イベント
日本一はどのチームだ。「ファンタジーアース ゼロ」の“バンクェット”ワールドマッチの結果&アップデートについて紹介
FEZ日本一を決める“バンクェット”ワールドマッチ
バンクェットは,専用の円形“闘技場”エリアで7人対7人(3名の補欠登録が可能)で競われる公式試合だ。相手チームのキャラクター10体を先に倒すか,10分の制限時間内で倒されたキャラクター数の少ないチームが勝利だ。
本大会は2008年の6月上旬から,各ワールドにて複数回の予選が順次行われ,「あびびぶう」(Ether),「Villager_Riot」(Briah),「AHol」(Atziluth),「悪魔の鉄槌」(Daath)の4チームが勝ち残った。これらのチームが,Gamepot Festa 2008の会場で激突したのだ。
ちなみにバンクェット全体でのエントリー枠は,1ワールドあたり128チーム。そして実際に参加したのは約500チームとのこと。ワールドマッチの優勝賞金は100万円で,対人戦オン/オフラインのイベントとして,かなりの規模といえるだろう。
「AHol」(Atziluth) |
「Villager_Riot」(Briah) |
当日は4チームが会場に集結し,会場内に設けられたメインステージで,13:15〜14:55にトーナメント第一回戦,そして18:00〜19:50に第二回戦(決勝および3位決定戦)を行うはずだったのが,マシントラブルが発生。結局,試合が始まったのは,予定時刻を大幅にオーバーした14:25だった。普通に進行していては終わらないため,2試合を同時に進行することに。メインステージのモニタを4分割して,各チームを映し出す出すという荒業で,とりあえずなんとか形にはなった。だが,スピーディに展開されるFEZの対人戦が2試合同時に行われたので,なにが起きていたのかよく分からなかった観客も少なくないだろう。
結局,一回戦は「あびびぶう」と「悪魔の鉄槌」の両チームが,ストレートで勝利。先に2本先取したチームが勝利というルールなのだが,仮にどちらかの試合が第3試合にもつれ込んでいたら,次のステージイベントに支障が出ていたかもしれないという,慌ただしさであった。
「悪魔の鉄槌」(Daath) |
「あびびぶう」(Ether) |
見事優勝を手にしたのは,Daathワールドの「悪魔の鉄槌」
ちなみに,FEZは大規模のPvPを行うようにデザインされたタイトルであり,7人対7人で行われるバンクェットでは,まったく別のプレイスタイルが求められる。それだけに試合の流れは比較的シンプルで,7名のチームワークが勝利の鍵を握る。また,テキストチャットでは意思伝達のスピードが遅いため,ボイスチャットは必須。集中攻撃を行うタイミングやフォーメーション切り替えの指示が飛び交うことになる。試合中に交わされているボイスチャットの会話内容は分からないが,司令塔と思われるプレイヤーの口はひっきりなしに動いており,かなりの頻度で指示を出していたのが分かる。
各チームは,ソーサラーの氷系スキルやウォリアーの盾によるバッシュで敵の動きを封じ,その間に味方が大ダメージのスキルを叩き込むといった戦法を取っていた。
結果,3位決定戦では「Villager_Riot」チームがストレートで2勝し勝利。続いて行われた優勝決定戦では「悪魔の鉄槌」チームがこれまたストレートで見事優勝。約500チームの頂点に輝き,優勝賞金100万円を獲得した。
2007年にバンクェットを観戦したときにも感じたが,ステージ上の司会者は,キャラクターが倒れたとき簡単に実況する程度で,解説は行われないまま,また今回のイベントではお笑い芸人の「5番6番」も登壇していたが,ゲームとは関係のない話が多かったのは残念だ。本イベントにはFEZのコアプレイヤー以外にも,大勢の観客がいただけに,バンクェットを含めたFEZの面白さや試合の見どころなどを,分かりやすく解説してほしかった。このあたりは今後の改善に期待したい。
左から「あびびぶう」「Villager_Riot」「AHol」の各代表 |
優勝した「悪魔の鉄槌」の面々 |
追加クラス第1弾は「フェンサー」! 今後のアップデート内容を紹介
まずは,2008年6月のアップデートで導入され,プレイヤー間で物議を醸した“国王介入システム”に関して,バランスの再調整を行うと発表。具体的には「通常フィールドに戻す」との発言だが,それとは別に,三つの新規フィールドの追加が明らかにされた。
ステージではフィールドの画像が一つ紹介され,観客からは「“僻地”がない!」といった声が挙がっていた。和賀氏によるとそれ以外にも大きな特徴があり,線の濃い部分と薄い部分に,なんらかの仕掛けがあるという。仕掛けの内容は明かされなかったが,「見たらびっくり」するとコメントしていたので期待しよう。なお,本マップの導入日は12月22日が予定されており,その前の19日にはほかの2マップを含めた続報が公開される。
新規フィールド |
フェンサーのイメージイラスト |
続いて発表されたのは,ファンが待ちに待った追加クラスだ。その名前が「フェンサー」と紹介された瞬間の歓声は,当日のイベント全体を通じて最も大きいものであった。
フェンサーは,レイピアを手に持って戦う近接アタッカー系のクラス。全体的に攻撃力が高く,連続かつ一定のタイミングでヒットさせることにより攻撃方法が変化するスキルを修得できるという。また,攻撃相手が鈍足や足止めといった状態異常下にある場合は,その効果やダメージ量がアップするという特徴もあるのだ。
新スキル「大剣」イメージイラスト |
イメージとしては,格闘ゲームで言うところのいわゆる“当て身投げ”に近いものだという。この回避スキル自体にはダメージがほとんどなく,バッシュのような位置づけなのかもしれない。
またフェンサーには“バック転”のスキルも用意されている。いったい武器を持ったままどのように行うのか気になるが,モーションを含め楽しみだ。ともあれクラス全体としては,強さと脆さを併せ持った,中〜上級者向けのものとなりそうである。
なお,2009年1月末にテストサーバー上にて新クラスの公開テストが行われる定だ。新クラスの導入には紆余曲折があったが,ファンにとって朗報といえるだろう。
また既存のクラスについても,新スキルが追加されることが発表された。今回発表されたイメージイラストは,ウォリアー専用のスキル(武器種別)の「大剣」である。刀身は身の丈ほどもあり,当然両手で扱うことになる。いったい両手ハンマーと,どのような住み分けがなされるのかが気になるところだ。
新スキルの実装時期については,新クラスよりもあとになるという。ゲームバランスのことを考えると,ほかの2クラス用のものと同じタイミングで実装されるかもしれない。
最後に和賀氏は,2009年に取り組む目標として,「新クラス/スキルの追加」「サーバー負荷問題の解消」「ゲームバランス調整」を行うと発表して締めくくった。
- 関連タイトル:
ファンタジーアース ゼロ
- この記事のURL:
(C) 2005-2018 SQUARE ENIX CO., Ltd. All Rights Reserved.