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Creative,新世代サウンドカード「PCIe Sound Blaster Recon3D」を国内発売
- PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Champion:
2012年1月発売予定,価格未定 - PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio:
2012年1月発売予定,価格未定 - PCIe Sound Blaster Recon3D:
2012年12月中旬発売予定,1万2800円(税込)
9月2日の記事でお伝えしたとおり,CreativeはPCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Champion(以下,Recon3D Fatal1ty Champion)と「PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Professional」(以下,Recon3D Fatal1ty Professional),PCIe Sound Blaster Recon3D(以下,Recon3D)の3製品を世界市場に投入すると予告していた。対して日本では,Recon3D Fatal1ty Professionalに代わり,PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio(以下,Recon3D Professional Audio)が置かれるわけだ。
PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio |
PCIe Sound Blaster Recon3D |
直販価格は1万6800円(税込)。もちろんドライバは日本語版を適用できるので,誰よりも早く上位モデルを手に入れたい場合には,直販を利用することになるだろう。
「機能を重視する人向け」と位置づけられるRecon3D
ウリはゲームやボイスチャット周り
Sound Core3Dが持つ最大の特徴は,クアッドコアDSPであるという点だ。Creativeはここ1〜2年,Creativeの米国法人であるCreative Labsと,音響品質チェック企業であるTHXの協業によるソフトウェアスイートで,Creative独自の音響補正機能「CMSS-3D」をベースに,THXの監修を受けた「THX TruStudio Pro」を強く推しているのだが,Sound Core3Dでは,このTHX TruStudio Proのハードウェアアクセラレーションに対応。バーチャルサラウンド機能「THX TruStudio Pro Surround」などを,CPU負荷なしで利用できる。
足音や手榴弾の転がる音など,とくにマルチプレイで重要性が増す音の周波数帯域を持ち上げる「Scout Mode」を,ハードウェアの機能として用意してきているのも特徴といえるだろう。
さらにSound Core3Dでは,「CrystalVoice」と呼ばれる音声チャット周りのハードウェア処理も行えるようになっている。ユーザーは以下のような機能を利用可能だ。
- CrystalVoice Noise Reduction:
フロアノイズなどのノイズ低減機能 - CrystalVoice Smart Volume:
叫んだ大声やぼそぼそした小声も相手に破綻なく届けられるようにする,入力音量のノーマライズ機能 - CrystalVoice Acoustic Echo Cancellation:
スピーカーから出力された音をマイクが拾ってしうことでエコー(≒ハウリングノイズ)が起きる問題を低減する機能 - CrystalVoice FX:
入力した音声を,ロボットなど,異なるキャラクターのものに変更する機能 - CrystalVoice Focus:
後述する専用マイクを利用するときに,マイクの集音域を調整できる機能
そして,Sound Blasterと長くつきあってきた人ほど感動しそうなのが,専用コントロールパネル「Recon3Dコントロールソフトウェア」である。THX TruStudio Proの設定ツールをベースに拡張された本アプリケーションは,少なくとも以前のSound Blaster用設定ツールと比べて圧倒的に使いやすい。ここから,Sound Core3Dというか,Sound Blaster Recon3Dシリーズの機能をさまざまにカスタマイズできる。
つまり,ダイナミックレンジ――最小値と最大値の比率を示したもので,値が大きいほど,より情報量が多い――のスペックは,新世代モデルのほうが旧世代モデルより低いことになる。
ある意味で,ハイエンド志向の要望を切り,総合的な使い勝手に振ったともいえるが,果たしてこの戦略が市場からどういう評価を受けるかのは,なかなか興味深いところだ。
なお,Sound Core3Dに外部D/AおよびA/Dコンバータを接続できるかどうかは,Creativeに確認中。詳細が判明したら,あらためてお伝えしたい。
いずれも基本機能は変わらず
ビームフォーミングマイクが選択のカギか
通常モデルとなる3製品。左からRecon3D Fatal1ty Champion,Recon3D Professional Audio,Recon3Dである |
サウンド入出力インタフェース群。物理的には3.5mmミニピン×5,光角形×2となる |
では何が異なるかというと,本体を覆うカバーと,イメージカラー,そして付属品となっている。
本体を覆うカバーは,最下位モデルとなるRecon3Dを除く全モデルが採用。イメージカラーはFatal1ty仕様が赤,それ以外が青で,Sound Core3Dチップの装飾部と内蔵LEDの色がイメージカラーで統一されている。
最後に付属品だが,まずRecon3D Fatal1ty Championは,5インチもしくは3.5インチベイへ取り付けられる「Sound Blaster I/Oドライブ」を同梱。Recon3D Professional Audioだと,3.5mmミニピン−アナログRCA変換ケーブルと光角形デジタルケーブルが各1本,そして音楽管理用ソフト「Creative Media Toolbox」のフルバージョンを同梱する。そして注目したいのが,Recon3Dを除く全モデルに付属する,CrystalVoiceの段で後述するとしたマイク「Sound Blaster Beamformingマイクロフォン」(以下,ビームフォーミングマイク)だ。
一般的な机上設置タイプのボイスチャット用マイクで同じことをすると,スピーカーの音を拾い,それがまたスピーカーから再生され,ハウリングノイズとしてチャット相手に送られ,ほとんどノイズ攻撃のようになってしまう。その点,本製品を使えば,ヘッドセット不要でボイスチャットができるようになる(かもしれない)のである。
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