オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
パッケージ
SPORE公式サイトへ
読者の評価
77
投稿数:10
レビューを投稿する
海外での評価
85
Powered by metacritic
SPORE
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2008/10/16 12:34

連載

「SPORE」で作る,あなたの銀河 / 第3回:文明の光と影

いつまでも単細胞じゃないんです「SPORE」で作る,あなたの銀河
第3回:文明の光と影

 

 数十億年にわたる生物の進化をエンタテイメントする世界初のゲーム「SPORE」先週の「集落ステージ」に続き,今回は「文明ステージ」を紹介していこう。
 なんだかあっという間に100万本のセールスを達成したり,スポアペディアに登録されたクリーチャーの数が3000万匹になったり,さっそく拡張データパックの話が出てきたりと,景気のいい話が続く本作。まさにカリスマゲームデザイナー,Will Wright(ウィル・ライト)氏の面目躍如といったところで,大変ねたましい。いや,すばらしい。

 さて,いよいよあなたの生き物も我々のような文明を持つ段階に至ったのだ。そう,都市の誕生である。彼らは指導者をいただき,巨大な建物を築き,さまざまな乗り物や兵器などを生み出していく。そして,我々の歴史がそうであったように,文明と文明が衝突するとき,そこにさまざまなドラマが生まれるのである。
 ゲームもまたここでちょこっと難しくなるので,ぜひ気合を入れて取りかかっていただきたい。

 

image

 知性を身につけたあなたのクリーチャー達は仲間と集落を作り,火や道具を使い始める。やがてほかの種族を征服/交渉によって支配し,周辺地域をついに征服してしまったというのが前回までのお話。
 ついに集落から都市へと進化した今回の文明ステージでは,惑星にあるすべての都市を攻撃したり転向させて征服したり,あるいは交易により都市を買い取ったりして,最終的に惑星の覇者になることが目標だ。転向って何? という向きには,あとに詳しい説明をしているので,心配しなくていいです。

 ゲームシステムとしては集落ステージと同様,RTS(リアルタイムストラテジー)っぽさがメインとなるが,ここまでくればさすがにRTS初心者もすっかり慣れているはず。ステージの冒頭には親切なチュートリアルも用意されているから安心だ。建物を並べて都市や,ユニットとなるビークルを作ったりと,この文明ステージも大忙しになる。

 

image

都市の中心となるシティホールやほかの建物のパーツには,これといった特性はない。デザインをメインに自由に組み立てよう

image

ビークルはパーツごとに耐久力,スピードなどの特性が与えられている。高性能でカッコいいものを作り出そうじゃないか

 

 

最初の都市が誕生だ さあ,領土をどんどん広げていこう

 

 ついに惑星上の集落がパワーアップして最初の都市が誕生した。なんかちょっぴり感動的だが感動している場合じゃない。これからが本番だ!

 都市には「軍事系」「宗教系」,そして「経済系」という3種類の特性があり,軍事系,宗教系ならば戦闘や転向による攻撃的なやり方で他の都市を攻め落とし,経済系ならば交易を通じてじっくりと相手の都市を支配して都市ごと購入してしまうことなる。転向とは耳慣れない言葉だが,これはつまり宗教ビームによって建物に被害を与えることなく征服してしまうというものだ。

 最初に誕生する都市の特性は,細胞ステージからどう進化してきたかによって変化するので,自由には選べない(文明ステージからやり直すなら選択可能)。とはいえ,例えば自分の最初の都市が宗教系だとしても,あとで軍事系都市を手に入れれば軍事系の行動も取れるようになり,さらに経済系都市も手に入れれば,すべての特性を持つ国家を築き上げられるのだ。

 

image

時間の経過とともに自分以外の種族も進化して惑星上に都市を作ってくる。だが最終的にはすべて自分のものにするのだ

image

都市を手に入れるごとにあなたの歴史が刻まれていき,それが継承アビリティーに反映される。先のことを考えてプレイするのだ

 

 

資金調達の要となる「スパイス間欠泉」を確保しよう

 

image

 集落ステージで食料が必要だったように,この文明ステージでは何をするにも資金(スポアバックス)が必要となる。世の中は金,金なのである。ああ,進化って恐ろしい。
 資金を手っ取り早く稼ぐためにはスパイス間欠泉の確保をする必要があるというのは,文明ステージ冒頭のチュートリアルで真っ先に教えてくれるので,よほど忘れっぽい人以外とっくにご存じのはずだ。

