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印刷2008/10/09 12:05

連載

「SPORE」で作る,あなたの銀河 / 第2回:文明への歩み

いつまでも単細胞じゃないんです「SPORE」で作る,あなたの銀河
第2回:文明への歩み

 

栄光に満ちた文明社会を築くための第一歩を踏み出そう

 

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 銀河系の歴史は約136億年。地球の歴史は約45億年。そして人生50年。♪下天のうちを比ぶれば,浪速のことも夢のまた夢って,なんか混じっちゃってますが,そんな壮大な生命の流れをシミュレートする異色のゲームがエレクトロニック・アーツから発売されている「SPORE」である。そして,鬼才ゲームデザイナーのWill Wright氏が3年の歳月をかけて作り上げたそんなSPOREを,かいつまんで徹底紹介しようという連載がこの,「SPOREで作るあなたの銀河」なのである。ガッテンしていただけましたでしょうか?
 今回は,先週の「細胞ステージ」「クリーチャーステージ」編に続き,いよいよ文明の武蔵丸,じゃなくて曙となる「集落ステージ」へ進むことになる。

 クリーチャーステージでは,あなたのクリーチャー達は陸上生物として進化を続け,脳が発達しておぼろげな知性を持つようになり,同じ星に生息するほかのクリーチャーに対し,うなり声で威嚇したりかみついたり突進したり,歌やダンスなどで社交したりしてきた……というのが前回までのお話だ。そして知的生命体へ進化して今回のステージへと進んできたのである。

 この集落ステージにおいてクリーチャー達は火や道具を使うことを覚え,同じ種族で集落を作り,メンバーと行動を共にするようになる。しかも建物を建てることや攻撃や社交のために武器や楽器を使うことも覚え,これらを使って文明社会へと進化していくことになるのだ。人類の歴史でいえば,さしずめ石器時代というところだろうか。
 ステージの目的は,自分の集落の周りにあるすべての集落を攻撃して征服させるか,あるいは交渉により同盟を結び,ついには近隣地域に生息する種族の中で最も高い地位に君臨することである。

 

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ほかのクリーチャーに対する態度を,画面中央下部にあるスタンスボタンで切り替えるところは前のステージと同じ。攻撃的に接するならば赤い攻撃スタンス,友好的に接するならば緑の社交スタンスを使用する

 

 ゲームシステムもかなり変わってくる。具体的にはRTS(リアルタイムストラテジー)の要素が強くなり,細胞ステージとクリーチャーステージでは操作する対象が一体だけだったのに対し,複数の集落メンバーに指示を与えてゲームを進めていかなければならなくなる。
 そのためゲームがちょっぴり忙しくなるが,ステージ冒頭にはチュートリアル的なものも用意されているし,操作系も比較的簡単で分かりやすいため,この手のゲームに慣れていない人でも大丈夫だ。「食料の調達」や「ライバル集落への攻撃または同盟交渉」,そして「集落の人口増加および拡張」といった行為を繰り返し,進化してみよう。

 

 

集落を発展させて次のステージを目指す

 

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食料は余るくらい用意しておいたほうが安心なので,せっせと食料集めに励もう。肉食か草食かで食べられるものが異なるのは前回も書いたとおり。肉も草も食べられる雑食ならば食べ物に困りにくいうえ,大量に貯蔵できる。

 まず最初にやるべきことは食料集めだ。食料は集落メンバーの腹を満たすのに必要であると同時に,人口を増やすためにも必要となる。ほかにもクリーチャーを飼い慣らしたり,集落に武器小屋や楽器小屋を建てるための通貨の代わりとしても使用するから,食料は余るくらいに集めておいたほうがいいだろう。食料を中心とした経済なのである。

 さて,あなたの種族が肉食ならばフィールド内をフラフラしている野生動物をハンティングしたり,海辺で魚を捕って手に入れられる。草食ならば集落の近くに生えている果物(のようなもの)を摘めばいい。ちなみにほかの集落の倉庫から食料を盗めるが,筆者は向いていないのか必ず見つかってコテンパンにされてしまう。ああ,盗みたい!

 集落の人口は食料を消費することで増やせるが,最大数が決められており,ほかの種族の集落を征服したり同盟を組むとそれが増えていく。集落の中心の建物をクリックして「赤ちゃんを増やす」を選ぶと,ころんとタマゴが転がって赤ちゃんが生まれるのだ。
 赤ちゃんは大人にならないと集落メンバーとして選択できないため,成長するまでは外部からの攻撃から守ってやる必要がある。「ザ・シムズ2」と違って,赤ちゃんに夜泣きされて困ることはないが,子育ては大変である。

 

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腹が減りすぎていると動けなくなってしまうので,とくに戦闘前には食事をさせておこう。筆者と違い満腹で動けなくなることはないので大丈夫

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赤ちゃんは簡単に生まれるが,大人になるまでは指示を出すことはできない。ほかのクリーチャーに襲われないように守ってあげよう

