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  • 発表日:2003/10/23
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Release 300世代初の公式統合型ドライバ「GeForce 301.42 Driver」登場。GeForce 6〜600シリーズ向けの性能最適化とバグ修正がトピック
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印刷2012/05/23 12:22

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Release 300世代初の公式統合型ドライバ「GeForce 301.42 Driver」登場。GeForce 6〜600シリーズ向けの性能最適化とバグ修正がトピック

 北米時間2012年5月22日,NVIDIAは,Release 300(300.00〜301.99)世代の公式最新版にして,現行のGeForce 6〜600シリーズを広範にサポートする初のWHQL取得済みリリースともなるグラフィックスドライバ「GeForce 301.42 Driver」「Verde 301.42 Driver」を公開した。Release 300世代のグラフィックスドライバはこれまで,「GeForce GTX 680」専用の「GeForce 301.10 Driver」のみがWHQL版だったり,GeForce 6以降を広くサポートするドライバ「GeForce 301.24 Driver Beta」は「GeForce GTX 690」と「GeForce GTX 670」に非対応だったりと,分断が続いていたが,これでようやくまた統合型ドライバに戻ったこととなるわけだ。

 一応確認しておくと,対応GPUは下記のとおり。GeForce 600MシリーズのGK107コア採用モデルとその上に置かれるFermi世代のGPUを除き,現行製品は基本的にサポートされていると考えていい。

  • デスクトップPC向けGeForce GTX 690・680・670
  • デスクトップPC向けGeForce GT 645・640・630・620・610,GeForce 605
  • デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
  • ノートPC向けGeForce GT 635M・630M,GeForce 610M
  • ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
  • ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVSシリーズ,NVSシリーズ(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
  • GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット
※Windows XP向けドライバはデュアルGPUカード非対応

 GeForce GTX 690&670のユーザーにとっては待望のWHQL版ドライバであり,GeForce 500以前のユーザーにとっては,北米時間3月13日公開の「GeForce 296.10 Driver」以来,2か月強ぶりの公式最新版でもあるため,さっそく導入したいという人は少なくないだろう。すぐに入手したい人は下に示したリンクを使ってもらえれば幸いだ。
 ちなみに,統合されている「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.16.0,9.12.0213で,前者はGeForce GTX 690&670専用ドライバとして北米時間5月3日に公開された「GeForce 301.34 Driver」から更新が入っている。

32bit版Windows 7&Vista用GeForce 301.42 Driver(160MB)
64bit版Windows 7&Vista用GeForce 301.42 Driver(202MB)
Windows XP用GeForce 301.42 Driver(140MB)

32bit版Windows 7&Vista用Verde 301.42 Driver(162MB)
64bit版Windows 7&Vista用Verde 301.42 Driver(204MB)

4Gamerの最新ドライバリンクページ

 さて,現行製品への幅広い対応が最大のトピックとなる今回のRelease 301.42ドライバだが,NVIDIAが公開している関連情報を見る限り,3D性能の最適化と,GeForce 600シリーズ向けの項目が目立つバグフィックスもトピックとして紹介する必要がありそうだ。

 性能の最適化に関する言及は,GeForce公式Webサイト「GeForce.com」のRelease 301.42ドライバ紹介ページと,NVIDIA公式Webサイト内のドライバ配布ページとで記載内容に違いがあった。そのため,今回は,より詳細な情報が記載されている前者の内容を和訳して,本稿の最後にまとめてみているが,端的に述べてかなりの規模である。
 もちろん,性能向上率の比較対象はあくまでもRelease 296.10となっているため,すでにRelease 300世代の公式βドライバを導入済みの人だと,それほどの恩恵は受けられないかもしれない。ただそれでも,公式最新版でここまでの最適化が進んだことは歓迎していいのではなかろうか。

 というわけで,今回のRelease 301.42は,GeForce GTX 600シリーズのユーザーだけでなく,従来製品のユーザーにとっても,導入する意義のある公式最新版ということになりそうである。ただし,ドライバのインストールは自己責任となるので,その点だけはご注意を。


