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「GeForce Driver 180.84 Beta」日本語対応版&アップデート内容の詳細が公開される
それによると,サポートされるGPUはGeForce 6以降のデスクトップPC向け単体GPUおよびグラフィックス機能統合型チップセット。同梱され,GeForce 8以降のGPUで「NVIDIA PhysX」(以下,PhysX)アクセラレーションを可能にする「PhysX System Software」のバージョンは8.10.13となっている。
すぐに入手したい人は,下に示したリンクからどうぞ。
- Windows XP用GeForce Driver 180.84 Beta(106MB)
- 32bit版Windows Vista用GeForce Driver 180.84 Beta(102MB)
- 64bit版Windows Vista用GeForce Driver 180.84 Beta(120MB)
2008年12月8日の記事でお伝えしたように,本バージョンは,NVIDIAのゲーマー向け情報&コミュニティサイト「nZone」で英語版が先行公開されていたもの。先行公開時には「Grand Theft Auto IV」「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」における互換性の向上と,シングルカード&SLI構成時における「Left 4 Dead」のパフォーマンス向上がトピックとされていたが,リリースノートではそれらに加え,いくつかバグフィックスが行われていることが明らかになっている。今回も,全項目の和訳を試みたので,下記のとおりお伝えしたい。
●GeForce Driver 180.84 Betaで解決した問題(Windows XP)
- GeForce 9800 GTX搭載環境で「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」を起動すると,直後はパフォーマンスが上がらず,一度[Alt]+[Tab]を押すとパフォーマンスが向上するようになる問題
- GeForce 8600搭載環境において,解像度1280×1024ドット,HDRレンダリング有効,アンチエイリアシング有効で「Serious Sam II」を実行すると,パフォーマンスが低下する問題
- GeForce 9600 GTのSLI構成時に「Grand Theft Auto IV」を実行すると,オープニングビデオやゲーム中,さまざまなオブジェクトがちらついて見える問題
- GeForce 9800 GTXのSLI構成時に,「World of Warcraft」をプレイすると,影の表示がおかしくなる問題
- GeForce GTX 280/260のSLI構成時に,NVIDIAコントロールパネルの「Set SLI and PhysX configuration」が,「SLI Focus Display」を誤って表示する問題
- GeForce GTX 280/260のSLI構成時に,S/コンポジットビデオ出力しているディスプレイの画面サイズと位置の設定を行えない問題
●GeForce Driver 180.84 Betaで解決した問題(32bit版Windows Vista)
- GeForce 9800 GTX搭載環境で「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」を起動すると,直後はパフォーマンスが上がらず,一度[Alt]+[Tab]を押すとパフォーマンスが向上するようになる問題
- GeForce GTX 280/260もしくはGeForce 9800 GTX搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシングを有効化しても,「Prince of Persia 4」(※Prince of Persiaシリーズ最新作のことと思われる)でアンチエイリアシングが正常に機能しない問題
- GeForce 8600搭載環境において,解像度1280×1024ドット,HDRレンダリング有効,アンチエイリアシング有効で「Serious Sam II」を実行すると,パフォーマンスが低下する問題
- GeForce 7600 GSもしくはGeForce 6600搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシングを有効化すると,「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」で灰色のテクスチャが表示され,画面表示がおかしくなる問題
- SLI Focus Displayをセカンダリディスプレイに設定すると,SLIをいったん無効化しない限り,プライマリディスプレイに設定し直せない問題
- GeForce GTX 280/260の3-way SLI構成時に,SLI動作を有効化してから「Move CRT Screen Position」設定を行うとディスプレイに何も表示されなくなる問題
- GeForce 9800 GX2でSLI動作を有効化すると,NVIDIAコントロールパネルの「Set PhysX GPU acceleration」が「Disabled」に設定される問題
- GeForce 9600 GTのSLI構成時に「Grand Theft Auto IV」を実行すると,オープニングビデオやゲーム中,さまざまなオブジェクトがちらついて見える問題
- GeForce 8600搭載環境において,解像度1280×1024ドット,HDRレンダリング有効,アンチエイリアシング有効で「Serious Sam II」を実行すると,パフォーマンスが低下する問題
- GeForce 7600 GSもしくはGeForce 6600搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシングを有効化すると,「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」で灰色のテクスチャが表示され,画面表示がおかしくなる問題
- GeForce GTX 280/260の3-way SLI構成時に,SLI動作を有効化してから「Move CRT Screen Position」設定を行うとディスプレイに何も表示されなくなる問題
- GeForce 9600 GTのSLI構成時に「Grand Theft Auto IV」を実行すると,オープニングビデオやゲーム中,さまざまなオブジェクトがちらついて見える問題-GeForce 9800 GTXのSLI構成時に,「World of Warcraft」をプレイすると,影の表示がおかしくなる問題
- GeForce 9800 GX2でSLI動作を有効化すると,NVIDIAコントロールパネルの「Set PhysX GPU acceleration」が「Disabled」に設定される問題
先の予告でNVIDIAは,Left 4 Dead以外にもパフォーマンスの向上があるかのような書き方をしていたが,それらしい表記はとくになし。その意味で,アップデートのキモは新機能やゲームタイトルに関連したバグフィックスにあると理解をしておくのが,GeForce Driver 180.84 Betaに関しては正しそうだ。
NVIDIAはゲーマーに対し,β版ドライバの導入を推奨している。Release 180世代のドライバを導入していて,何か問題を抱えていたという人は,自己責任でアップデートしてみてはどうだろうか。
なお,もともと2008年12月5日に北米で公開されたバージョンということもあり,9日の記事で紹介した「Tomb Raider: Underworld」における問題の解決は見ていないようだ。これについては,次回以降のアップデートに期待したい。
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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