 

 フィールド内をウロウロしていると,惑星で細々と生活している野生動物と遭遇する。彼らはまだ以前のステージにいる進化していない連中だ。威嚇してくる怖そうな動物もいれば,穏やかで社交的な連中もいる。そんな野生のクリーチャーを見かけたら「飼い慣らす」を試してみよう。飼い慣らす方法は簡単で,社交スタンスに切り替え,飼い慣らしたいクリーチャーを選択する。
 それから食料をチラつかせて飼い慣らすわけだが,うまく成功すれば集落でペットとして飼育できる。ペットは三匹まで飼え,彼らが定期的に産む卵を食料として利用できる。しかも赤ちゃんが外敵に襲われると守ってくれる頼もしいヤツらであり,これが野生動物の「家畜化」の始まりというわけだ。
 ちなみに,人類最古の家畜である犬は,今から1万〜1万5000年ほど前に飼い慣らされたという説がある。

 

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敵対していない野良クリーチャーなら高確率で飼い慣らせるはず。一度失敗しても,めげずに再挑戦するとうまく行くこともある

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ペットは餓えた野生動物から赤ちゃんを守ってくれる。ペットにするならば,できるだけ強いクリーチャーにしたほうがいいかも

 

 このステージからクリーチャーの体型などを変更することはできなくなるが,その代わり「集落の服装」で帽子,マスク,胸当て,肩当て,シンボル,小物などを装備できる。そうしたアイテムは食料との交換で入手するわけだが,それらによって攻撃性,社交性,体力,収集力などが上下するので,目的に合った装備品を選び,格好良く集落メンバーを着飾らせてやろう。

 集落に建てられるものとして,食料と回復に役立つ「ヤス」「収穫ステッキ」「ヒーリングロッド」が手に入る食料小屋,「ウッド・ホルン」「マラカス」「ディジュリドゥ」が使えるようになる楽器小屋,そして「石斧」「フレイムトーチ」「投げ槍」が装備できる武器小屋が建てられる。最初,一部の建物しか建てられないが,ほかの集落を征服したり,同盟を組むことで建物の種類も増え,使える道具も多くなっていくのだ。

 すべての建物を集落内に建てたいところだが,残念ながら建てられる場所と数は決まっており,全部を同時に建てるのは無理で,あなたが武力による地域制覇を目指すなら武器小屋をメインに建てることになる。社交を重視して争いごとを避けようとしても,敵対集落や野生クリーチャーから攻撃を受けることもしばしばあるため,やはり武器は必要だろう。平和な社会の確立は,我々の歴史がそうであったように難しい。

 

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装飾品などの取り付けはこのエディタで行う。ほかの集落を征服するか同盟するかすると,すべての装飾品が使えるようになる

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集落に建てられる建物は最大で六つなので,すべての建物を同時に建てられない。ただ建て替えは自由なので必要になったら建て直しだ

 

 

攻撃的か社交的かで進化の過程が変わっていく

 

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ほかの集落に攻撃を仕掛けるときは,あらかじめ武器を持たせてから出発しないと,かみつきや突進といった通常攻撃で戦うことになる。数名ずつ違う武器を持たせるのもアリ。どのスタンスになっているかも注意が必要で,同盟しようと思っていたらうっかり攻撃してしまった,なんてことも起きる

 たぶん,最も分かりやすく楽に進められるので最初に選択する人が多いだろう「攻撃スタンス」。相手が弱いと思ったなら,武器を片手にメンバー総出で相手の集落に乗り込めばいいだけだ。ふんがー! 皆殺しだー!
 眺めているだけで勝手に戦ってくれるが,使いたい武器に対応したキーを押すようにしないと,せっかく持っている武器を使わずに戦ってしまうみたいだ。適当に押しても効果てきめんなので,やたらと連打するのがオススメだ。
 とはいえ,こちらが劣勢に陥る場合もあるのが戦いの常。このときは,すぐに「赤ちゃんを増やす」を実行しておいたほうがいいだろう。というのも,こちらが留守の間に別の集落から襲撃を受けることもけっこうあり,メンバーが数人しかいない状態で攻め込まれると高確率で悲惨な状況になってしまうのだ。産めよ増やせよ。

 

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集落メンバー総出でほかの集落へ攻撃を仕掛けるが,多くの場合は敵味方入り乱れなにがなんだか分からない乱戦になる。そのため筆者は,とりあえず武器選択キー(画面では1と3)を適当に連打しながら眺めていることが多い。みんな,がんばれ!