●Release 301.42 Driverにおける性能向上(※GeForce GTX 580およびGeForce GTX 560 Tiシングルカード&SLI構成の例)
※比較対象はGeForce 290.10 Driver。性能向上が実現したGPUはGeForce 400〜500シリーズであり,ここで示されているのは一例とされる。また,GeForce GTX 680向けにはすでにRelease 301.10 Driverで実現済みとのこと
  • 「The Elder Scrolls V: Skyrim」で「Ultra」プリセットを選択したとき,2560×1600ドット解像度で17〜20%程度。1920×1080ドットでもそれに近い性能向上が得られるとされる
  • 「The Elder Scrolls V: Skyrim」で「High」プリセットを選択したとき,屋内で最大23.5%,屋外で最大17.9%


●Release 301.42 Driverにおける性能向上(※GeForce GTX 580搭載環境の例)
※比較対象はGeForce 290.10 Driver。性能向上が実現したGPUは主にGeForce 400〜500シリーズであり,ここで示されているのは一例とされる
  • 「Batman: Arkham City」で,グラフィックス設定「Very High」を選択し,「Tessellation」「PhysX」「FXAA」も「High」としたとき,1920×1080ドットでシングルカード構成時に最大3.46%
  • 「Bulletstorm」でグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,2560×1600ドットでシングルカード構成時に最大8.86%,SLI構成時に最大8.11%
  • 「Sid Meier's Civilization V」のDirectX 11モードでグラフィックス設定を最高に引き上げ,8x MSAAを適用したとき,2560×1600ドットでシングルカード構成時に最大7.13%(※SLI構成時にはグラフィックス設定不明ながら最大6.43%とされる)
  • 「Deus Ex: Human Revolution」のDirectX 11モードでグラフィックス設定を最高に引き上げ,「Tessellation」を有効化したとき,2560×1600ドットでシングルカード構成時に最大4.30%(※SLI構成時にはグラフィックス設定不明ながら最大5.79%とされる)
  • 「Just Cause 2」のDirectX 10モードでグラフィックス設定を最高に引き上げ,4x MSAAを適用したとき,1920×1080ドットでシングルカード構成時に最大4.19%,SLI構成時に最大23.21%
  • 「Total War: Shogun 2」のDirectX 11モードでグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,1920×1080ドットでシングルカード構成時に最大4.98%
  • 「Far Cry 2」のDirectX 10モードでグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,2560×1600ドットでSLI構成時に最大14.12%
  • 「StarCraft II: Wings of Liberty」でSLI構成時に最大16.71%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「DiRT 3」でSLI構成時に最大3.91%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「Dragon Age II」でSLI構成時に最大5.55%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「F1 2011」でSLI構成時に最大3.75%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「Hard Reset」でSLI構成時に最大4.41%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「Metro 2033」でSLI構成時に最大4.70%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)


●Release 301.42 Driverにおける性能向上(※GeForce GTX 560 Ti搭載環境の例)
※比較対象はGeForce 290.10 Driver。性能向上が実現したGPUは主にGeForce 400〜500シリーズであり,ここで示されているのは一例とされる
  • 「Batman: Arkham City」で,グラフィックス設定「Very High」を選択し,「Tessellation」「PhysX」も「High」としたとき,1920×1080ドットでシングルカード構成時に最大7.88%,SLI構成時に最大5.2%(※SLI構成時は最大4.48%という表記もあり,どちらが正しいのかは分からない)
  • 「Bulletstorm」でグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,2560×1600ドットでシングルカード構成時に最大11.87%,SLI構成時に最大8.07%
  • 「Sid Meier's Civilization V」のDirectX 11モードでグラフィックス設定を最高に引き上げ,8x MSAAを適用したとき,シングルカード構成で1920×1200ドットにおいて最大7.99%,SLI構成で2560×1600ドットにおいて最大8.81%
  • 「Just Cause 2」のDirectX 10モードでグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,1920×1080ドットでシングルカード構成時に最大3.52%,SLI構成時に最大15.17%
  • 「Total War: Shogun 2」のDirectX 11モードでグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,1920×1080ドットでシングルカード構成時に最大4.24%(※SLI構成時にはグラフィックス設定不明ながら最大4.15%とされる)
  • 「Far Cry 2」のDirectX 10モードでグラフィックス設定を最高に引き上げたとき,2560×1600ドットでSLI構成時に最大12.63%
  • 「StarCraft II: Wings of Liberty」でグラフィックス設定を最高に引き上げ,4x MSAAを適用したとき,2560×1600ドットでSLI構成時に最大9.28%
  • 「Deus Ex: Human Revolution」でSLI構成時に最大3.65%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「Dragon Age II」でSLI構成時に最大3.65%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「F1 2011」でSLI構成時に最大3.15%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)
  • 「Metro 2033」でSLI構成時に最大4.33%(※グラフィックス設定条件は明らかになっていない)