 スパイス間欠泉の位置は画面左下のミニマップに表示される。グレーのマークが所有者がいないスパイス間欠泉なので,ビークルで乗り付ければ自動的に採掘装置が設置されて資金が増える。でも,ステージの最初に作れるのは陸上ビークルだけで,海の向こうの大陸には渡れない。したがって最初に手に入れられるスパイス間欠泉は同じ大陸にあるものだけとなる。

 

image

資金ができたら数台のビークルを作ってスパイス間欠泉に次々に向かわせ,即座に確保してしまおう。生存競争は,早い者勝ちだ

image

ほかの都市のスパイス間欠泉は,攻撃して奪えばよし。敵対勢力にスパイス間欠泉を奪われることもあるので,ビークルで守ることも必要になってくる

 

 

惑星での行動に欠かせない「ビークル」について

 

image

 文明ステージの操作ユニットであり,スパイス間欠泉の確保だけでなく,ほかの都市への攻撃や転向,そして交易になくてはならないのがビークルだ。

 ビークルには「陸上」「海上」,そして「飛行」の3タイプがあり,また経済系都市では経済系ビークルが作れるといった具合に,その都市の特性と同じものしか作成できない。
 最初に作れるのは陸上ビークル。これは都市のある大陸内のみ行動できる。海を隔てた大陸に進出するためには,海上ビークルか飛行ビークルが必要になるが,これらは一定の条件を満たすことで作れるようになる。その条件とは,海上ビークルは海辺の都市を占領すること,そして飛行ビークルは都市を四つ占領することだ。
 これで海の向こうの大陸への進出ができるのだから,なる早で条件を満たしておきたい。

 ビークルは無数に増やせるわけではなく,例えば軍事系都市を持っていれば最初に5台の軍事系ビークルが所有可能。さらに経済系都市を占領して都市の特性を経済系のままにしておけば,経済系ビークルが5台。さらにさらに別の軍事系都市を占領すれば,全部で軍事系ビークル10台,経済系ビークル5台を作れるといったアンバイだ。ビークル数の上限は都市数だけでなく,それぞれの特性を持つ都市の人口によっても増減するので,都市開発も怠ってはならない要素になる。ね,忙しそうでしょ。

 

image

ビークルごとに周辺を守らせる「防御的スタンス」,敵対相手が近づくと攻撃をしかける「攻撃的スタンス」の設定ができる

image

陸上ビークルを減らして海上ビークルが欲しいななんてときは,余分なビークルを解体しちゃおう。解体しても購入時の半額が戻ってくる親切設計

image

ビークルは都市の特性を引き継ぐため,同系のもののみ作成可能。ドンパチをしたければ軍事系都市でビークルを作ろう

image

取り付けるパーツを選ぶ際には特性のパワーが最大限に出るようなものを大量に取り付けるのがポイントだ。デザインは二の次だ

 

 

満足度の高い都市や収入の多い都市を作ろう

 

image

 惑星征服に挑みつつ都市開発にも精を出したい。都市開発といっても「家」「娯楽施設」,そして「工場」を配置可能な場所に置いていくだけだ。このへんは集落ステージと一緒だが,どの建物を隣接させるかで都市の満足度に影響が出る。
 たびたび出てきた満足度とは,都市にいる市民(もはやクリーチャーではないのだ)が過ごしやすい都市かどうかを示す指数。満足度が高ければ市民も一生懸命に働き,満足度が低ければ働きも悪くなる。とにかく満足度を高い状態にしておけば最高の働きをしてくれる。
 具体的な満足度は,建物同士の位置関係から生まれてくる。都市建設は,シティホール(家と同様に機能する)を中心に建物を配置していくわけだが,例えば工場は設置するだけで満足度が下がるが,家を隣接することで収入が得られる。また,娯楽施設は配置するだけで満足度が上がり,家と隣接することでさらにそれが高まる。これらを組み合わせることで,多くの収入が得られて満足度が高い配置を見つけ出すのだ。
 まあ,文章で書くと分かりにくいかもしれないが,建物を設置した時点で満足度が上がるのか下がるのかは顔マークで即座に分かるので,実際にやれば簡単だろう。