 

 敵対する集落メンバーを全滅させたら,あとは集落の中心にある建物を破壊すれば集落の制圧は完了する。大人数で殴りかかればそれほど時間はかからないが,火を放つフレイムトーチを持った集落メンバーがいれば素早く建物を破壊できる。
 もっとも,それ以外にフレイムトーチを使う場面はあまりなく,だったら武器を持たせたほうがいいような気も。現場で傷の手当てができるヒーリングロッドはかなり効果的だし。

 

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集落の中心を破壊すると征服完了。フレイムトーチは使わず,全員でタコ殴りして破壊するほうが効率がいい

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ヒーリングロッドを持たせていれば,減ったライフを素早く回復できる。自分の,あるいは制圧した集落に戻っても(時間がかかるが)回復する

 

 くょりうぼ!……これは暴力反対という意味だが,中には血を流すことなく平和かつ穏便に進化したいという人もいるだろう。というわけで,ほかの集落と同盟交渉する場合の進め方だ。
 といっても,とくにコツなんかはなく,集落メンバーのトップである族長を選択し,社交スタンスで相手の集落メンバーをクリックするだけだ。あとはクリーチャーステージと同じく,相手の要求する楽器を演奏するだけで同盟締結が完了しちゃうのだから簡単である。失敗しても諦めず,何度でも同盟交渉をしてみよう。

 

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3種類の楽器のうち,相手の求める楽器を使えばいいだけ。社交バーがいっぱいになれば交渉成立だ。アイコンが黄色笑顔から水色笑顔に変わっても,まだ友達状態。同盟するには水色笑顔を緑色笑顔にする必要がある。採点するなよ!

 

 さすがに仲の悪い集落とすんなりと同盟するのは難しいが,よほど怒り心頭の相手でない限り,「贈り物」をすることで関係が良好になることがある。贈り物は社交スタンスで相手の集落にある食料庫をクリックすることで可能。
 間違って攻撃スタンスで食料庫をクリックすると「食料を盗む」ことになり,もはや同盟交渉どころじゃなくなるので注意しよう。筆者はその間違いを何度かやらかしてしまい,誤解によって無駄な流血騒ぎを発生させてしまった。とほほ。

 周辺のすべての集落を征服させるのも同盟を組むのも,実は非常に簡単で,意外と適当にやっていてもなんとかなるゲームバランス。中には呆気なく終わっちゃったという人もいるかもしれない。しかし,この集落ステージでどのような行動をしたかにより,「攻撃的」「社交的」「勤勉」といった継承アビリティーが与えられ,あとのステージへ多大なる影響を与えるのだ。

 というわけで,集落ステージにおける戦争と社交の様子をムービーに撮影して下に掲載してみた。参考にしなさい,というか,してください。

 

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食料を盗んだのが原因で,ピンク村の人々は怒り心頭の様子。攻撃しちゃってもいいけどここは一つ穏便に,族長自ら贈り物を持参して機嫌をとるのだ

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ときに社交的に接してみたもののやはり攻撃的な性格は直らなかったようだ。継承アビリティー「攻撃的」を引っさげて文明ステージへゴーゴー!

 

 

 

 

 

集落から都市へ……大宇宙への進出は目前だ

 

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 というわけで,知的生命体として進化し,道具を使って戦うことや贈り物を使って仲良くなる方法を学び,惑星上で小さな文明社会を築き上げることに成功した我が種族。とはいえ,広く惑星を見わたせば,ほかにも無数の集落が存在している。
 次のステージでは技術はさらに進歩し,巨大な都市を作り,惑星を移動するビークルの開発まで可能になる。周辺の集落ではなく,惑星という広い舞台で統一を目指していくことになるのだ。次回はだんだんとスケールが大きくなる「文明ステージ」を見ていくことにしよう。お楽しみに。

 

SPOREコラム:行動により変化する継承アビリティー

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 それぞれのステージでの選択や行動が,のちのステージにさまざまな影響を及ぼすのは前回も書いたとおり。それを決めるのが「継承アビリティー」だ。つまり,進化の過程でどんな行動を取ったかで種族の特性が決まり,続くステージで使用できる特殊能力も決定されるのだ。

 例えば,細胞ステージで「雑食」,クリーチャーステージで「捕食」で進化してきたとすると,集落ステージでは「トビウオ」「火炎爆弾」というアビリティーが継承されるわけ。もちろん,集落ステージをどう過ごしたかによって次の文明ステージ,そして最後の宇宙ステージで使える継承アビリティーが変わってくるから進化って不思議。

 それぞれのステージで獲得できる特性と,それによってどんな継承アビリティーが使用できるかについては,マニュアルに一覧表で掲載されているので,それを眺めながら道を選んでいくのも面白いかもしれない。

 

 

 

■■UHAUHA(ライター/雑食性)■■
 普段はまるで草食性の単細胞生物のように単調な暮らしのUHAUHA氏だが,この時期,年に一度だけ猛烈に忙しくなるらしい。何年も待たせたくせに,何もこんな時期にSPOREを発売することないじゃないか,とプロデューサーのWill Wright氏に手紙でも出そう,ついては相手の住所が分からないので教えてくれという。だが話の途中で,よく考えたらWright氏ではなく,こんな時期に原稿を頼んだ4Gamerが悪いということに気づいたようで,少し進化してしまったみたいだ。
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