●Release 301.42 Driverの新要素
・ドライバレベルのFXAA対応(Windows 7・Vista・XP)
※Release 301.24 Betaで対応済み。公式では初対応ということになる
  • GeForce 8シリーズ以降を搭載した環境で,NVIDIAコントロールパネルからドライバレベルでFXAA(Fast approXimate Anti-Aliasing)の適用が可能に。概要はGeForce GTX 680解説記事を参照

・Adaptive VSync(Windows 7・Vista)
※Release 301.24 Betaで対応済み。公式では初対応ということになる
  • GeForece 8シリーズ以降を搭載した環境で,Vsyncの有効/無効を動的に切り替えることにより,極端にフレームレートが低下したときなどの描画をなるべく滑らかに保とうとする機能が利用可能に。概要はGeForce GTX 680解説記事を参照

・SLIの拡張(Windows 7・Vista)
  • 「Alan Wake▲」「Battlefield: Bad Company 2▼」「Call of Juarez: The Cartel▲」「Counter-Strike: Global Offensive▲」「Crusader Kings II▼」「Deus Ex: Human Revolution(のDLC『The Missing Link』)▲」「Max Payne 3▼」「Left 4 Dead▲」「Orcs Must Die!▲」「Portal 2▲」「Resident Evil: Operation Raccoon City」「Risen 2: Dark Waters▲」「Sniper Elite V2▼」「Street Fighter X Tekken▼」「The Darkness II▲」に向けたSLIプロファイルの追加または更新
    ※タイトルの後ろに▼を入れたのは,Release 301.34でその名が出たもの。▲はRelease 301.24でその名が出たものになる。従来のRelease 300ドライバからアップデートが入っているかどうかは明らかになっていない

・3DTV Playの拡張(Windows 7&Vista)
  • Samsung Electronics製テレビ「UE40ES6530」「UE40ES6710」「UE46ES8000」「UN40ES6500F」,シャープ製テレビ「LC-70C7450U」,三菱電機製プロジェクタ「HC7800D」の新規対応


