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ネクソンとエイベックスが契約を締結。「ダンシングパラダイス」に鈴木亜美らエイベックス社所属アーティストの楽曲が登場
楽曲提供の第一弾として,まずは本日より「鈴木亜美」「dream」の曲が「ダンシングパラダイス」に導入されており,2007年1月には,「m.c.A・T」および「AAA(トリプル・エー)」の楽曲が追加される予定だという。
エイベックスといえば,日本の音楽シーンをリードする音楽ソフトグループ。エイベックス・エンタテインメントは,そのエイベックス系列の芸能プロダクションで,倖田來未,浜崎あゆみ,BoAなどといった,日本のヒットチャートを賑わす有名アーティストを多数擁する会社である。
これまでオンラインの音楽ゲームというと,タイトルの開発国が韓国であったりするなどの理由から,K-Popなど,日本ではどちらかというと馴染みの薄い曲が中心にならざるを得なかったワケだが,今回の提携は,そんな日本のオンライン音楽ゲーム界に大きな影響を与えるもの。まさにサプライズといっても差し支えないニュースであり,ネクソンジャパンの“本気”がうかがえる発表でもある。
ダンシングパラダイスは,以前「Ryzme」という名で日本サービスが行われていた 時期に,言い方は悪いが,鳴かず飛ばずで一度サービスが終了してしまった過去がある。その後,ネクソンジャパンが新たに運営権を獲得し,リニューアルして再開させた流れになるワケなので,その意味でも,今回の発表は非常に興味深い。
ただ本作は,「Audition」というタイトル名で韓国や中国をはじめとしたアジア各国ではかなりの人気を博しており,ネクソンジャパンとしては,前の失敗がタイトル自体の問題だけではない……という判断なのだろう。プレイヤー数が少なくなった(あるいは伸びなくなった)オンラインゲームを別の運営会社に移管するということ自体はよくある話であるが,アイテム課金化などサービス形式の変更を除くと,移管後に大がかりなテコ入れをちゃんと行う例はそう多くない。ましてそれが,比較的ライトなカジュアルゲームであればなおさらである。
以前行ったインタビューの内容から推測すると,今回の提携は,ネクソンジャパンが楽曲使用料や著作権料を支払う形式の契約と考えられ,つまりは金銭的なリスクを同社が背負う形。ただ逆に,それだけネクソンジャパンがダンシングパラダイスを“脈あり”だと考えていると推測できるワケで,今後の展開が気になるところ。
ちなみにこれは余談だが,実は4Gamerの読者アンケートでも,オンライン音楽ゲームはかなりの人気を獲得しつつある。4Gamerの読者には比較的コアなオンラインゲーマーが多いわけだが,重厚長大なMMORPGと並行して(合間に)遊べる2ndゲームとして,その地位を築きつつあるのが見受けられるのだ。
ネクソンジャパンは,いろいろなタイトルを手広く展開する一方で,「Crazy Racing:Kart Rider」の日本展開については保留させるなど,「とりあえず持ってくる」だけではない,慎重さも垣間見せる運営会社。そんな同社がダンシングパラダイスに期待をかけるからには,それなりの算段があるのかもしれない。今回の件を契機に,日本の楽曲がどんどんゲームに導入されることになれば,プレイヤーとしては嬉しい限り。今後の動向が,オンライン音楽ゲーム全体にどう影響を及ぼすか,注目されるところだろう。(TAITAI)
→「ダンシングパラダイス」に関するインタビュー記事
―――導入されるアーティスト/楽曲―――
■鈴木亜美(12月27日)
AROUND THE WORLD
Eventful
Alright!
Delightful
Fantastic
Hopeful
Risk
■dream(12月27日)
Get Over
そよ風の調べ
solve
Believe in you
Breakin' out
Private wars
Movin'on
■m.c.A・T(2007年1月中)
■AAA(2007年1月中)
楽曲未定
- 関連タイトル:
X-BEAT(エクスビート)
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