRazer Bladeの2013年モデルと比較した場合,「3DMark 11」では約1.65倍,「3DMark」のFire Strikeプリセットでは約1.7倍ものスコアを記録したという。

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Sather氏が公開した3DMark 11(左)と3DMark(右)のスコア。従来モデルや競合他社製品と比べて,大きな性能差を見せつけている

 実際にゲームをプレイしている様子も見てみたところ,解像度が非常に高いこともあってか,「Battlefield 4」はフレームレートがやや低めに見える場面もあったものの,十分に遊べるレベル。「GRID Autosport」は,3200×1800ドットでも軽快に動作していた。

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左写真はBattlefield 4をプレイしているところ。解像度3200×1800ドットではさすがに荷が重いのか,フレームレートは低めに見えた。1920×1080ドット程度に下げれば快適に動きそうだ。右写真はGRID Autosportのベンチマークモードを撮影したもの。3200×1800ドットでも軽快に動作していた

 インタフェース類は少なめで,USB 3.0ポートが3ポートと,フルサイズのHDMI出力端子,3.5mmミニピンのヘッドセット出力端子を備える程度だ。有線LANポートは搭載しないが,内蔵無線LAN機能はIEEE 802.11a/g/n/acに対応しているので,対応無線LAN機器のユーザーであれば実用上の問題はなさそうに思える。

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インタフェース類は左右側面に集中している。左側面(左)には,電源コネクタ,USB 3.0×2,ヘッドセット端子が並んでいた。右側面(右)USB 3.0×1とHDMI出力のみ

デバイスマネージャーを開いたところ
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 搭載するキーボードは日本語キー配列で,いわゆるアイソレーションタイプとなっている。タッチは軽いので好みは分かれそうだが,タイピングでキーがぐらつくようなことはない。
 また,Razer Bladeには標準でRazer Synapse 2.0(以下,Synapse 2.0)がプリインストールされており,[Windows]キーと[Fn]キー以外の全キーに対するカスタマイズや[Windows]キーの無効化が設定可能だ。もちろん,ダウンロードすれば「Razer Surround」も利用できる。

キーボードに寄ったところ。国内版は日本語キー配列となっている
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オンラインのキーチェッカーでNキーロールオーバーを確認してみた。ここで掲載したのは何パターンかテストしてみたうちの1つだが,両手を使ってキーを一度に押下しても,すべて認識されている
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プリインストールされていたSynapse 2.0。[Windows]キーと[Fn]キー以外の全キーがカスタマイズ可能だった(左)。[Windows]キーや[Alt]+[F4]キーの無効化機能もある

Razerロゴ入り天板。動作中はロゴが緑色に光るギミック付きだ
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 なお,日本で発売されるRazer Bladeは,内蔵SSD容量が256GBの製品のみ。世界市場で販売されている128GBモデルや512GBモデルの国内販売については今のところ未定ということだった。昨今のPCゲームが必要とするストレージ容量の大きさを考えると,512GBモデルは日本市場にも投入してほしいところではある。

 ハイエンドモデルであるにもかかわらずメモリアクセスがシングルチャネルであることは少々気になるが,全体から感じる「雰囲気」はさすがのRazer製といったところだ。価格が価格だけに,実際にこれを手にできる人はけっして多くはないだろうが,他にはない魅力を感じさせる製品ではある。秋葉原のPCパーツショップなどで店頭展示も行われるようなので,「多少高くても最高の一品が欲しい」という人は,実機でその魅力を確認してみてはいかがだろうか。

●Razer Blade(2014)の主なスペック
  • CPU:Core i7-4702HQ(定格クロック2.2GHz,最大クロック3.2GHz,4C8T,共有L3キャッシュ容量6MB)
  • チップセット:Mobile Intel HM87 Express
  • メインメモリ:DDR3L-1600 DDR3 SDRAM 8GB×1
  • GPU:Intel HD Graphics 4600+GeForce GTX 870M(グラフィックスメモリ容量3GB)
  • ストレージ:SSD(M.2,容量256GB)
  • 液晶パネル:14インチ,解像度3200×1800ドット(262pi,IGZO,グレア,10点マルチタッチ対応,コントラスト比1000;1)
  • 有線LAN:なし
  • 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n/ac(Intel Wireless-AC 7260HMW)
  • Bluetooth:4.0(Intel Wireless-AC 7260HMW)
  • カメラ:200万画素インカメラ
  • サウンド入出力:内蔵2chスピーカー,3.5mmミニピン型ヘッドセット入出力端子,HDMI 1.4a
  • キーボード:Nキーロールオーバー,調光可能なLEDバックライト付き
  • OS:64bit版Windows 8
  • インタフェース:USB 3.0×3,HDMI 1.4a
  • サイズ:345(W)×235(D)×17.8(H)mm
  • 重量:2.03kg
  • バッテリー:70Wh

Razer Blade(2014) 製品情報ページ

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