●Release 301.42 Driverで解決した問題(32bit版Windows 7&Vista,シングルカード構成時)
  • GeForce 200シリーズ搭載環境で,ホットキーを用いた立体視対応画像のキャプチャ機能が動作しない問題
  • GeForce 400シリーズ搭載環境で「Media Player Classic - HomeCinema」からMPEG-4形式のビデオを再生するにあたって「LAV DirectShow Filters」を用いていると,映像が何も表示されない問題
  • GeForce 400&400Mシリーズ搭載環境をディスプレイとHDMI接続していると,NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Desktop Color Settings」(デスクトップカラー設定の調整)内で,ディスプレイに表示している項目をフルスクリーンビデオか一般的なアプリケーションとして指定したり,自動認識させたりする設定を行っても,システムを再起動するか,サスペンド後に復帰させたときに保持されない問題
  • GeForce 500シリーズ搭載環境で「Mass Effect」を実行すると,各所でオブジェクトへのアンチエイリアシング処理が無効化される問題(※「Mass Effect」は「Mass Effect 3」のことではないかと思われるが,確証はない。原文は「GeForce 500 series: Mass Effect - Anti-aliasing turns off for some objects at various positions.」)
  • GeForce 500シリーズ搭載環境をNECディスプレイソリューションズ製ディスプレイ「PA241W」と接続していると,同社製キャリブレーションソフトがディスプレイと通信できない問題(※「SpectraView」との間で通信できない問題があったということなのだと思われる。原文は「GeForce 500 series: NEC PA241W - The NEC MultiProfiler Calibration software is unable to communicate with the monitor.」)
  • GeForce 600シリーズ搭載環境をASUSTeK Computer製ディスプレイ「VE278Q」とDisplayPort接続していると,起動時に,ディスプレイ側のネイティブ解像度である1920×1080ドットではなく,1680×1050ドットに解像度が設定される問題
  • GeForce 600シリーズ搭載環境で「Bully: Scholarship Edition」を実行すると,ゲーム内のメインキャラクターが正常に描画されない問題
  • GeForce 600シリーズ搭載環境で「Dragon Age II」を実行すると,プレイヤーキャラクターが動くとき,影の表示がおかしくなることのある問題
  • GeForce 600シリーズ搭載環境で「F1 2012」を実行すると,画面の下端が次第に真っ暗となっていく問題
  • GeForce 600シリーズ搭載環境でNVIDIAコントロールパネルの「システム情報」をチェックすると,GPUがDirectX 11.1対応であるにも関わらず「DirectXサポート」の欄が「11」と表示される問題
  • GeForce 600シリーズ搭載環境で「World of Tanks」を実行すると,画面が赤くなってクラッシュする問題(※Windows Vistaの開発バージョンにあったRSoDとは別の事象と思われるが,詳細は不明。また,Release 301.34にあった項目が再度掲載された格好になる。原文は「GeForce 600 series: World of Tanks - Red-screen crash occurs when playing the game.」)
  • DualViewの拡張デスクトップモードにおいてセカンダリディスプレイでカスタム解像度を設定すると,セカンダリディスプレイに何も表示されなくなる問題
  • GeForce 600シリーズのNVIDIA Surround構成時に(4画面めの)アクセサリディスプレイをプライマリとすると,3画面構成を行ったほうでWindowsタスクバーを中央のディプレイに設定できない問題


●Release 301.42 Driverで解決した問題(32bit版Windows 7&Vista,SLI構成時)
  • GeForce 500シリーズの2/3/4-way SLI構成時に「DiRT 3」を実行すると,メニューや画面の読み出し中,あるいはゲーム中でもときおり,画面がつっかえるような挙動を示す問題
  • GeForce 500シリーズの3D Vision Surround構成時に「Batman: Arkham City」を実行すると,カットシーンで画面がひどくちらつく問題
  • 4画面接続時に3D Vision Surroundを有効化すると,ウィザードから設定した描画領域と実際の表示内容が異なることのある問題
  • GeForce 600&500シリーズの3/4-way SLI構成時に特定のカスタム解像度設定を行うと,DirectX 11世代のゲームタイトルを実行している最中に「Display Driver Not Responding」エラーが発生する問題
  • GeForce 400シリーズのSLI構成時に,ドライバのインストール後,直ちにSLI動作を有効化させると,システムの起動時に画面表示がおかしくなり,一方,SLI動作を有効化しないと,システムの起動後,SLI有効化のためのオプションがNVIDIAコントロールパネルに表示されなくなる問題
  • GeForce 500シリーズのSLI構成時にASUSTeK Computer製ディスプレイ「VG278H」と接続し,3D Visionを有効化していると,3D立体視対応ゲームタイトルやビデオを終了しても平面視モードに戻らない問題
  • GeForce 500&200シリーズのSLI構成時に3DTV Playを利用し,720p@60Hz設定で出力すると,画面の右下に黒いバーが表示される問題
  • GeFroce 500&400シリーズのSLI構成時に,Windowsをシャットダウンしても,マザーボードが電源オン状態を維持する問題
  • GeForce 600シリーズのSLI構成時にWindowsをシャットダウンするとドライバがハングし,電源を落とすために電源ボタンを押す必要が生じる問題
  • GeForce 600シリーズでSLIによる3D Vision Surround構成を行ったとき,ウインドウを表示したままの3画面表示を行うと,Windowsのタスクバーが画面の一番上に残って表示される問題


●Release 301.42 Driverで解決した問題(Windows XP)
  • リリースノートに記載なし


●Verde 301.42 Driverに関する注意事項
  • ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
  • Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
  • ソニー製ノートPCは,GeForce GT 540M・520M・425M・330M・310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される)
  • 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
  • Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
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