 

image

マップ中にはほかの集落も数多くあり,時間がたつと都市へ発展する。発展する前に叩くか,発展してから占領するかは自由だ

image

工場の四方向に家を隣接すれば多くの収入が得られる。工場で下がった満足度は家と娯楽施設を隣接して増やしていけばいい

image

外部からの攻撃のために砲台を配置する。でも巨大クリーチャーが相手だと砲台だけでは厳しいのでユニットで対処することに

image

都市の中の決められた場所に木や噴水などの装飾品も置ける。リズム,主旋律,環境BGMを組み合わせて国歌も作れる

 

 

 

SPOREコラム:センスがなくてもスポアペディアがあれば大丈夫

image

シティホール,家,娯楽施設,工場はそれぞれ自由にデザインできるが,Maxisが作ったものやスポアペディアのデータを借用するのもアリだ

 スポアの最大のウリは,クリーチャーから建物,ビークルに至るまで,エディタを使って簡単にデザインできてしまうところにある。それぞれのパーツを組み合わせ,長さや大きさ,角度などをいろいろ変えれば,あら簡単。手早くいろんなものを生み出せてしまうのがとても面白く,時間を忘れてついつい作業してしまう。

 しかもクリーチャーの作成のみならば「SPORE クリーチャー クリエイター」(機能限定の無料版もあり)を手に入れれば,スポア本体を買わなくてもクリーチャーを作れてしまう。スポアは持ってないけど,クリーチャー クリエイターでクリーチャーだけは作っているなんて人も世界にはたくさんいるとかいないとか。

 

image

気になるデータがあれば,エディタで分解/解析し,どんな作り方をしているのか研究しよう。勉強になるはずだ

 しかし,筆者は自慢じゃないがデザインセンスがナッシング! いくらやってもイイ感じのクリーチャーやビークルが作れなくてガッカリしまくりのし放題なのだが,全然落ち込んでいないので気を遣わなくていいです。
 それというのも,開発元Maxisや世界中のプレイヤーが用意してくれた大量のデータが存在しているからだ。ゲーム中,いつでもアクセスできるので,そこからお気に入りのものをピックアップすればいいだけ。世界中のユーザーが作ったさまざまなデータを誰でも無料で自由に利用できるようになっているのだから,これを使わない手はないでしょう。こうやって楽しむゲームなんだし,遠慮せずに使わせてもらおう。

 

 

 

すべての都市を占領し,ついには惑星を征服するのだ

 

image

 惑星上にあるすべての都市を自分のものにするためには,ビークルを使ってちょっかいを出す。軍事系,宗教系,経済系という都市の特性により攻め方は異なるが,どの特性でも大量のビークルで攻めていくのが基本スタイルだ。な〜んだ,と思うかもしれないが,誰もが手軽に楽しめるところがスポアのプレイスタイルなのだからあまり文句はいわないように!

 

軍事系都市の巻

 軍事系都市の場合,要するに相手の都市に対して直接攻撃を加えるわけなので,ビークルを大量動員して攻め込もう。もちろん,向こうも砲台やビークルで応戦してくるので,こちらのビークルの性能次第では簡単にやられてしまう場合もある。
 あまりにも手強い都市が相手だと,次々にビークルを生産して補充していかねばならず,そうなると“懐の暖かさ”が重要になる。貧乏はいつでも辛いのだ。

 

image

すべての建物を破壊してから都市の中心であるシティホールを破壊すると占領完成。都市が大きくなるほど手間も時間もかかる

image

相手の都市の特性が異なる場合,こちらに合わせるか,奪った都市の特性をそのまま生かすかを選択できる

 

 

宗教系都市の巻

 宗教系都市は,攻撃というよりも都市のそばで巨大なホログラムなんかを出しちゃって,音楽や念仏といった宗教パワーを雨のように浴びせて転向させる。市民に対するマインド攻撃であるため,建物に傷つけることなく占領できるのがいいところ。といっても,都市を手に入れたあとは,建物の配置を見直しておいたほうがベター。

 

image

満足度が高い都市ほど転向に時間がかかり,反対に満足度の低い都市だと簡単に落ちるみたいだ。弱いところを突いた効果的な攻撃を

image

継承アビリティーの攻撃(画面下部中央)を利用して有利な展開に持ち込む。一度使用すると再充電に時間がかかるので連続使用はできない

 

