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仮説を積み上げ,真実に迫る。「502号室:寄宿学校青春ミステリー」は“チルい”雰囲気が心地よい日常系謎解きADVだった[BitSummit]
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印刷2026/05/26 12:57

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仮説を積み上げ,真実に迫る。「502号室:寄宿学校青春ミステリー」は“チルい”雰囲気が心地よい日常系謎解きADVだった[BitSummit]

 推理小説にはコージー・ミステリーと呼ばれるジャンルが存在する。「cozy」(居心地の良い)の名を冠するこのジャンルは,日本では“日常系ミステリー”と呼ばれることが多い。その名のとおり,殺人事件ではなく日常に潜む謎を扱う推理モノ全般がこれにあたる。

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 2026年5月22日から24日にかけて開催された「BitSummit PUNCH」で,韓国のインディーデベロッパLOTSが出展した「502号室:寄宿学校青春ミステリー」も,そうしたコージー・ミステリー作品の1つだ。本作は普通の高校生たちが,日常の中で出会う謎を解決していく姿を描く作品となっている。



現実主義者の冷めた女子高生が,学校で巻き起こる“奇妙な謎”に挑む


 物語の舞台になるのは,3月のミョンソ高校。現代ではちょっと珍しい全寮制の学校で,入寮する生徒たちが集まってきている。主人公のシン・ヘウンも,そうしてやってきた新入生の1人だ。

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 ヘウンはかなりの現実主義者であり,その振る舞いからはどこか冷めた様子すら感じさせる。浮き立つ雰囲気で満ちた同輩たちを横目に,未来に希望をはせる様子もなく,ただ静かに自分の部屋へと向かっていった。

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 だが,ヘウンがこれから3年間を過ごす部屋――502号室に到着した彼女を待っていたのは,ちょっと騒々しい同居人の姿だった。なんと,3人目のルームメイトが姿を消してしまったというのだ。この事件を皮切りに,ヘウンを中心とした仲間たちは,学校にまつわる“奇妙な謎”の数々に挑んでいく。

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 ゲームの基本は謎解きアドベンチャー形式で,会話を進めてヒントを獲得し,それをもとにして真実を探っていくことになる。日常系というだけあって,主題となる謎は「ちょっとした疑問」くらいの温度感だが,それがいい具合に“チルい”雰囲気を演出している。

 各種UIデザインから音楽まで,そうした空気感を崩さないようにデザインされているので,最初から最後までリラックスしながらプレイできた。そのうえで,解き明かす謎がキャラクター個人の背景にもしっかりとひも付いており,遊ぶほど作品世界に愛着が湧いてくる。

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 情報が集まったら,それらを使った推理が始まる。本作の推理パートはちょっと特徴的で,情報を円形の枠組みにはめ込んでいくような形式が採用されている。

 その際,確認された“事実”は外周に配置され,複数の事実をもとにした“仮説”は内周に配置される。定義した仮説をもとに,さらなる仮説を立てる場合は,さらに内周に情報が配置される。それを繰り返して円の中央までたどり着けば,真実(の仮説)が見えてくるというわけだ。

 パッと見では複雑そうに感じられるかもしれないが,慣れると「どの仮説がどんな情報をもとに成り立っているか」がひと目で分かる。推理の手順や組み立て方も直感的に理解できるので,これはなかなかスマートな表現方法だと感じられた。

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 そのほか,作品全体の雰囲気を崩さず,快適に推理を楽しめるような工夫がそこかしこに見える。テキストや背景だけでは理解しにくい移動の導線がミニマップで示されたり,ヘウンがたどった時系列をいつでも確認できたりと,とにかく遊びやすい。キャラクターやイラストの差し込みどころも良い塩梅で,没入感のある推理体験を味わえた。

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 今回は最初のエピソードに触れただけだったが,それでも十分に作品の雰囲気を味わえた。地に足のついたキャラクターたちの姿も魅力的で,コージー・ミステリー系の作品を好む人にはぜひオススメしたい。興味のある人は,Steamストアページをウィッシュリストに加えておこう。

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  • 関連タイトル:

    502号室 : 寄宿学校青春ミステリー

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