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「GeForce Driver 196.75」公式最新版リリース。複数のゲームタイトルに向けた最適化が進む
同梱の「PhysX System Software」は,196.75 WHQL版ドライバのリリース時点で単体公開が確認されていない9.10.0129。また,リリースハイライトに初めて,HD Audioドライバに関する言及が追加され,それによると,1.0.9.1版ドライバが,対応GPUでは,グラフィックスドライバとセットで導入されるという。
このほか,OEMとなるPCメーカー向けのGPU「GeForce GT 340/330/320」新規サポートといったところもリリースハイライトからは読み取れるが,ともあれ,すぐに入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。
※2010年3月5日19:50追記
理由は不明ですが,現在,195.75 WHQL版ドライバがダウンロードできなくなっています。本社サイトで,配布ページそのものが削除されたのも確認できたため,4Gamerでもいったんリンクを取り下げました。
※2010年3月6日11:55追記
NVIDIAに問い合わせたところ,ドライバチームから「196.75 WHQLドライバに関して,ファン回転数制御周りのトラブルがいくつか寄せられたため,一時的に取り下げている。我々が現象を確認し,原因を特定するまでの間は,196.21 WHQLドライバの利用を推奨する」という回答が得られました。
3Dアプリケーションの実行中,グラフィックスカードが熱暴走するという問題も報告されているため,196.75ドライバを導入済みの人は,いったん195.21へ戻すことをお勧めします。
英文リリースノートの和訳は,リリースハイライトの要約ともども下にまとめたので,興味のある人はぜひチェックしてほしいが,今回のリリースを一言でまとめるなら,最新タイトルへの対応も含め,ゲーム周りの互換性を向上させてきたバージョン,といったところだろうか。
画期的な新機能が提供されたりはしていない一方で,NVIDIA SLI(以下,SLI)プロファイルの追加や調整,一部タイトルに向けた陰影表現の最適化やパフォーマンスの引き上げがテーマとなっており,ゲーマーを自認するなら,試す価値のある公式最新版であると言えそうだ。
●GeForce/ION Driver 196.75の新要素
- 「Mass Effect 2」におけるOverride Anti-Aliasing(アプリケーション設定の変更)サポート
- 「Call of Juarez: Bound in Blood」「Need for Speed: SHIFT」「R.U.S.E.」「ストリートファイターIV」「バイオハザード5」におけるアンビエントオクルージョンのサポート(※Windows Vista/7のみ)
●GeForce/ION Driver 196.75におけるパフォーマンス向上
(※比較対象は196.21 WHQLドライバ)
- 「Crysis Warhead」で,シングルGPU構成時に最大13%,SLI構成時に最大30%
- 「Tom Clancy's H.A.W.X」で,シングルGPU構成時に最大13%,SLI構成時に最大15%
- 「Left 4 Dead」で,シングルGPU構成時に最大30%,SLI構成時に最大28%
●GeForce/ION Driver 196.75でSLIプロファイルに追加されたタイトル
- 「Assassin's Creed II」
- 「Battlefield: Bad Company 2」(※196.21ドライバで追加済み)
- 「Command & Conquer 4: Tiberian Twilight」
- 「Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City」
- 「Mass Effect 2」(※196.21ドライバで追加済み)
- 「Napoleon: Total War」
- 「Zombie Driver」
●GeForce/ION Driver 196.75でSLIプロファイルが拡張されたタイトル
- 「Wolrd of Warcraft」
- 「UNiGiNE」(※「Heaven Benchmark」を指すと思われるが詳細不明)
●GeForce/ION Driver 196.75で解決した問題(Windows XP)
- GeForce GTX 295搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルに用意されたメニューのいくつかが,ディスプレイを,メーカー名やモデルナンバーではなく,一般的な「アナログ接続ディスプレイ」あるいは「デジタル接続ディスプレイ」と認識する問題
- GeForce GTS 250搭載環境で,「World of Warcraft」のクライアントを複数実行すると,画面表示がおかしくなる問題
- 「GeForce 8800 GTX」搭載環境で,(ゲームクライアントの実行中に)デスクトップでウインドウを開くと「EverQuest II」がクラッシュする問題
- NVIDIAコントロールパネルからOverride Anti-Aliasingを適用し,かつ,ゲーム側から解像度を2560×1600ドットに指定すると,GeForce 9シリーズ搭載環境で,「ラスト レムナント」がブルースクリーンになってクラッシュする問題
●GeForce/ION Driver 196.75で解決した問題(32bit版Windows Vista/7)
- IONプラットフォームで,ディスプレイ側が最大2560×1600ドットをサポートできる状況にもかかわらず,最大解像度が1280×800ドットに制限される問題
- GeForce 9シリーズ搭載環境で,「Prince of Persia:Warrior Within」の画面が色あせた感じになる問題
●GeForce/ION Driver 196.75で解決した問題(64bit版Windows Vista/7)
- IONプラットフォームで,ディスプレイ側が最大2560×1600ドットをサポートできる状況にもかかわらず,最大解像度が1280×800ドットに制限される問題
- GeForce 200シリーズ搭載環境で,「Crysis Warhead」がフリーズしたり,引っかかったような動作になったりする問題
- GeForce 200シリーズ搭載環境で,「BioShock 2」のメインメニューからゲーム内解像度を変更すると,画面に何も映らなくなる問題
- デュアルディスプレイをクローンモードで動作させているGeForce 8500 GT搭載環境で,プライマリディスプレイの設定を行っても,システムを再起動するとその内容が保持されない問題
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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