経済系都市の巻

 経済系都市の場合は,軍事系と宗教系のイケイケなやり方とはちょっと違い,交易によって両国の関係を向上させ,「購入ゲージ」を貯めて都市を買収してしまうというやり方だ。
 交易は相手から申し込まれることもあるが,こちらから申し込むことがほとんど。交易ができるかどうかは相手と良好な関係にあるかどうかがキモだが,無線で挨拶したり,贈り物として資金をあげたりすれば,ご機嫌で交易取引に応じてくれるだろう。まったく絵に描いたように単純なヤツらである。

 交易が始まると,都市間に交易ルートが確立されて経済系ビークルが行き来し,資金がだんだん増えていく。それに伴って両国の関係が向上し,購入ゲージが貯まり,最終的に都市自体を買い取れるのだ。買い取り金額はこちらが決めることになるが,相手が望む金額を掲示できなければ交渉決裂。都市は手に入らずに関係は悪化してしまうのだ。あまりケチんぼだと泣きを見るわけで,しょっちゅう泣きを見ている筆者はケチなのか?

 しかし,都市の購入ができる状態になっても交易を続けるほうがオススメだ。というのも,経済系ビークルが行き来する限り資金は増え続けるため,購入するより資金面で余裕が出やすい。そのため,交易をしている都市は最後の最後で一気に購入して完全征服に持ち込むのがいいと思う。

 

image

都市との関係がどうなっているかはシティホールの顔マークで判断できる。良好でない場合,贈り物を届けると改善する

image

交易ルートをビークルが行き来して都市に到着すると収入が得られる。もちろん,多くの収入を得るにはビークルを増やすことだ

image

買い取り金額をケチって交渉決裂になると都市同士の関係は悪化するし,関係改善に余計な手間がかかる。さーて,どうするか?

image

ときにアチラから交易の申し込みをしてくることもある。必要がなければ断ることもできるのだが,断る理由はあんまりない

 

 

 

 

さあ,宇宙があなたを呼んでいる ヤッホー!

 

image

 とまぁ,こんな感じで軍事系や宗教系,あるいは経済系の都市を手に入れ,都市を拡張しながらビークルを増やし,さらに別の都市を手に入れていくのが文明ステージの流れ。文明って,そういうことだったのね。
 とはいえ,どんな方法で手に入れていくかによって継承アビリティーが変化することを忘れてはならない。次の「宇宙ステージ」にも大きく影響するので,画面右下の「歴史」で進化の流れをこまめにチェックしながらプレイしよう。

 さまざまな手段を用いて惑星にあるすべての都市を手に入れ,惑星の支配者になれば,次なるフロンティアは宇宙だ。いよいよあなたの種族は惑星というちっぽけな場所を飛び出し,広大な銀河の大海原へと漕ぎ出すのだ。宇宙の海はオレの海だ。

 というわけで,次回は泣いても笑ってもスポアの最終段階となる「宇宙ステージ」をやっつけていく。無限の宇宙という言葉がまさにぴったりなほど広大な宇宙を探検しながら,これまでの進化の課程でやってきたことを宇宙レベルに拡大して銀河の覇者を目指すのだ。はっきり言って,やりごたえ十分。お楽しみにどうぞ。

 

■■UHAUHA(ライター/クリーチャー)■■
 アクションゲームやレースゲームなどを得意とするUHAUHA氏だが,SPOREは勝手が違うため苦労している様子。来週の「宇宙ステージ」のため,半泣きで必死にプレイしているのである。とはいえ,「この連載が終わったら,××なんてゲームの攻略はどうですか」と聞くと「おおー,いいですねー」という返事がほぼ返ってくるゲーム好きの好人物でもある。だが最近,その元気な返事が自分の首をしめているのではないかと疑いだしており,また少し進化したようだ。
  • 関連タイトル:

    SPORE

  • この記事のURL:
AD(最終更新日:2022/12/17)
SPORE スポア
Software
発売日:2008/09/05
価格:¥1,859円(Amazon) / 2096円(Yahoo)
amazonで買う
Yahoo!で買う
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:03月18日〜03月19日